2022年の初午は2月10日。10日ほど遅い日付の初午の御朱印です。
当社へは数年ぶりの訪問でしたが、通常の神社印も直書きなしの印刷物の書置きでしたので、この御朱印のみいただいてきました。
日付の漢数字4文字だけ筆入れされています。
▼「港七福神」麻布氷川神社 毘沙門天 の御朱印です(2014年)。
今後は神社印も七福神印も豪快に直書き、筆書きいただくことは難しいかもしれません。
▼麻布氷川神社のオリジナル御朱印帳。2022年時点で1500円。
「セーラーマーズ・火野レイ」のママさんのような女性に対応いただきました。
アニメと神社がコラボした先駆けのような役割を果たした麻布氷川神社です。
▼当社へは地下鉄「麻布十番駅」から徒歩7、8分。
地下鉄南北線、大江戸線が開通する前のこの地域は陸の孤島でした。
さらに遡って江戸時代は、江戸の街外れで田畑、雑木林、町屋、大名などの下屋敷からなる閑散とした地域だったそうです。
地名の表記も「阿佐布」「安座部」「浅府」「浅生」「麻生」などとバラバラだったものが、江戸後期に「麻布」と定着したそうです。
現在は韓国はじめ、各国の大使館も点在する国際色豊かな高級住宅街となっています。
当社は麻布の高台に位置するので周囲は「仙台坂」「一本松坂」「南部坂」「大黒坂」など坂だらけです。
▼その「仙台坂上」の交差点。ここはいつもポリスマンが何人か警備しています。
周囲に大使館が多いせいもありますが、この日はこの交差点に10人以上のポリスマンが全員、氷川神社の方向を見つめていました。
何が目的なのか分かりません。
▼神社前の広くもない一通を歩くと先に見えるのは怪物、29階建ての「元麻布ヒルズ フォレストタワー」。
家賃も怪物並みの70㎡くらいで50〜70万円。100万以上の部屋もあるとか。いったい誰が住むのでしょう?
同じ高級住宅街でも、手前の集合住宅はもう少し家賃が安いと思われます。
▼当社は麻布十番駅から大黒坂、一本松坂を登りきった先の左手に鳥居を構えてます。
▼年月を経た玉垣の角に灯籠が設えてあります。
▼麻布総鎮守の氷川神社は、氷川社信仰が篤かった江戸時代の「江戸七氷川」の1社に数えられています。
社号碑は「郷社」の文字の彫りが埋められています。ほかでも時々目にする姿です。
▼境内は広くはありません。創建当時はもう少し北の十番に近い位置にあり、社寺ももっと広かったそうです。
▼催し物などがなければ、境内に数台の駐車スペースを見つけられるでしょう。
▼鳥居をくぐるとすぐ左手に手水舎。2022年、水盤に水は張られていますが、柄杓はありません。
▼青銅の屋根がなかなか立派な手水舎です。
▼怪物タワーを背景とするようになった社殿の姿はほぼ20年ほどになります。
当初はすこぶるジャマだったものが、ようやく目が慣れてきて気にならなくなっています。
▼祭神に素盞嗚尊を祀り、938年、清和源氏の祖 源経基の勧請、創祀によるものと伝わります。
当社は神楽殿などの他は戦火で失っています。社殿も戦後のコンクリート造りです。
▼本殿はシンプルな木造ですが、覆屋となっているのかもしれません。
▼境内片隅に御朱印をいただいた「應恭稲荷神社」が鎮座。
初午から遅れること10日の狐たちに挨拶です。
▼江戸時代に建てられた神楽殿と神輿庫は戦災を免れています。
どちらも閉じられています。関東有数の「千貫神輿」と紹介されていますが、祭礼などの場合以外は見られないようです。
セーラームーンの聖地として一時騒がれた神社は、昔のお屋敷街に静かに佇み、参拝者を待っています。
▼港七福神の記事。
▼江戸七氷川の記事。