▼前回記事のありがたい ご利益がある「なでタコ」。(photo=「wiki 永福寺」)
このタコを見て、思い出したのは
▼頭から湯気を立たせている、このタコ。上のタコと似てない??
▼ある時は、ちょっと頭部分がハゲ、何本かの足ももげていて無惨になることもある。
▼頭が禿げる前は生の冷凍だった。
▼このタコの出身地は伊勢湾に面した知多半島の常滑市「鬼崎漁港」。
(photo=「鬼崎漁協」)
「常滑市」と言っても読みもおぼつかず、ほとんどの人がその地理を頭で描くのは難しいので
▼この写真なら分かるはず。(photo=中部国際空港セントレア)
この空港建設によって近隣の漁業を生業とする方たちは、海苔漁をはじめ大きな影響を受けたそうだ。
常滑は常夏(トコナツ)ではなく「トコナメ」。
焼物に詳しい人はすぐに「常滑焼」と思いつく。
この地に本ブログの知人がいて、ありがたい事にさまざまな旬の海の恵み物が届く。
▼タコも生の冷凍ではなく、カニと共に茹でたものが届く時はすぐ食べられる。
▼だが、生の冷凍の場合は自宅で茹でる。
▼大きなタコの場合は足部分だけでもボウルからはみ出る。
▼もちろん少し小型の場合もある。
▼そして何よりも美味しいのは、茹でたてを刺身にして温かいうちにいただくこと。
茹でられていても通常は「たこさし」と言い、刺身だ。
しかし温かい「たこさし」は通常ではお目にかかれない。
漁師町では珍しくないかもしれないが、都会に住む人間では希少な「たこさし」になる。
常滑の海と送り主の顔を思い描き感謝しながら、ハイボール3杯とともに胃袋に納めさせていただく。
▼そして「シメ」はこれ。
刺身では食べきれないから「タコメシ」にする。
親戚だが「イカメシ」とは全く違う味を、
冷めても美味しいものを炊き立てのアツアツでいただけば「ゴクラク ゴクラク!」
もう、寝るだけになる。
本御朱印ブログはしばらくの間、道を外れて「呑み食いものブログ」に転落しているとは言え、
グルメブログのようにマウントするつもりなく、キラキラでもないので、
ここまでもシャケ、ナットー、アジ、サバ、タコなのだ。
大衆が安く手に入れられ、美味しくいただける食べ物の話に限ろうとしている。
が、
何度も書いてきたように海産物の全ては不漁のうえインフレ。
何が高級魚か、安い魚か分からなく、線引きも怪しくなってきている。
タコに関して思えば、
「タコ坊主」「タコ社長」「タコ部屋」「タコ配当」「タコつぼ」などなど、
そして「このタコ!」と、
その人格?タコ格?は穢多非人のごとくに引用されてきた。
地中海沿岸国を除き欧米では「デビルフィッシュ」という名誉ある名称にされている。
「ワショク」が「ツナミ」同様、世界言葉になっている現在は、
「タコ」も価格だけでなく、その名称も「heaven fish」に格上げされるべきだろう。
「このタコ!」さまさま なのだ。
さて、前回記事では京都の「蛸薬師」を掲げた。
▼東京にも「蛸薬師」がある。
東京でも「目黒のサンマ」に負けず劣らぬの「目黒のタコ」なのだ。