▼日円山 妙法寺の御首題です。(日蓮宗/東京都杉並区堀ノ内3-48-8)
▼妙法寺の御首題(2020年)
▼妙法寺の御首題(2013年)
▼「御首題」とは言わずに敢えて「御朱印」として説いています。
▼御首題は「祖師堂」でいただきましたが、毎月23日には「弐十三夜堂」の御朱印がいただけます。
--------------------------------------------------------------------------------------
▼妙法寺へは丸の内線「東高円寺駅」or「新高円寺駅」から1km以内です。
「堀之内」という地名は全国に数多くあります。
その名称は中世に武士などの館をグルリと囲っていた堀があったことに由来しますが、
ここも地名が残っていることから「堀之内 妙法寺」は寺が堀で囲まれていたのか、
または別に武士などの館があったのでしょうか?
かつては寺の敷地はもっと広大だったでしょうから、堀が築かれていたとしたらかなり広いものだったかもしれません。
▼以下写真4枚は2013年冬の訪問時の撮影。
▼12月に入っても東京はまだまだ紅葉が残っていましいた。
▼ここからは2020年初夏の訪問時の撮影です。
▼精緻な彫刻が見事な仁王門は1787年の再建。
▼常夜灯はおそらく消防関係の奉納なのでしょう。
妙法寺は「厄除けのおそっさま(お祖師さま)」と呼ばれています。
どこの日蓮宗の寺でも厄除けや、初詣、七五三は当たり前に行われます。
しかし、特に「厄除けのおそっさま」と呼ばれるのは、
日蓮が鎌倉から伊豆に流された折の出来事に由来する、弟子の日朗が刻んだ
「除厄け祖師(除厄け日蓮大菩薩)」の尊像が祀られているからだそうで、
江戸時代からその御利益を求め、多くの参拝者が訪れているそうです。
思えば日蓮本人がその過激な言動から何度も大小の難に遭遇しており、
その都度、厄災から逃れられているので、
まさに厄除けの天才、「厄除けのおそっさま」なのでしょう。
▼「天明乃水」は天明の当時から涸れていないそうなので、300年間生きてる井戸。
▼重そうな青銅製の水盤を担いでいるのは笑顔の「ガマンさん」。
▼こちらは相当「ガマン」している様子です。
▼鐘楼の梵鐘も江戸時代の鋳造だそうです。
▼祖師堂前の青銅製常夜灯の台座付近には獅子たちが戯れていました。
▼日蓮宗の大きな寺では大抵、本堂ではなく「祖師堂」がメインの大きな建物で境内の中心となっています。
▼絢爛な装いの祖師堂です。祖師像「おそっさま」はここにいらっしゃいます。
▼金色に輝く扁額は読めませんが、御朱印に朱印があります「感応法閣」です。
「感応」とは、仏と人の心が通じ合うことを意味するようです。
▼山号の「日圓山」は、尼寺時の日圓法尼に因むもの。
▼祖師堂の屋根も絢爛さが際立っています。
▼何かいます!
▼赤い「ガマンさん」でした。他では赤鬼が多いのですが、これは鬼には見えません。
手水舎の水盤を支えるのも「ガマンさん」と書いていますが、正式名称があるはずでしょう。
▼祖師堂を右手に見て時計回りに裏側へ進んでみます。
▼子育観音。
▼日朝堂。身延山十一世行学院 日朝の尊像が祀られているそうです。
▼行学(ぎょうがく)とは、修行・学問を表す言葉ですが、眼病のご利益もあるとか。
▼「浄行堂」は「常行堂」ではありません。
▼「浄行」は水で穢れを清めることで、菩薩ではなく「自らの穢れ」でしょうが・・。
おなじみ、自分の不都合な身体箇所をゴシゴシです。
▼毎月23日に開帳され、御朱印もいただける「二十三夜堂」。
「二十三夜さま」という、月を神格化した神「二十三夜尊大月天王」が祀られているそうです。
▼縁結びや金運にも御利益があるそうです。
▼落ち着いた安定感のある、妙法寺「本堂」です。
▼「三軌堂」と名付けられています。
寺院のお堂の名称は意味の難しいものばかりのように思います。
▼境内の一番奥は墓域のようですが、紫陽花が咲き誇っていました。
2度訪問してますが、広い境内は「見逃しどころ」がイッパイ!
また来ることにしましょう。