毎年正月の七福神はどこに行く?
東京もしくは近郊の方に、七福神でこんな御朱印がいただけますよ、と連載して15回目の今回は亀戸七福神。
6ヶ所ですが住所もすべて墨田区亀戸。あっという間に巡られるかも。
▼大外から巡り始めました。
▲同 2013年にいただいた御朱印。
▼夜の写真だ! なぜ夜? 忍び込んだ!?
▲同日にいただいた本尊 大日如来の御朱印。「御府内八十八」の73番。
▼この参道はワタシの知らない間に綺麗に整備されていました。
▲別の日にいただいた神社印。
次は亀戸七福神で最も摩訶不思議な寺。
何がフシギか?
たとえばこの七福神の最後に回る龍眼寺と比べると境内の様子は対照的です。
▼道路脇の石柱2本の総門からの参道は大きく気づくことはありません。伊藤左千夫案内の石柱の左、看板をかけるような構築物が少し荒んでいる様子がうかがえます。
▼石門を過ぎてすぐ左手にある観音像。んんっ? 森林で遺跡を見つけたような雰囲気です。
▼隣に建つ毘沙門堂ですが基壇周りが汚い! 雑然としています。マズイことに白い壁がそれらを際立たせます。
▼本堂。樹木はほったらかしか? 温泉なら「ほったらかし温泉」がありますが、寺ではシャレにもならない! 賽銭箱も見つかりません。多数の植木鉢がゴミのように見えます。左の2槽式洗濯機のような物入れはジャマクサイ!
イヤハヤ、なんて寺でしょう。こういう部屋があるよね! 片付けられない人の部屋のようです。
▼さらに御朱印をいただくのにはこのジャングルをくぐらなければならない。行き着く先のただただ古く感じる庫裏のような建物の雰囲気もも他に負けていません。
御府内八十八の40番です。夏に訪れる人もいるはずですが、御朱印を待つ間、夏はヤブ蚊がすごい。
摩訶不思議な恐れ入った寺院です。
そして御朱印。
この御朱印を揮毫いただいている間、住職は筆を走らせながら「なんで、こんなに次から次へと人がやって来るのだ? メンドークサイなぁ!」というような内容をブツクサ不満気に独り言を口にしていました。顔は薄笑い。不満顔ではないのです。朱印帳に記帳するのも早い。
イッペンでこの住職と寺が好きになりました。
きっと同類の部分があるのです。ヘソマガリ!
そしてホントは優しいのです。そしてホントは片付けたいのです。ホントは綺麗にしたいのです。
この毘沙門天の筆跡、タダモノではない! この御朱印をいただくだけでも龜井戸七福神をめぐる価値があります。
ジャングルのお寺さん、さらなる鬱蒼さに埋もれる寺でありますように願ってます。
▼さて身を潔て、天祖神社へ。
▲同時にいただいた神社印。マイナーな神社のはずだがオリジナル御朱印帳も扱っているようだ。
▼最後に亀戸天神に寄ろうとして、亀戸の大外を回ってきた最終の寺「萩寺」。
まぁ、萩の季節ではないわねっ。
ジャングル寺とは違って清々しく掃き清められている。庭木も綺麗に手入れされている。ジャングル寺にこの寺の庭師を派遣させたいくらいだが、清楚かジャングルか、好みは分かれる。
どちらも好きだ。
「アハハハッ! 訳のわからん事を書いとるのぉ! ワシの寺の方が皆んな好きに決まっとるじゃろがぁ」
そうですかねぇ?
▲同時にいただいた本尊の御朱印。
▼さて、お疲れさま。七福神外だけど仕上げに亀戸天神に寄って帰りましょう。
▼2012年の御朱印。