▼三途河頭極楽東門蓮華台上阿弥陀坊太平埜山 本実成院
「三途河頭極楽東門蓮華台上阿弥陀坊太平埜山」
と、日本一長い山号らしいです。
御朱印は4種類かありましたが、個人的には御朱印らしく見えないので一体だけいただいて来ました。
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この寺はアグレッシブに動いてているようです。
座禅会や仏像の彫像教室など、地元との交流も盛んなことなど、初訪問で好ましく理解できた事も多い寺です。
門をくぐると、最初にチラシを配っているお姉さんがいました。
寺内での催物の案内だったのか・・。
さらに、本堂の前では住職なのか、マイク片手にスーパーの呼び込みのごとく、寺の解説とセールストーク。
▼どんな願いも叶えてくれる「吉ゾウくん」と言うらしい。
ゾウのうしろに「最強大金運」のノボリ。
HPを見ると
「願いが叶うゾウ」「お金がたまるゾウ」「病気が治るゾウ」「家庭円満になるゾウ」「元気で長生きするゾウ」
この寺だけではないにしても、ご利益はなんでも揃っているデパートのようだゾウ!
▼配られていたチラシの案内の一部は、手彫りの仏像展。本堂内で行われていました。
どの作品も素晴らしい。どうしたらこんなものが彫れるのか? 惚れ惚れする作品もありました。
全体的には祝日で仏像展が目当てなのか、寺は人出の多い雰囲気。
ここまでは、なかなか熱心で、賑やかな寺だと感じました。ケッコー!
▼しかし、本堂前の浄財箱に貼られていた「注意書き」。
何ですか! この注意書は?
1円玉で浄財入れが腐食?
どんな素材を使ったら、1円玉によって腐食されるのでしょう?
1円玉はアルミで出来ています。長い年月によってアルミ自身が腐食することはありますが、アルミに起因する腐食は聞いたことがありません。
1円玉を入れてもガマ口・財布は腐食しません。窓のアルミサッシ枠も周囲の木や壁を腐食させはしません。
浄財箱にどんな素材を使っているのか寺側に聞いてみたくなりましたが、勇気がない、情けない!
仮に1円玉によって腐食する素材を使っているとしても、浄財箱の底に布か紙を敷けば腐食は防げ、事足りるはずです。
この注意書きの意図は「1円玉は入れるな」「1円玉はいらない」「5円玉以上なら受け付ける」ということなのかしら?!
財布の中の小銭を整理する意味で、1円玉も一緒に浄財箱に入れることも多いと思います。
これでは、1円玉は、まったく立つ瀬がない!
この表記はおそらく日本で唯一、この寺だけでしょう!
ソートーしらけたました!
▼何のランキング? 売り上げ? 人気? 売りたいランキング?
宝くじ入れ¥2,000、お守り¥4,100、みなキンキンの金ピカです。
御朱印帳¥2,400もキンキラキン。
どれも光り輝き、お値段(奉納金というらしい)もキンキラキンに光ってます。
だんだん、見えてきました。1円玉は要らないわけです。
▼街中の宝くじ売り場のような張り紙。
おいおい、ホンマかいな!?
信じるものは救われる、信じるものは当たるのかしら?
ヘソ曲がりで疑いぶかい人間としては、とてもとても信じられない。
そもそも釈迦は、過ぎた物欲(金銭欲)を戒めていなかったか!?
金運のご利益を売る神社も多数ありますが、寺もここまでアカラサマだと首が90度傾く!
何かヘンだゾウ!!
4種類ある御朱印も中央の文字は全て2文字。
ネットで確認すると、以前は「福寿阿弥陀」「目治薬師」「元三大師」などであったのを、いつからか全て「福寿」「目治」「元三」の2文字に省略してしまっています。
本尊は「福寿」と表記されていますが、七福神の御朱印ならたまに目にすることがあります。
そもそも「福寿」と「福寿阿弥陀」では、単純に比べてイコールではないのでは?
寺社も自ら運営しなければならない一個の事業体でしょうから、合法の範囲で好き勝手に運営していけば良いのです。
省略も、追加も自由です!
日本一長い山号、勅号を持つ寺だそうですが、日本一商気たくましい寺かもしれない。
なにしろ寺側では「寺のディズニー」にしたいそうです。
そのために、阿弥陀如来の足元で、どうぞしっかり運営してください。
▼長福寿寺と同じ国道沿い、西に3km。