▼松流山 正伝寺「大毘沙門天王」の御朱印。(日蓮宗・東京都港区芝一丁目)
▼正伝寺の御首題。
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▼正伝寺・圓珠寺の2つの寺は、山手線や新幹線など数路線がやかましく走るガード脇にへばりつくように隣り合わせて建ちます。
圓珠寺の僧侶さんに聞いたのですが、2つの寺は縁戚関係にあるそうです。
晴れたり降ったりする変化の激しい天気の中を車で出かけてみました。
▼狭い道路に入り寺の前まで来ると有料パーキングの敷地内に「寺用」と書かれた2台分のスペースを見つけました。
有料を覚悟していたのでバンザ〜イです!
しかし都心の寺でも丹念に探せば、ほとんどの寺が専用の檀家用駐車場を有しています。お寺訪問の折にはそんな駐車場に駐めても問題ないでしょう。
▼どちらの寺にも高い幟が立てられています。紺色の「開運大毘沙門天」は正伝寺。
▼「田村 穂」の名。正伝寺住職も田村姓だそうなので親戚でしょうか?
▼向かって右に建つ正伝寺から参拝します。
▼都心のお寺ですので狭い境内に入るとすぐ右側に「毘沙門堂」。
▼江戸時代には「江戸三大毘沙門」に数えられ、大変賑わったそうです。
江戸名所図会の「金杉 毘沙門堂」は誇張とは言え、どんだけの「密」でしょう。
山門を入ってすぐ右側の毘沙門堂は、現在も同じ位置にあるかのようです。
▼守護獣の「狛虎」です。「狛」の文字は使わないのが正解でしょうか?
▼寅は毘沙門天の神使。トラの他にムカデも眷属と言われています。
寅の月、寅の日、寅の刻に因む伝説もあり、
開運、戦勝のご利益が謳われる毘沙門天に深く帰依していた上杉謙信は「越後の虎」「越後の龍」とも言われました。
何かと寅と縁の深い毘沙門天です。
また圓珠寺・正伝寺では「寅の日」に限定御朱印がいただけるそうです。
▼本堂は閉まっていました。階下の庫裏にも「御朱印は隣の圓珠寺へ」の貼り紙。
▼「松流山」、美しいイメージの山号です。
▼本堂の階段上から眺めた鉄道側には東京モノレールも走っています。
▼東京在住でありながら、山手線、京浜東北線、上野東京ライン、東海道本線、新幹線、モノレールと、ここを走る路線が一体いくつあるのかハッキリと知りません。
ひっきりなしに様々な列車が通過し鉄道好きには面白い寺ですが、騒音もハデです。
▼本堂の横に「OTERA STAY」。
24時間無人の「宿坊」だそうで、寺全体を貸切にできるそうです。
東京23区の寺に宿坊・HOTELを開業するのは、ほかに知りません。
「宿坊」というより「ゲストハウス」と理解した方が良さそうです。
24時間無人というのも、外から予約してチェックインもメールなどでドアも解錠方法を知らせてくれるスタイルなのでしょう。
TEMPLE HOTELは無人でしょうが、寺も庫裏も無人のことが多そうな寺です。
無人は期せずして「with corona」の先端を走っているかのようですが、
インバウンドも想定した「宿坊」は、コロナ禍の現在はこれも期せずしての「無人」かもしれません。
しかし寺は数珠やお守り作り、写経をはじめ様々な体験ができるそうで、
都心の寺の可能性をいろいろ探っていらしゃる先進的な様子が窺えます。
寺の HP や BLOG にその考え方や姿が明らかです。
▼陶製のカワイイ狐が置かれた稲荷社もありました。
▼サルスベリの下の珠のオブジェには「妙」の文字が彫られています。
東京都心部にある寺は、地価高騰などの理由による転居などから檀家は減少の一途でしょう。
過疎が進む田舎の寺の維持も大変でしょうが、
都心部の寺も経営の危機にさらされているのかもしれません。
そんな中で、犬猫のペットは寺社やマンションに、もはやすっかり市民権を得た昨今のように思われます。
▼犬たち、猫たちが心ある飼主たちと再会出来るスペースです。
御朱印をいただいた隣の寺「圓珠寺」の記事は次回。
▼御朱印はお隣の「圓珠寺」でいただきました。