東京ではカニが食べられる専門店や、
「かに道楽」「甲羅本店」などのチェーン店も健在だが、
なぜか眼にすることや、その数が少なくなったように感じる。
感じるというよりは、高価で近づけないのかも知れない。
または店舗のデコレーションが目立たないのか?
▼大阪のように大きくハデハデな看板ならばイヤでも眼にさせられる。
と言って関西の方がカニを提供する店舗数が多いわけではないだろう。
カニではないが「レッドロブスター」というチェーン店もあまり見かけなくなった。
何にしても甲殻類も思い切って散財するつもりでないと口にはできないということか?
以前、兵庫・城崎に知人がいた。
▼毎年暮れになると「かにすきセット」が届いた。(photo=「城崎のいいところ」)
上の写真は知人からのものではないが、同じ城崎のネットショップで送料込11,000円。
やはりボンビーには気軽に買ってみようという気持ちにはとてもならない価格だ。
ありがたいことに、届けてくれるから口にできてた。
▼知人からのズワイガニを発泡スチロールのトロ箱から出すとこんな感じだ。
かにすき用の「だし」が付いているから、難なくすぐ食べられた。
寒い冬の夜、アツアツのかにすきを冷たいハイボールとともにいただくのは至福のひととき。
その至福のひとときは、ここ数年ご無沙汰。
残念なことに、あの世からは冷凍の宅急便を出すことは許されないようだ。
城崎からのカニは途絶えたが、
▼カニ神社「多賀神社」が鎮座する愛知・常滑の知人からは年に数回カニが届く。
正式名称はガザミという「わたりがに」だ。
勇ましいその姿の大きさは、送られてくるその時々によりさまざまだ。
▼梱包から出してみる。
気が利いていることに、いい塩梅にボイルされているから、すぐ食べられる。
カニたちは観念したがごとく声もなく大人しい。食べられる覚悟が秘められている。
送られてくるその時々の大きさを、直径22cmほどの同じ皿に乗せて比較してみる。
▼これは小型でカワイイ。かるく皿に収まってしまう。
▼こちらは大型。皿いっぱいになる。
▼さらに大きいと脚が皿からはみ出る。ズシリと重さも結構なもの。
どんなに姿が良くても軽いものは身が少ない。
▼カニに罪はないが小さなものや、軽く身が少ないものの姿はスーパーでこうなる。
パックのシールに書かれているように味噌汁やパスタ、チリソース用に利用するしかない。ボイルしても満足に食べられる身は無い。
300円だから致し方ないが、せいぜい味噌汁2〜3杯分のダシにはなるかも知れない。
ワタリガニのネットショップ値段を探ってみよう。
▼ボイルワタリガニ300g4杯。(photo=「食べチョク」)
そうだった、不覚にも忘れていた、カニの単位は匹、尾ではなく杯だった。
こちらは1杯300gということだから大きさは期待できない。
それでも1杯約2,500円だ。
▼楽天のボイルワタリガニ。(photo=「Rakuten」)
愛知県産で4杯で15,000円。
1杯4,000円弱という楽天、苦天、ギョー天価格だ。
このショップではグラム数は記載されていなかったが、
「茹で渡り蟹 大サイズ約3〜5杯 冷蔵」と書かれていた。
「大サイズ」と言われても抽象的だ。
▼さらに、こんなものもあった。(photo=「Rakuten」)
何と生で1杯、送料込みで10,000円!!!オーバー。
こちらは明確に「超特大」「600g」と記されているから大きいことは間違いないが、
こんなお値段ならば、殻までムシャムシャ腹に収めなければならない!
▼ならば、愛知県常滑の知人が届けてくれたこのカニは一体ナンボなのだ?
そんな価格を思うボンビーは、いただき物に思わず「2礼 2拍手 1礼」する。
いただく時は「カニフォーク」「料理バサミ」「濡れタオル」が必需品。
ほとんど無口になって蟹を喰らい、ハイボールを呑む。
カニの身を細部まで掻き出し、口に入れるのに精一杯で、お喋りはできない。
茹でられて赤くなった蟹に失礼だ。
大きな1杯をユックリ解体しながらジントニかハイボールを友にする。
以前、北海道ツアーで「カニ食べ放題」を経験したが、地獄だった。
そんなカニたちは人間に食べられる。
しかし、食べる側も、食べられる側も天国に行けるように
▼ここまで変質的に徹底解体していただく。
身の部分は1gも残さないような変態ぶり。
だが、無駄にしない食べられ方ならカニも本望。
ミッタクナイ、キタナイ写真ばかりだが、カニへの礼儀、感謝なのだ。
ゴチソーサマでした!
Do You Like Crab ?
Can I Love ?
Cani Love !
▼最後の「KANI」。(photo=「Amazon」&「Tower Records」)
「TACO」は知る人ぞ知るというミュージシャンでしたが、
「KANI」は曲名なのか、ミュージシャン名なのか分からない有様。