京都を続けます。
▼補陀洛山 六波羅蜜寺(真言宗智山派・京都市東山区松原通大和大路東入)
中央の文字は左下の寺印と同じ「六波羅堂」?
左下の筆2文字は読めない。なさけない!
▼同、御詠歌です。本堂でいただきました。
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「六波羅蜜寺」、「ロクハラミツジ」何とも不思議な響きを持ち、何かあるんじゃないか?と期待を抱かせられる名です。
「六波羅」は、この寺がある一帯の地域名であり、「六原」と呼ばれることもあるそうです。
鎌倉時代の六波羅探題も思い起こされますが、般若心経の名称である「仏説 摩訶般若波羅蜜多心経」にも寺名の文字が含まれています。
「六波羅蜜」は6項目の修行を表しているようです。
パーリー語かサンスクリット語の音を漢字に置き換えたものなのでしょう。
この寺は「何かあるんじゃないか?」かどころではないです。
▼600円払って宝物館に入れば、誰しもが一度は写真などでお目にかかっている重文の「空也像」や「清盛像」に会えます。
踊り念仏で唱えた念仏が阿弥陀仏になって口から飛び出していく有名な像。
空也はこの寺の開祖。平安時代、宗派とかにとらわれず、市民の中にいて念仏を広め全国を巡っていた、という程度しか知識はないですが・・。
▼同じ「空也」の名称をもつ名店が銀座並木通りにあります。もちろん「空也上人」からその名をとっています。
超有名和菓子の「空也もなか」。
最中なんて!とバカにして、小振りのひょうたん型最中を口に入れてみるとオドロク。
パクパク食べれれるおいしさに、予約なしでは買えない訳を理解できます。
10個で1000円、手土産にちょうど良いが、店にちょっと寄って買う、という訳にはいかないところがザンネン。
東京では人々に「空也」と言えば、「僧」ではなく「もなか」と返事が返ってくるほど大人気の和菓子。
▼宝物館のもう一つの目玉「清盛像」。
源氏と比較され「悪者」扱いされることの多かった平家だが、このお経を手にしたこの「清盛像」は平清盛イメージを変えさせてくれます。
▼数年前の大河ドラマでも松山が清盛を演じ、脚本の良さのせいか やはり清盛イメージを変えさせられました。
宝物館を見て、「もなか」と「松山」の連想では脳が貧し過ぎる!
▼さて、寺の境内は狭い。本堂と弁天堂と宝物館が主な建物。
宝物館に入らなければ、細かいところに目が届かない人にはすぐ見終わってしまいます。
▼そしてこの時は、ここに2泊。初めての「ゲストハウス」。
平安時代には平家一門の住まいが3000以上もあったと伝わる地域です。
部屋はさして広くないが、まだ新しく清潔でベッドは広い。風呂も大き目の家庭用のバスタブで広い。
この時は同行者に任せきりで宿泊料金の正確な数値は忘れたが、とにかく安い。
冷蔵庫は当たり前に備えられており、洗濯機や食器類の用意もキレイに整えられているが、用はありません。
晩ゴハンは外に食べに出ます。
▼「六堂の辻」の脇に少しおしゃれなCafeに入ります。2016年のこの店は空いていた。
ハンバーグごはんを美味しくいただき、食べ終わる頃、んんっ??
口の中に硬い異物が・・・。
▼出してみます。珍しいものが出てきました。ビニールの破片のようだが、煮詰まったのか硬い。長さは2cm以上。
破片をテーブルの上に並べて 、お金を払った後、店員さんにその事を告げて店を出ました。ゴネルつもりはありません。
▼空也は口から念仏の阿弥陀如来、ワタシは口からプラスチック! 修行が足らない!