▼羽黒山 大聖寺「龍神」の御朱印です。(真言宗豊山派・茨城県土浦市永国)
ここのところのヒニクを込めて「総天然色キラキラ御朱印」を褒め賛える記事を続けていますが、ここ大聖寺には4種類ほどの書置き御朱印があり、ワタシ的に許容できる範囲、というよりセンスの良い及第キラキラをいただいてきました。
上の朱印は300年ほど前、大聖寺による「雨乞い祈祷」の伝承をモチーフにしたそうです。宝珠を持つ神龍は、金と紺色の配色センス良好です。左上は「雨乞い祈祷」当時の住職「霊天和尚の花押」だそうです。
いただかなかった2種類は、女子ウケの「カワイイ」イラスト入りだったような不確かな記憶ですが、ワタシには不要でした。
▼こちらは北関東三十六不動・31番の御朱印。まともです。
2体とも書置きですが、印刷・プリントではなく、きちんと墨と金泥で筆書きされたものでした。
ということで大聖寺のキラキラ御朱印は、数記事前の「深川不動」以来のキラキラ合格御朱印です。
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どのような括りか分かりませんが、土浦市・つくば市・かすみがうら市に「常陸四ヶ寺」という寺が展開していて、そのうちの一つが大聖寺です。
寺の歴史は千年以上も遡って平安時代とされているから、この寺に限らず、もう確かな歴史の詳細は少ないのでしょう。
でも疑り深いワタシも、創建百年の寺院とは空気が違うので、桁違いの1000年の歴史だけは素直に受け入れられます。
▼その感覚を裏切らない風格のある山門が訪問者を迎えてくれます。
▼山門をくぐると幼き頃の「一休さん」も出迎えてくれます。
▼2019年5月初頭の木々は、「令和」同様、やがてはその清純さを失うかもしれませんが、今は取り澄まして青々としています。
▼山門をくぐって四脚門まで進む参道は、この寺一番の趣きは「来て良かった」と思わせられます。
▼やがて本堂が見えてきます。
▼築年のまだ浅い本堂「大聖殿」は、17歳の少女のような姿でマブシー!
▼ゾウも眩しさから顔を上げられない?
▼「大聖殿」の扁額の周りに鳥が・・。何の鳥か不確か!
▼見上げれば草木に野鳥? 「草木も鳥も住めない場所なら人も住めない」と、自然界のバランスを説いているようです。
▼「高野槇(こうやまき)」です。秋篠宮さまが植樹されたそうです。
▼まだ新しい太子堂は、ワタシの知らない地元の県議会議員による寄進だそうです。秋篠宮も地元県議会議員も、その名を残すには財力と労力が必要なようです。
さて、大きな寺では四国八十八ヶ所の「お砂踏み」が多々見られます。
さらに規模を大きくした88の仏を巡る「ミニ八十八箇所」がありますが、この寺の「ミニ」は膝上20cmなのかと思われる、強烈なミニ道程1.5km です。
おそらく御朱印収集者の多くは忙しく、「ミニ八十八箇所」を知りつつも、印をもらったら次の印を求めてスグ移動。
1.5kmの「ミニ八十八箇所」を巡ってるヒマはない「トク」のない人たちがほとんど。
ならば、ワタシがそんな女子・男子に変わって巡ってみよう!
御朱印をいただいた建物の近くから1番が始まり・・・
▼ここは5番。
▼10番。申し訳ないけどワタシの時間もたくさんは無い。
▼20番。88の「ミニ」にイチイチ礼を尽くせない。
▼30番。だから般若心経を唱えながら、それぞれ一礼だけで素通りさせてもらう「ミニ巡礼」
▼40番。「そんなに急いでどこに行くの?」と問われる!
▼50番。「もう半分は回ったわよっ!」とにこやかに励まされる。
▼60番。「ホントはここからが正念場よっ!」智拳印!!
▼「もう少しよっ!」。世界平和観音像も応援してくれます。
▼70番。1周1.5kmとは言え、この時期、急ぎ足で巡ると汗かきヘトヘトです。
▼80番。観音はワタシの汗を見てくれてるの? お顔は「アンノン」としてるわねぇ!
▼やっとお大師さまが迎えてくれます。
▼そして88番! マンガンです。おこがましいから願いは伝えずゴール!
▼「護摩堂」に報告です。早口の般若心経と早足の1.5kmは、30分ほどを要しました。
▼ミニ八十八箇所を巡ると「結願の証」もいただけるそうですが、これこそ、まさに「スタンプラリー」と思うワタシには不要でした。
▼一巡が1.5kmとは言え、88番まで全てを丁寧にお参りしていたら必要時間は相当。
バチ当たりは褒め、蔑みの言葉を並べましたが、久しぶりに楽しい寺に出会いました。
少なくとも退屈しない寺です。ぜひご訪問を!⁉️