微妙庵の御首題
考えられないムチャクチャなチョー達筆に恐れ入りました!!
ありがとうございます。
▼本堂入口に御朱印・御首題の案内が貼られています。
都内と近郊の七福神はいくつか巡っていますが、池上七福神は未訪問。
いずれ巡ってみようと思っているので毘沙門天の御朱印はパスして、御首題だけいただきました。
▼微妙庵へは「池上駅」が最寄駅となりますが、前回記事「徳持神社」の隣になります。
微妙庵は本門寺塔頭の覚源寺の一堂宇という位置にある庵です。
微妙庵はどうしても最初は「びみょうあん」と読んでしまいました。
それにしても少し特異な名称だなと感じていたら、なんと「みみょうあん」。
「微妙」の意味は「趣深く、何ともいえない美しさや味わいがあること」とされていますが、その意味で口にする人は少なく、
一般的には「ビミョー」と肯定でも否定でもない表現として使われことの多い言葉です。
「妙」という言葉も「妙な人だ!」など、やはり否定的な表現で多く用いられますが、
「妙」は「言いようもなく優れている様子」という意味を持ち、
「妙薬」「妙案」などはその例で「妙法」は日蓮宗でいただく御朱印にも使用されています。
ということで「微妙庵」は「言いようもなく優れた小さな庵」となるのでしょう。
創建は不明ですが、本尊の毘沙門天像は江戸時代に品川沖の海中で光り輝く仏像を拾い上げられたと伝わり、
「海中出現毘沙門天」とされています。
堂内は撮影禁止です。
外から望遠で撮影しましたが、これも禁止だとしたらバチが当たることになります。
度々記事で書いていますが、日蓮宗の寺院の対応は大変親切です。
この時の訪問も本堂に上がると座布団と扇風機を気遣っていただきました。
この場面でお茶をいただく寺も経験しますが、
御首題、御朱印目当てでお茶をいただくのは気が引けます。
お茶などは出されない方が気が楽になります。
親切丁寧な対応だけで十分ありがたい気持ちになるものです。
「庵」の名のごとく境内は広くないので、他に見るべきものが見つかりません。
目が曇っているかもしれませんが・・。
本堂内の隅に「うちわ太皷」が2種類、数多く置かれていました。
写真はネットからお借りしたものです。 「三浦太幸堂」
写真上はよく目にする「うちわ太鼓」です。
下は「両面張柄付太鼓」と言うそうです。
「でんでん太鼓」のぶら下がった2本のヒモを取り除いたような形です。
どちらも両面使用できる太鼓ですが、おそらく日蓮宗と法華宗だけが使用する形の太鼓でしょう。
以前、芝の圓珠寺で信徒さんが打ち鳴らしているところに出会ったのは「柄付太鼓」の方でした。
で、この2種類の太鼓は何かしらの使い分けがあるのだろうか疑問に思っていたので、微妙庵で御首題対応いただいた女性に聞いてみました。
結果は何てことはなく「特に使い分けているわけではない」そうです。
また太鼓を打つのは
「より多くの人たちにお題目の響きと功徳を届ける」ためだそうです。
その音は「妙」なる響きということでしょう。