/


にほんブログ村 コレクションブログ 御朱印へ
にほんブログ村

御朱印迷宮

関東を中心とした寺社の御朱印記録です。参拝・収集目的に少しでも役立てば幸いです。

福徳神社の御朱印(東京・中央区)〜「オサレ」に変貌したシティに 緑の森と 福の社

福徳神社御朱印です。(東京都中央区日本橋室町2-4-14)f:id:wave0131:20211210200231j:plain

右の2015年は朱印帳に揮毫いただきました。

左の2021年は「三、十二、四」の日付以外はプリントの書置き。

 

福徳神社御朱印(2021年・書置き)。f:id:wave0131:20211210200237j:plain

感染症に対する規制が緩和されても書置きだけの対応は残念ですが、

東京の現状、とりわけ23区内の神社では21年12月現在で、9割方が書置きとなっています。

 

福徳神社御朱印(2015年・直書き)。f:id:wave0131:20211210200234j:plain

シンプルでスタンダードなスタイルの御朱印ですが、達筆で美しく揮毫されています。

 

御朱印は蔵造りを模した「授与所」でいただけます。

f:id:wave0131:20211210200333j:plain

▼週末の授与所は常に参拝者が群がっています。もちろん御朱印目当てだけではなありません。

f:id:wave0131:20211210200512j:plain

--------------------------------------------------------------------------------------

 

日本橋三越本店前、コレド室町に鎮座する「福徳神社」です。

 

これまで一般的には「室町」の知名度は低かったのですが、

三井を中心とした地域の再開発で生まれた商業施設「コレド室町ショッピングパーク」ができて以来は、

人々に知られる「室町」になったと思います。

 

▼2015年6月、忽然と現れた朱の鳥居。まだ造成中の福徳神社です。

f:id:wave0131:20211213194721j:plain

当時は「こんなところに神社が?

と思う人がほとんどで、出来立てホヤホヤの神社に参拝者もまばら。

 

▼そして6年後の2021年。

f:id:wave0131:20211210200540j:plain

▼神社が鎮座する室町の一角は「福徳の森」と名付けられ、社叢らしき形も整いました。

f:id:wave0131:20211210200529j:plain

さすが「三井」の開発です。

老若男女、とりわけ女子たちを魅了させる神社づくりのノウハウは、神楽坂の「赤城神社」や、新宿の「成子天神社」などでも実績を築いています。

f:id:wave0131:20211210200508j:plain

三越COREDOという商業施設の集客力は神社も負けず、週末にかかわらず参拝者は絶えません。とりわけ週末は参拝に列ができること必至です。

f:id:wave0131:20211210200522j:plain

▼神社に隣接する「福徳の森」は、いつの間にかホントに森になっていました。

f:id:wave0131:20211210200516j:plain

▼森の東端は憩いの場になっています。

f:id:wave0131:20211210200519j:plain

オシャレな商業施設が多くを占めるようになった室町で、神社を中心とする30m×60mほどの敷地だけは公園的な要素を持つ解放区にしたようです。

f:id:wave0131:20211210200526j:plain

▼神社前に小さな祠がガラスケースに収まっています。

f:id:wave0131:20211210200536j:plain

かつての福徳神社は、一時ビルの屋上にありました。その時の祠かもしれません。

 

▼西側は「中央通り」を挟んで「三井タワー」が空を隠しています。

f:id:wave0131:20211210200533j:plain

▼授与所の建物は「神輿庫」にも利用されているようです。

f:id:wave0131:20211210200543j:plain

f:id:wave0131:20211210200546j:plain

▼神社の裏側に回り「本殿」の姿を確認しました。

f:id:wave0131:20211210200550j:plain

 

--------------------------------------------------------------------------------------

 

ここからは時間を遡って「緊急事態宣言」が発せられた2020年5月の室町の様子です。

▼人っ子一人見当たらないような三越前の「中央通り」です。

f:id:wave0131:20211210200434j:plain

▼「外出自粛」の見本のような街並みは、自粛を守ろうとする三越や室町での購買者層の性格の一面が見えてきます。

f:id:wave0131:20211210200438j:plain

そんなゴーストタウンでカメラを持ってウロウロする不謹慎者は本ブログだけです。

f:id:wave0131:20211210200311j:plain

まるで人々が目覚める前の早朝の街写真のようですが、午後3時です。

f:id:wave0131:20211210200314j:plain

参拝者も見当たらず、静かになったところで「福徳神社」の歴史を少し追ってみます。

f:id:wave0131:20211210200318j:plain

 

福徳神社」の創建は、詳しくは分かっていませんが、

遠く9世紀には既に日本橋に鎮座していたそうです。

別名「芽吹稲荷」とも称されます。

 

f:id:wave0131:20211210200305j:plain

 

その姿がどんなであったか分かりませんが、

源義家や家康の参詣もあったと伝わり、長く人々の崇敬を得ていたそうです。

 

f:id:wave0131:20211210200308j:plain

 

著しく都市化されていった戦後の東京は、数多くの神社も巻き込み、

その敷地を道路、学校、公園などの公共施設に提供、縮小されてきました。

 

f:id:wave0131:20211210200326j:plain

 

福徳神社」も遷座を繰り返し、ビルの屋上、店舗の片隅などに鎮座を余儀なくされています。

そんな例が見られるのは、「銀座七福神」が典型的かもしれません。

銀座でビルの隙間、路地の奥、商業施設ビルの屋上などに追いやられている稲荷社は数知れません。

ちなみに現在は銀座七福神は活動していません。

 

f:id:wave0131:20211210200346j:plain

f:id:wave0131:20211210200323j:plain

▼社殿前のキツネたちは、そんな神社の歴史を知らないカンペキ「Z世代」です。

f:id:wave0131:20211210200336j:plain

f:id:wave0131:20211210200339j:plain

主祭神は五穀主宰の神「倉稲魂命(うかのみたまのみこと)」です。

f:id:wave0131:20211210200427j:plain

 

相殿には「天穂日命(あめのほひのみこと)」をはじめ、弁財天、道灌、家康など、錚々たる名、神が連なります。

 

f:id:wave0131:20211210200343j:plain

▼緊急事態宣言下、閉ざされた授与所。

f:id:wave0131:20211210200333j:plain

f:id:wave0131:20211210200329j:plain

f:id:wave0131:20211210200349j:plain

「福徳の森」にも人影はありません。

f:id:wave0131:20211210200416j:plain

▼森の片隅にある「薬祖神社」です。

f:id:wave0131:20211210200352j:plain

神社近隣の日本橋本町は昔から薬問屋の老舗が軒を連ね、現在も多くの製薬会社が本支社を置いています。

f:id:wave0131:20211210200356j:plain

そんな関係から、この地の再開発とともに、この神社が造立されたのでしょう。

f:id:wave0131:20211210200410j:plain

上野の五条天神社から分霊を祀られてはいますが、「東京薬事協会」という法人の所有物だそうです。

f:id:wave0131:20211210200359j:plain

▼そんなことから玉垣には、近隣の制約関連の企業名が見られます。

f:id:wave0131:20211210200402j:plain

歴史もなく、福徳神社のついでに建立された神社のように思いますが、

祀られている「薬祖神」は、日本に医薬を広めたとされる神「大己貴神(おおなむちのかみ)」と「少彦名神(すくなびこなのかみ)」を指します。

f:id:wave0131:20211210200406j:plain

以下、静かな神社周辺です。と言うか一時のゴーストタウンです。

f:id:wave0131:20211210200413j:plain

f:id:wave0131:20211210200420j:plain

f:id:wave0131:20211210200423j:plain

 

f:id:wave0131:20211210200442j:plain

f:id:wave0131:20211210200445j:plain

▼神社の西には、モダンな鳥居らしき造立物から神社を出ます。

f:id:wave0131:20211210200430j:plain

▼「中央通り」を横断して少し進みましょう。「日本銀行」です。

f:id:wave0131:20211210200448j:plain

福徳神社は宝くじ当選パワースポットとして有名で、名称通りに金運、福をもたらすご利益を得られるかも知れませんが、

ホントの力を持っているのはココです。

f:id:wave0131:20211210200452j:plain

「金運」を望む人はこの建物も参拝すべきでしょう。

f:id:wave0131:20211210200455j:plain

いや、神社より先に詣でるべきかも知れません。

f:id:wave0131:20211210200459j:plain

f:id:wave0131:20211210200502j:plain

話が急ハンドルでヘソマガリな方向へ向かわないうちに、地下鉄で帰ります。

f:id:wave0131:20211210200505j:plain

 

にほんブログ村 コレクションブログ 御朱印へ
にほんブログ村