全国各地の霊場案内本が並んでいる、
撮影禁止の本堂内でお若い僧侶さんに揮毫していただきました。
とってもユニークな筆跡は親しみがワクワク。
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銚子の観光資源は豊富。
鉄ちゃん御用達の銚子電鉄がある、醤油がある、イワシ・秋刀魚がある、
地球が丸く見える丘もある。
乙川雄三郎の「むこうだんばら亭」もある。
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しかし、こんなにあるのに観光地としての様々な数値は低迷を指し示しています。
その原因は「華」が足りなく、地味と思われがちかもしれない。
例えば、お泊まりデートのドライブに誘われるとします。
Aコース---佐倉・成田・潮来・銚子
どちらが最初に選ばれるかは、言わずと知れたこと。
常は華やいでいる方が選ばれて、華のBコースに飽きた人たちがAコースに向かいます。
もちろん諸外国からの観光客も箱根に向かいます。
千葉は置き去りです。
全国の観光地も勝ち組・負け組というか、格差がはっきりしてきました。
▼過去に何度も経営危機を乗り切ってきた銚子電鉄の終点は「外川駅」。
▼駅には車両が展示されています。経営努力は理解できますが・・・。
▼電車なのに経営は「自転車操業」だそうです。
公式HPで「電車修理代を稼がなくちゃ、いけないんです。」
という文章を過去には掲載、自虐的なPR・商品はまだまだあって、
経営が「まずい棒」というお菓子もあります。
▼「ぬれ煎餅」に続く「救済」商品だそうです。
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鉄道派ではないのでが、営業キロ数を6.4kmしか持たない単独のローカル私鉄経営の涙ぐましい努力が実ることを祈るばかり。
いっそのこと、東京駅あたりから銚子電鉄の電車を発車させれば良いのにと思いますが、技術的に無理なのかしら?
▼外川は小さな漁業の町。少し南に下って行くと漁港に出ます。
▼午後の漁港は活気がなく、寂しげ。
でも遠景の大きな家々を見れば、漁業は鉄道業よりは成り立っていそうね。
▼目的の寺は外川の一つ手前の「犬吠駅」から歩いてすぐ。
こちらの駅は「外川駅」とは対照的な外観。駅前の道路に出れば、
きらびやかな寺が遠望できます。
▼仁王門に近づく手前から、白地に赤文字の看板が少々ウルサイ!
▼「ふだらくさん」
創建は昭和51年ということだから、寺の歴史はまだ浅い。
朱印に「札所巡拝総結願霊場」とあるが、まったくよくわからない霊場。
▼築の浅い華々しい建物にはあまり興味がないのですが、この寺は広くて奇妙でオモシロイ。
▼なにか妙に入り組んだ境内です。
寺のHPによると
「坂東札所めぐりの巡礼が中心になり、満願成就した報恩感謝のために開創された」
とあります。
ですが、やはりよくわからない。
やっとわかりやすい納得の説明にたどり着いたのが「銚子電鉄」のHP。
巡礼者のサービスセンター的役割を担っているとか。
また、坂東三十三観音の第27番 圓福寺の本尊十一面観世音の写し尊像が奉安されているそうです。撮影禁止の本堂内にあったデカイ観音像がそれでしょうか?
▼「願いがかなう観音様」だそうです。六角形の塔は入り口がありません。
塔の奥が本堂になっていて、そこから入るようになっています。
▼観音様、全員集合! 状態。
▼閻魔様も巡礼者を応援!
▼巡礼堂のガラス内側は、四国八十八カ所の木像レプリカが納まっています。
「満願寺」という名称は東京近郊でも10寺以上あります。
関東三十六不動・第17番等々力不動尊は満願寺別院や、坂東三十三観音・第17番出流観音も満願寺などは、どちらも歴史がり、また等々力渓谷や出流蕎麦が人出を呼びます。
しかし、ここ銚子の満願寺は訪問時には他の参拝者は2、3組しか見当たらなかった。
銚子市内の坂東27番さん圓福寺を参拝するときは寄ってみる価値はあるかもとも思える、巡礼の「テーマパーク」のような寺でした。
でも集客力のなさそうなテーマパークは、銚子電鉄が期待できるわけではない。