▼如意山 観明寺(真言宗豊山派・)
▼同じく本尊 観自在菩薩(豊島八十八ヶ所霊場88番札所)の御朱印。
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▼観明寺は中山道六十九次の江戸から最初の宿場「板橋宿」にあります。
板橋宿は品川・新宿・千住に並び江戸四宿の一つです。
▼観明寺への最寄駅は都営三田線「板橋区役所前」駅になります。
▼しかし、一つ都心寄りの駅「新板橋」からR17、白山通り(中山道)を西に少し歩くと、右側に旧中山道 板橋宿への入口が見えます。ここから歩いた方が板橋宿を理解しやすいかもしれません。
板橋宿は東から下宿→仲宿→上宿と続き、当時の面影は全く望めませんが、1.5kmほど続く商店街になっています。
最初の商店街名は「不動通り商店街」。
▼その名称は商店街の通りに広く門を構えている、ここ観明寺に由来するそうです。
▼総門の左先にいきなり古い庚申塔があります。
▼1661年に造立されたもので都内では最古の「青面金剛像」だそうです。
▼山門には寺の前の通りの商店街名となった「出世不動」の提灯があります。
▼六地蔵も、ここまでカワイイとその意味を忘れてしまいそうです。
▼こちらは「出世稲荷」。この寺は「出世」がお好きなようです。
▼本堂と棟続きで出世不動が祀られています。
▼不動尊は寺の活気を願って、明治期に千葉成田山の不動尊が勧請されたそうです。それまでの時期に、成田山新勝寺のお不動様の人気がうかがい知れます。
観明寺は本尊の観自在菩薩よりここの不動明王が人々に知られるようになったのでしょう。お不動様の観明寺、そして寺の前の通りが不動通り、となっていったのでしょう。
▼スーパースター「空海」さんでしょうね? 寺は真言宗ですから。
一通りお参りして、さて肝心の七福神さんが見当たりません。
▼御朱印をいただきに本堂右手奥の庫裏に向かいます。
▼玄関先にいらっしゃいました!恵比寿様!!
んんっ? でもこれは大黒天では? どういうこと・・?
▼板橋区のHPによると、観明寺の恵比寿さんはこの方のはずですが、どこにも見当たりませんでした。
御朱印を受け付けていただいた妙齢の女性に、その場で質問してみればよかったのですが、この時点では寺名と担当七福神、御朱印の3つが頭の中で整理されていませんでした。
それらは当たり前に整合性が取れているものと何の疑問も持たず、手を合わせ、撮影し、御朱印をいただいてきたのです。
後日、写真と御朱印の整理で、摩訶不思議な点にやっと気づきました。
板橋七福神めぐり最初の寺は、いただいた御朱印の毘沙門天と、玄関先に飾られていた大黒天とで、一致しない七福神という摩訶不思議なスタートとなりました。