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御朱印迷宮

関東を中心とした寺社の御朱印記録です。参拝・収集目的に少しでも役立てば幸いです。

光前寺の御朱印 〜 昔むかしの伝説「霊犬早太郎」が眠る 〜 伊那街道を北上❻(最終回)

宝積山 光前寺御朱印

天台宗別格本山(長野県駒ヶ根市赤穂

 

▼光前寺本尊「不動明王」の御朱印f:id:wave0131:20181012161114j:plain

▼光前寺「霊犬早太郎」の御朱印f:id:wave0131:20181012161113j:plain

仁王門から少し歩いた右側にある売店・受付でいただき、2体で600円。

 

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▼晴天のもと、飯田から駒ヶ根市まで走ってきました。

 

駒ヶ根は「駒ケ岳 千畳敷カール」への拠点です。

普通なら時間かけて登山しなければ見られない絶景だけど、バスとロープウエイ利用で、極端な話、ハイヒールで行ける高山。

▼ご存知のように、こんなところです。(▼写真:駒ヶ根市観光協会フォトギャラリー)

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ぜひ一度、行ってみたいと事前に調べてみたのですが、

上の写真のような絶景に出会うには難関がいくつも待ち構えていました。

難関① 費用

ロープウエイの駅までマイカー規制をしているのでバスを利用することになる。バスとロープウエイ往復料金が1人3,900円。加えてバス乗場へ駐める車の駐車料金が600円。

トータル4,500円も必要だ。2人なら8,400円。

標高2,600mの景色の代償は標高同様に高い。標高差1,800mに換算すると1m/2.5円。

この数値に値するか否か、あなた次第!

難関② 天気

山はどこも同じだが、おそらく晴天でないと目にできる景色は、費やした料金の値に見合わないはず。

お天気次第!

難関③ 忍耐

ハイシーズンではバス待ち、ロープウエイ待ちにそれぞれ1時間以上もかかることがあるそうです。堪忍袋次第!

 

状況次第気分次第で行ってみようかと思いながら駒ヶ根市までやってきました。

遠くの山々は雲に覆われ、麓は雨も降り出してきました。

幸か不幸か? これでは当然「千畳敷カール」へ行っても1000円以下の価値しか見つからないはず。やめーッ!

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5,000円を使わなくて済んだことにホッとして、絶景を見られなかったことにガッカリします。

 

千畳敷カールに行ってしまったら、この寺を訪れる時間はなかったはずです。

結果、天気不良に感謝するような寺でした。

仁王門。観光寺です。しかし庭園のほか境内の拝観料はナシ。

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午後1時30分、光前寺は観光寺にしては、そんなに観光客は多くはなく、参道からは落ち着いた雰囲気のある堂宇や苔が見えてきます。

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▼杉並木の参道を抜けると楼門かと思いきや「弁天堂」。

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トイレの案内板は、わかりやすいけど何とかしなくちゃ!

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▼さらに進めば線香の香りと煙がたなびく「本堂」。

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▼「早太郎」クンが本堂内にも鎮座。「早太郎」クンは、この地では有名。

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温泉郷からお借りした写真。 (早太郎温泉郷公式ホームページ | 信州駒ヶ根高原)

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▼「延命水

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▼「霊犬早太郎」の墓。大きいけど犬の墓なのです。

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むかしむかし、彼は遠州(静岡)方面まで出向き、村で生贄にされそうな娘を助け、怪物と戦い退治し、傷つきながらこの寺まで帰り着き、和尚に報告するがごとく一声高く吠えて息を引きとったそうだ。健気な犬です。

 

▼この寺で飼われていた大変強い山犬だったそうだが、この像は少し悲しそう。

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近くの温泉郷の名称にもなっているほど、その名は地域では大事にされているそうです。

 

▼均整のとれた「三重塔」。

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約200年前に再建されたもの。さらに年代を遡る寺の隆盛期が偲ばれます。

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▼基壇のところに登る人がいるんだろうね? 写真撮るときに・・・、情けない!

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▼「上穂十一騎之碑」と祠。

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「上穂十一騎」? 初めて知る言葉。
うわぶじゅういっき」と読むそうです。

この地の若者が冬の陣、夏の陣に出兵、奮戦し武功をあげたものの全て真田幸村とともに討ち死に。

歴史に造詣が深く知っている人は別にして、そうでない皆さんは調べて見てください。

特に歴女じゃなくとも、きっと「なるほど!」 と思いますよ。

 

延ばして引っ張り続けてきましたが、たった3日間のダンガン御朱印巡り記事は今回で終了です。

26回ほどの記事にしました。

そして記事ネタがなくなりました。

しばらくは古い朱印をチビチビ小出しにするとしますか!

 

瑠璃寺の御朱印(長野・高森町) 〜 薬師猫神にご対面 〜 伊那街道を北上❺

大嶋山 瑠璃寺御朱印

るりじ天台宗(長野県下伊那郡高森町大島山812)

 

瑠璃寺御朱印です。

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瑠璃」ときたら本尊はほとんどが「薬師如来」。300円。

「中部薬師四十九霊場 第十六番」札所の御朱印となりました。

 

▼車で東京からですと、もう殆どどこにいるのか分からない伊那郡です。

 

▼伊那街道からそれて、中央高速の高架をくぐり、中央アルプス方面へ少し登ります。

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▼途中の仁王像を通り過ぎて一直線で、瑠璃寺総門前に出ました。

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駐車場で車から降りるとお参りは最初に瑠璃の里会館へ」の案内看板があります。

逆らわず大人しく、おっしゃるとおりに、そちらに行ってみます。

 

▼「瑠璃の里会館」は寺域の一画にある。入口では猫が寝そべっていました。

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▼お地蔵さんかな? 右のこのドアから中に入りました。

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「瑠璃の里会館」内は、何のことはない休憩所がある土産物店のような雰囲気。

小スペースのホールはギャラリーにもなるし、飲食もできそうです。

わたしの語彙は「売店」を選ばせた。

 

さして広くもない館内には従事者らしき女性が2人と少年が1人。3人とも身内のような様子。

少年は夏休みの宿題か、大きなテーブルにしがみついてノートと本のようなものを拡げて女性たちと何やら話しています。

寺社巡りで、こういうシーンは何故かシラけさせられるのは、私だけかしら?

 

さらに会館内には

▼招き猫の「びんずる尊猫(そんにゃ)」。

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▼そして「薬師猫神」が・・。

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一応、手を合わせまする。

しかし、そんな自分が可笑しくなってきました。

まともに何かを祈る気持ちにはなれなかったのです。

 

確かに猫を神として祀る地はあり、特に日本の養蚕が盛んだった山奥では、害となるネズミ退治の貢献で神格化されることが多いそうです。

 

瑠璃寺のHPにも解説されています。

かつて養蚕が盛んであったこの地方では、お蚕様をねずみから守ってくれる猫を「猫神様」として、大切にしていました。

 

多くの寺社は動物と仲が良いから、そんな話は 3000m級の山ほどあります。

十二支の動物はすべて寺社の伝説や境内に現れます。

天井・水屋に竜、撫で牛、神馬に神鹿、白蛇、猿に兎、狛犬とあらゆる動物が対象となりキリがない。東京ではライオンだって神社にいるのです。

みんな神になったり、守り神になったりしています。

 

蛸薬師などは古くからの伝承信仰として名が知られています。

猫薬師というものもあります。

 

しかし、猫がいるここは? 「薬師猫神」です。

 

今は「何でもありが寺社の姿」と理解しているつもりなのに、ヘソマガリなワタシは何が気に入らなかったのでしょう?

猫が嫌いでもありません。

だいたい嫌いな人間はいても、嫌いな動物はいません。

嫌いになる理由がないのです。

 

この寺の普段は開帳されない本尊薬師如来の化身として、新しく「猫神様」としたそうですが、世は猫ブームでもあり、明らかに「カワイイ」を狙っている?

そして人の出入りの多い売店のようなこの会館に祀った。猫好きスポット的に・・・。

と思いましたが、下衆の勘繰りでした。

「平成19年にお迎えした猫神様」だそうだから、猫ブーム以前の事です。

 

▼この写真はお借りしたもの。

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大嶋山瑠璃寺 住所:下伊那郡高森町大島山|ふるさと再発見|行こう!みなみ信州|JAみなみ信州

 

いずれにしても、寺社は地域コミュニティの一隅を形成しなければいけないし、外からの訪問者、参拝者も多く受け入れなければならない。

宗教色は薄めても、新しいものもどんどん取り入れていかなければならないのです。

 

「猫神様」は、そんな背景から新たに祀られたものかもしれません。

 

多くの寺や神社を訪ねてきて、様々な事情を多少は理解できてるつもりでも、この時は虫のイドコロが悪かったのか「猫神様」を前にして、フ〜〜〜ン!とテンション暴落。

 

ここでは借りて来た猫のようにおとなしくなってしまって、会館にいた人たちにジョーダンも言えなく、一つの話もできませんでした。

何故かそんな気持ちになれなかった。そんな時と場所もあります。

 

結局、この寺では会館以外に人の気配はありませんでした。

朱印もこの会館内のおネェさんが記帳担当のようです。

しかし、気分はいくらかシラけたままなので、余計な口は叩かず、いただける朱印の種類も聞かず、また聞かれもせずに、渡された一体だけをいただいてきました。

 

▼気を取り直して境内を回ってみます。

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開創900年だそうだ。薬師本堂や観音堂とは別に、ここだけ山門と塀で囲われています。

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▼真夏の間中、花開かせているサルスベリはエライ! といつも感心します。

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▼猫ブームと同じく、七福神だって毘沙門天や大黒から始まり、三神になり、民間のブームにより今の七福神に落ち着いたのかもしれない。

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▼鐘楼の前は聖徳太子天台宗寺院には太子像がよく見かけられます。

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▼小さな庭もあります。

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阿弥陀堂

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▼再び山門を出ます。寺の敷地内といえる場所に日吉神社

f:id:wave0131:20181010200542j:plainこの寺も戦国時代に兵火により失われたものが多かったようです。

f:id:wave0131:20181010200541j:plain一時はこの神社も含め、もっと多くの堂宇や坊で賑やかな寺を形成していたのでしょう。

薬師本堂

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こんなお堂を前にすると、暴落テンションも持ち直してきます。

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観音堂

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▼境内から帰る方向を見ます。

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▼帰り道、地蔵さんたちが左右で見送ってくれます。

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「猫神」について、ウダウダ感じてた事を笑われました。

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御朱印収集者で猫好きな方、ぜひ訪問してみてください。

鳩ヶ嶺八幡宮の御朱印(長野・飯田市) 〜 伊那谷の名社は小さな滝の音だけの静寂 〜 伊那街道を北上❸

鳩ヶ嶺八幡宮御朱印です。(長野県飯田市八幡町1999)f:id:wave0131:20181003141625j:plain

300円、書置きでした。

「八幡」ときたら大概、鳩が向き合って八の字を表しています。
さらにこの神社は名称に鳩がついているので、朱印は当たり前に2羽の鳩がデザインされていました。

書置きとは言え、都内でよく目にするプリントの書置きとは違い、墨書きは4行に渡り丁寧に揮毫されていることに感謝したくなります。

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▼鳩ヶ嶺八幡宮を駅名にしている飯田線伊奈八幡駅」から約500mです。

天竜峡」「長岳寺」から再び飯田市内に戻ってきました。

▼この神社に寄ってみます。

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▼石の鳥居は300年以上前に竣工されたもの。

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京都の石清水八幡宮から勧請したと伝えられる神社です。

境内バックの森閑とした森は公園にもなっている境内地。

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▼「隋神門」修復されているようですが、同じく約300年ほど前に建てられています。

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広い境内に人影はありません。誰とも会いませんでした。独り占めと言えば、言える!

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▼階段が続きますが、初心者向けレベルです。このくらいはスルッーと抜けられる階段です。f:id:wave0131:20181003140540j:plain

▼拝殿。清々しさ100%。

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▼ちょっと、素っ気ない扁額。拝殿はそれほど古いものではなさそう。

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▼本殿右手にある「豊川稲荷」は稲荷社にありがちな、いくらか妖しげな雰囲気。

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▼本殿への階段途中にあった「弓道」と呼ぶそうです。

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▼「金的」「金的中」とありますが、馬券、宝くじではありません。

f:id:wave0131:20181003140537j:plain弓道に知識を持っている人はご存知でしょうが、小さな金の的を射る事を「金的」と呼ぶそうです。

三河から奥三河にかけての地域は弓道が盛んとか。

そして奥三河の山々を越して伊那谷のこの地にも弓道の「熱」が伝わったのでしょう。おそらく?!

 

▼御神木

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▼「天神」に「大黒」。

思いがけずとっても雰囲気のある境内でした。

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▼「白山稲荷境内社は他にも数社あります。

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ここも一段一段、踏み出さずにはいられない雰囲気を醸しています。

 

▼「一ノ滝」人の気配のない境内に水音だけ、いやが上にも神秘性が増します。

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▼「祓戸の滝f:id:wave0131:20181003140536j:plain

▼「三ノ滝f:id:wave0131:20181003140531j:plain

今回3日間の旅で神社としては最後となりました。

まったく知識なく伺ったこの神社は、とっても落ち着け、境内を歩いていて気持ちの良い空気に包まれました。

 

3日間でたくさんの神社を訪問してきましたが、山岳信仰御嶽神社は別にして、

境内が印象に残ったのは「諏訪大社上社前宮」「手長神社」そしてここ「鳩ヶ峰八幡宮」でした。

信州伊那谷の南端にこんな素敵な神社があるとは、という思いでした。まさに「名社迷宮」でした。

 

護持崇敬を引き継いできた、この地の地頭であった小笠原氏は「文教の家元」として学問教育、弓道などの宗家であったそうです。

その後、伊那の領主は変遷していきますが、400年以上、伊那の村民とともに守られてきたからこその神社でしょうね。

 

飯田市の近くを訪れる機会があったら、ぜひの訪問をおすすめします。

長岳寺の御朱印(長野・阿智村) 〜 武田信玄終焉の寺、春夏秋冬襖画是非国宝 〜 伊那街道を北上❷

▼広拯山 長岳寺天台宗・長野県下伊那郡阿智村駒場)の御朱印です。f:id:wave0131:20181001145816j:plain

▼同じく瑠璃殿御朱印f:id:wave0131:20181001145815j:plain

宝物の拝観料200円込みで800円。

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▼ここは「阿智村」というそうだけど、日本国民にほとんど知られていない地味な村。

 

▼しかし温泉好きには知られている「昼神温泉」があります(以下2点はNETから拝借)。f:id:wave0131:20181001161739j:plain

▼さらに環境省に認定された「日本一星が輝いて見える場所」だそうです。

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言い換えれば、夜はそれだけ周辺の光が少ない田舎なのだけど、

夏の期間は「星空ナイトツアー」なるものも催されているから、最近はマスコミに取り上げられることも多い。

 

地理的にも全く不利な条件にあるなか、星空をセットにした特別な温泉地として、最近は村人口の10倍以上の人たちが訪れるということは「地方創生」の成功例なのかしら。

 

 「日本一の星空の村」として村のブランド力と知名度はウナギのぼり。

しかし、人口6000人くらいの村だから他には何もないのです。

正しくは、ワタシは他に何も知らないのです。

 

▼しかし歴史好きと御朱印収集人は、この村にこの寺があることを知っています。

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ここは武田信玄所縁の寺でもあります。

阿智村、掘り返せば売るものは多く、なんでもあるじゃないですか!

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▼階段を上がり境内に入ると本堂がすぐ目に入ります。

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▼鐘楼と「望郷の鐘」1撞き100円。ゴ〜〜ン、ゴ〜〜ン、ゴ〜〜ンで、300円。

20回くらい撞くと寺の方も数がわからなくなる?

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▼境内は広くないけど様々な石碑、句碑などが案内板とともに所狭しと並んでいます。

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芭蕉はこの寺を訪れてはいないが、心象風景として句を残しているそうです。

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▼中国残留孤児を肉親たちとの再会に尽力された、この寺の前の住職らしい。

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新田次郎歴史小説武田信玄」を執筆するにあたりこの寺を訪れたそうです。

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▼そして信玄の「灰塚供養塔」。

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信玄は信長打倒を目指して甲斐を出る。

家康を破り、現在の愛知県 長篠城まで進軍し、その地で病に倒れた。

上洛半ばで甲斐に撤退することになります。

その引き返す途上、この地で臨終、53歳、寺の裏山で荼毘にふされます。

その「灰」をもって供養する十三重の塔。

供養塔によくある「十三重」は何を意味するのか、わたしに知識はないわっ、今のところ。

ミクロな知識でも歴史を書き出すとキリがないかもしれないからヤメましょう!

 

▼左下は日本全国よく見かける石ですが、ここの名称は「男のまたぎ石」。

名称は「男」でも子宝を願って「女がまたぐ石」だそうです。

f:id:wave0131:20181001145824j:plainそれにしても、こんなに見事にテカっていると目が潰れそうね!

ワタシは、またの機会にして「またぎ」はご遠慮いたしましたわっ!

 

さて、本堂横の授与所で朱印をお願いすると

本堂内と寺宝を案内いたしますよ

察するに住職の娘さんか、息子のお嫁さんらしき元気なおネェさんからすすめられました。
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すすめられると拒まない、断れないわたしは受け入れますが、200円でわたし一人だけのために案内じゃ心苦しいわねぇ・・・。

と思ったけど、ガイドが始まるとすぐに男女4人の若者がやってきました。カップル2組のようです。

 

あとで車を見たら「練馬ナンバー」モノズキによくもココまでやってきた、と人のことは言えない「足立ナンバー」。

ということで、

おネェさんはガイドを一からやり直しです。5人一緒に案内されることになりました。

 

▼本堂内に「径寸十枚これ国宝に非ず

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▼「一隅を照らす、これ則ち国宝なり天台宗伝教大師 最澄の教え。

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お金や財宝は国の宝ではなく、家庭や職場など、自分自身が置かれたその場所で、精いっぱい努力し、明るく光り輝くことのできる人こそ、何物にも代えがたい貴い国の宝である」という意味の言葉とか。

んん〜〜〜ん、光り輝きたいけど・・・宝には絶対なれないわね。

 

阿智村在住の日本画家・吉川優による連作の襖絵。本堂の左側に「秋の間」。

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▼右側に「夏の間」どちらもアルプスを描いたものかしら?

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▼秋の裏に「春の間」。

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▼夏の裏に「冬の間」となっていました。

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よく見る構図だけど、郷愁をそそられるこの絵が一番気に入りました。

 

▼「火炎の間」。

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▼「朝陽の図」。

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▼その裏手には「月の間」なかなか見ごたえありです。

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この後、

▼信玄の兜の前立てなどの寺宝の案内が続き、約20分くらいだったでしょうか。

f:id:wave0131:20181002113107j:plainガイドしていただいた女性は、寺の修復や他の計画など、したいことは沢山あるけど「なにしろビンボー寺なので・・」と、ままならぬ事を吐露トロ。

 

ビンボー寺」というグチのような言葉が3回は出てきたように記憶。

おなじボンビー仲間だ。急に親しみを覚えるわね! お賽銭をもう100円追加!

 

「流暢な案内ありがとうございました」

いえいえ、まだまだ住職にはかなわないんですよ・・」と

笑顔で見送っていただきました。

長岳寺さん、阿智村の「宝」となるよう、ガンばってください。

 

 

妻籠・光徳寺の御朱印 (長野・木曽町)〜 黄昏て夏の妻籠宿と廃校 〜 木曽路を南下➓

▼瑠璃山 光徳寺臨済宗妙心寺派長野県木曽郡南木曽町吾妻上町)の御朱印です。f:id:wave0131:20180926194621j:plain

驚きの素晴らしい筆跡!

山号が「瑠璃山」だから「本尊薬師如来」と揮毫されていることがわかるが、そんなヒントがなければ、なかなか正確には読めません。

その左は「木曽路妻籠宿」でしょうね?

木曽路に入ってからいただいた朱印は、ほとんどが「木曽路」とか「〇〇宿」という添え書きが入っていました。

 

直前の臨川寺に続いて、こちらの寺でも書置きでなく、直書きいただけました。

▼同じく木曽七福神恵比寿御朱印

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▼結果この日、木曽七福神を巡れたのは5ヶ寺まで。f:id:wave0131:20180914133202j:plain時間切れのため、寝覚の臨川寺から大桑村須原、野尻の布袋尊と大黒天の2寺をスルーしました。

 

この旅の中で一番に光ってる朱印を揮毫いただいた光徳寺の住職は、ザックバランな方でした。

今日、諏訪方面からここまで巡ってきました! モノズキでしょう?  2ヶ所飛ばしてきましたけど・・

と話しかけると、

うん、そうだねぇ・・

ニコニコと朱印を押し、上の参拝券の日付も手書きして、

▼そしてこれを渡してくれながら、f:id:wave0131:20180927143936j:plain

あとの残り2ヶ寺はどうしようと、あなたのお好きなように・・・」という意味のような言葉。

ということは、どうやらこの数珠は本来、参拝券に書かれている「満願記念品」?らしく、(満願してないけど、どうぞ!)という意味なのでしょう。

よろしんですか? どうもありがとうございます

 

時間も遅かったので、先に済ませた本堂外からだけの参拝にして

住職、ここにお賽銭も一緒におきますので、私の代わりにお参りしておいてください」と700円を置く。(いいのかなぁ? そんなことお願いして)

ハイハイ、ごくろうさまでした!

寺では住職、奥さまなど、それぞれ印象の違う様々な人たちと出会うから楽しい。

光徳寺さん、ありがとうございました。

今回訪問できなかった2寺は、機会があったら訪ねることにしよう。

 

妻籠宿へはほとんどの人が車か観光バスでの訪問でしょうから、マップは無用でしょうが・・。

光徳寺は妻籠宿旧道沿いに山門を構えています。

 

▼「寒山拾得寒山は経巻を、拾得はホウキを抱えているようですが、風雨にさらされ明瞭ではありません。

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▼この日最後の階段。

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▼ここは閉まっていて入れません。

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▼どこかの庄屋屋敷のような門構え、長屋門? 禅寺っぽさは唯一白壁。

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▼本堂は閉まっていて賽銭箱も見当たりません。

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▼どなたの書でしょう?

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▼住職はこちらの庫裏にいらしゃいました。
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▼この寺の何代目かの和尚が、乗り物の駕籠に車輪を付けてみたのが「人力車」の始まりとか。道の凹凸が直に伝わりそうで、あまり乗り心地は良くなさそうです。

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宿場町を少し歩いてみます。

▼宿場のはずれ。この先は馬篭峠方面。

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▼夕方5時も過ぎ、観光客もまばら。でも夏だからまだ明るい。

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▼人が少ない分、落ち着いた雰囲気のいい町並みを見せてくます。

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▼本陣に脇本陣

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同じ重要伝統的建造物群保存地区だが、奈良井宿より小さな宿場で、こちらの方がより雰囲気があります。

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完全に陽が落ちてからの夜景も経験してみたい町。

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洋服屋さん? ビミョー。

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▼外国からの観光客じゃなくてもこの景観には魅了されます。

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▼光徳寺近くの高台から、宿場の屋根やね。

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▼光徳寺の裏に廃校らしき建物がありました。

f:id:wave0131:20180926194644j:plain木造校舎のガラス窓も荒れてなく、イイ感じに保存されている。別な用途に使われているかもしれない。

 

後日、調べてみたら明治6年〜平成9年まで「妻籠小学校」として機能し、廃校後は映画のロケ地としても使われたらしい。どうりで・・・。

 

▼ここで学んだ子供たちは「あそこだよ!」みんな成人して28歳以上になっている。

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▼廃校の右隣に「和智埜神社」。

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さすがここはパス。予定にないし、無人だろうし、それにこの日はたくさんの階段を経験しました。もういいわっ!

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でも昼間だったらきっと登っていたでしょうね。

ちょっと後ろ髪引かれる階段を後にして、小1時間ほど走ります。

 

▼見えてきました。

f:id:wave0131:20180926194648j:plain遠景は今晩の宿泊地、飯田の街並みです。

 

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