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御朱印迷宮

関東を中心とした寺社の御朱印記録です。参拝・収集目的に少しでも役立てば幸いです。

大宮氷川神社の御朱印(さいたま・大宮区)〜「武蔵国一宮❶」「一宮」か? 「三宮」か?

大宮氷川神社御朱印茅の輪くぐり」。(さいたま市大宮区高鼻町1-407)

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奉拝」の文字の金箔とイラスト部分は印刷ですが、神社名などはきちんと直に墨書きされていました。

神紋は「八雲」です。

 

▼スタンダードな大宮氷川神社御朱印(2021年)。f:id:wave0131:20210803192843j:plain

大宮氷川神社御朱印(2014年)。f:id:wave0131:20210803192839j:plainスタンダードな御朱印内容は2014年から2021年に変化はありません。

もちろん筆跡はかなり異なりますが・・・。

御朱印は「神札所」でいただきました。

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▼「大宮駅」から東へ500〜600mのところから参道が延びています。

そこから境内となる「三ノ鳥居」まで、さらに1kmほどあります。

かつては氷川神社を指して「大宮市」でしたが、現在は「さいたま市」。

mapでは「武蔵一宮 氷川神社」とされています。

古代の武蔵国はあらかた沼地でしたでしょうから、一宮も国府国分寺も、ぐっと内陸部に建てられたのでしょう。

 

▼「西駐車場」に車を止めました。そこからの境内入口です。

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▼大きな神社ですので入口はいくつもあります。こちらは東にある大宮公園側の入口。

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▼長〜い長〜い表参道ですが、2km先の起点「一ノ鳥居」まで戻る勇気が湧きません。

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▼ですので「三ノ鳥居」からの参拝とします。

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▼「三ノ鳥居」を過ぎると左右に境内社などが並びますが、まずは本社に参拝です。

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▼すぐに「神橋」と「楼門」が見えてきます。

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▼「神橋」からは木立に阻まれた朱色の「楼門」。この姿、どこかと全く同じに思いますが、どこの神社だったかまったく記憶を呼び戻せません。

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▼「神橋」からは「神池」の中に建つ境内社が見えます。

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▼後ほど寄って見ることにしましょう。

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▼「楼門」手前横の「手水舎」は完全に休止状態です。

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関東の荒川沿いにある300社近い氷川神社の総本社ですので、参拝者は絶えません。

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▼神域内側から「楼門」を振り返ります。

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▼拝殿前の「舞殿」です。

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氷川神社主祭神は「須佐之男(すさのおのみこと)」「稲田姫命(いなだひめのみこと)」「大己貴命(おおなむちのみこと)」。

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▼創建は神社の社記によると2千数百年前。第五代孝昭天皇の御代、神話の世界ですので詳細はわかっていないのでしょう。f:id:wave0131:20210803193047j:plain

 

言い伝えは日本武尊の東征にはじまり、将門の乱の平貞盛、頼朝の寄進、家康の社頭造営など数々残っています。

 

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御朱印には「武蔵一宮」と添え書きされていますが、

武蔵国一宮」を称する神社は、同じさいたま市の「氷川女體神社」と

多摩市一宮の「小野神社」の3社があります。

 

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延喜式神名帳吾妻鏡などの記述に違いがあるものの、氷川神社を「三ノ宮」する説もあり、

調布の「大國魂神社」の例大祭「くらやみ祭」の祈祷には、氷川神社の神官が「三宮」として参じているそうです。

 

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また平安時代室町時代など時々によって神社の地位、社格が逆転した様子も見られるそうです。

 

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御朱印収集者としては「全部一宮」でイイじゃないの!?と思う時もありますが、

これまでにはやはり祭神や順位に対する論争があったそうです。

誰が「上座」に座るかというような争いのようにも思われます。

 

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そんなこんなで現在の祭神が定められたのも江戸時代末期の1833年とされています。

近代以降は明治天皇大正天皇昭和天皇、平成天皇がそれぞれ行幸、参拝されているそうです。

一般的な認識としては「氷川神社」の「一宮」としての位置は固まりつつあるようです。

 

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▼境内から「東門」を出てみました。

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▼「門客人神社」と「御嶽神社」が並びます。

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「門客人神社」は江戸時代までは、「荒脛巾(あらはばき)神社」と呼ばれ、

アラハバキ神」といわれる出雲の神が来る前までの元々いらした地主神が祀られていたそうです。

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本社や門客人神社への参拝を済ませて、境内を三ノ鳥居方面に戻ります。

▼「額堂」と「楽殿」です。

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▼「ふくろ絵馬」だそうです。

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個人情報保護への観点から、絵馬に記入した住所や氏名が他の参拝客の目に触れないようにする方法として最近考案されたものだそうです。

確かに絵馬を撮影すると人名などが露わになりますが、ブログ掲載時はそんな箇所はボカしています。

過熱気味にも感じられる「個人情報保護」ですが、悪意はどこからでもスキマ間を狙ってきますから、絵馬の願いも「袋入り」にされ、こんな形になるのでしょうか。

 

▼境内の東端にある「天津神」の祭神は「少彦名命(すくなひこなのみこと)」。

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▼「松尾神社」は「大山咋命(おおやまくいのみこと)」を祀ります。

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▼神池の畔に建つ「稲荷神社」です。

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▼ひょうたん池、白鳥池などもありますが、この神池周辺が一番雰囲気も良く、憩える区域に噛んじます。

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▼往路で神橋から見えた、神池の島に建つ「宗像神社」です。

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九州の「宗像大社」から勧請されたのでしょうか、

大社と同じ多起理比売命(たぎりひめのみこと)、市寸島比売命(いちきしまひめのみこと)、田寸津比売命(たぎつひめのみこと)の三神が祀られています。

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▼見事な「さざれ石」。

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武蔵国を由来とする最後の大型戦艦「武蔵」の顕彰碑。

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戦艦武蔵はフィリピンの海に沈んでいますが、
日本郵船の「氷川丸」は横浜港に博物館船として浮かんでいます。(写真は【wiki】)

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船名はもちろん大宮氷川神社に由来し、船内の神棚には勧請された氷川神社が祀られているそうです。

 

大宮氷川神社は広すぎて短時間ではとても見切れません。

次回参拝時は一ノ鳥居から2kmの参道をゆっくり歩いて見たいものです。

 

wave2017.hatenablog.com

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