オリンピックが近づいています。
最近のアスリート達は皆な手足が長い。ウエイトリフターは別かな?
かつての東洋の魔女たちの手脚も、当時としては長かったようですが、今ほど長くなかったみたい。
2世代も前のことのようで、一体いつのことでしょう?
だからと言うわけじゃないけど、コジツケです。
▼手長神社・足長神社・八劔神社の朱印です。
御朱印BLOGのどこでも見かける新鮮味のない朱印画像に一言の説明もいらないかも!
諏訪を訪れた収集者の定番コースの朱印でしょううね。
手長神社の宮司さんは、これまで一体いくつの朱印と墨書きを手がけてきた事でしょう? 気が遠くなるような数に違いない。
大社と合わせて諏訪での朱印「セット」です。
3つの朱印は手長神社でしかいただけない。
手長神社が兼務していて足長・八剣神社は普段は無住。
別の言い方をすれば、手長神社を訪問すれば3つの朱印がいただける、ということです。
だから足長神社・八剣神社を参拝しなくとも朱印だけは、いただけます。
「そこのあなた、そんな事してないわよね?」
「だとしたら、何なのよ!」
「いや、好きにしてください」
すいません、疑り深い人間なので・・・!
ところで手長神社の宮司さんは様々なことにご熱心で、深い見識をお持ちの様子。
「てながの杜 第11号」という神社通信のような印刷物を手渡され「私が書いたんですけど、よろしかったら読んでみてください」と。
七夕に神社の境内で行われた氏子たちによるバンド演奏の様子の記事や、「てなが・あしなが」にまつわる記事など、少し難しいが興味深い内容になっていました。
さらに
「ちょっと目をつむってみてください」と声をかけられる。
素直に目を閉じた。
神社のお祓いの時に振られる剣鈴の音色をシンプルにしたようような涼やかな音が耳に漂ってきました。
写真の鈴を振って、その音色を聞かせてくれていたのです。
「穀(かぢ)の土鈴」と言うらしい。神紋の他に学校の校章にも使われているそうです。
添えられたチョー達筆な説明書にも書かれている通り、
私たちはいつの間にか目に見えるものだけに心奪われ、目に見えないものの存在を忘れたかのような多忙な生活を送るようになってしまった。
時には目を閉じ、鈴の音を耳にしながら、見えないものの存在に心を傾けてみよう。
という呼びかけです。納得!
お守りなどと一緒に並べられた土鈴の数字を見ると500円。
3つの朱印とともに鈴もいただいて1,500円を受け取っていただく。
ところで、足長・手長神社とは、奇妙な名称。
別名「手長彦神」といわれる手摩乳命 (てなづちのみこと)を祀る手長神社、足摩乳命を祀る足長神社ということらしい。
何しろ創建・由緒は不明なのだ。しかし諏訪大社以前からこの地で信仰されており、手長神社の場合は、高島城の鬼門に位置することから諏訪藩家中の総鎮守ともされてきたそうです。
そして、立川流二代目 和四郎富昌という江戸時代の宮大工が、こんな彫刻をいくつか残しているそうです。
▼「てなが・あしなが」ほとんど12頭身。
足長が手長をオンブしている何ともユーモラスな彫刻ですが、諏訪のこの神社ではなく、北杜市や上田市の神社などにこの精緻な彫刻が残されているそうです。
でも彫刻は江戸時代のことだから、手長神社の創建よりずっと後のこと。
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以下、足長・八剱・手長神社の様子です。
▼先ずは足長神社へ。ここは無人でした。
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▼こんな階段を上がり、ガランとした境内を確認してこなくても朱印はいただけます。
しかし疑ぐり深く律儀なワタシは、最低でも自らの長足を踏み入れてからでないと朱印はいただきません、どの寺社でも。
▼この日2度目の階段。こちらは手強そうです。
▼ストレートな急階段を上ると広い道路に出ました。振り返った。
▼道路からさらに階段が続いています。ここまでで最早アセダク。何が悲しくてこんな階段を・・・。
▼とどめの最後の階段。
▼本殿の細かい彫刻は金網で囲まれ保護されています。
▼必死の思いでここまで登ってきたものの、境内は本殿の他にこの建物だけ。ちょっと殺風景。
階段途中の広い道路から、またその広い道路の先の足長丘公園からでも参拝できる事を知って、後のマツリ。
どちらかにすれば、見た目、くじけそうになる階段を避けることができます。
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▼次は八劔神社。
▼神社の前には火の見櫓が・・。かつてはどの町にも、村にも存在した火の見櫓。目にするとなぜかノンビリした気分になります。
▼この神社は、あの有名な諏訪湖の「御神渡り」神事の担当神社だそうです。
正式には「諏訪湖御神渡(おみわたり)拝観報告」というそうですが、最近、諏訪湖も凍結することが少なく、手長神社の宮司さんも出番が少ないかも。
湖が全面凍らなければ、氷のせり上がりの自然現象もなく、神事もないのです。
▼しかし、温泉は出ます。ここも温泉なのだろう熱いお湯が出ていました。
▼こちらが拝殿かしら? この奥に・・
▼本殿があります。
▼献酒も地酒、伊東酒造の辛口本醸造「八剣」。
名前からして辛口。甘いんじゃサマにならない。
▼正面奥、横からの鳥居。
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▼手長神社の様子です。
▼この手前にやはり急な長い階段がありますが、駐車場があったのでここから参拝。
▼この階段、足長と比較すれば大したことはない!
さぁ、一気に上がれ!
▼「延命杉」樹齢500年。
▼手長神社は、3社のうち唯一サイコーに居心地の良い神社だが、さらに湖が一望できるおまけ付き。
腰かけて目を閉じる。蝉時雨に包まれます。
でも、あまりノンビリしていられない。いただいた「穀の土鈴」の音色と共に次に移動します。
大社からテナガ、アシナガ、ヤツルギと
ヤツギバヤに更新しないと、長野の旅の朱印記事だけで季節は冬になってしまいそうだ。
でも気長に歩むとします、か。