▼瑠璃山 光徳寺(臨済宗妙心寺派・長野県木曽郡南木曽町吾妻上町)の御朱印です。
驚きの素晴らしい筆跡!
山号が「瑠璃山」だから「本尊薬師如来」と揮毫されていることがわかるが、そんなヒントがなければ、なかなか正確には読めません。
木曽路に入ってからいただいた朱印は、ほとんどが「木曽路」とか「〇〇宿」という添え書きが入っていました。
直前の臨川寺に続いて、こちらの寺でも書置きでなく、直書きいただけました。
▼結果この日、木曽七福神を巡れたのは5ヶ寺まで。時間切れのため、寝覚の臨川寺から大桑村須原、野尻の布袋尊と大黒天の2寺をスルーしました。
この旅の中で一番に光ってる朱印を揮毫いただいた光徳寺の住職は、ザックバランな方でした。
「今日、諏訪方面からここまで巡ってきました! モノズキでしょう? 2ヶ所飛ばしてきましたけど・・」
と話しかけると、
「うん、そうだねぇ・・」
ニコニコと朱印を押し、上の参拝券の日付も手書きして、
▼そしてこれを渡してくれながら、
「あとの残り2ヶ寺はどうしようと、あなたのお好きなように・・・」という意味のような言葉。
ということは、どうやらこの数珠は本来、参拝券に書かれている「満願記念品」?らしく、(満願してないけど、どうぞ!)という意味なのでしょう。
「よろしんですか? どうもありがとうございます」
時間も遅かったので、先に済ませた本堂外からだけの参拝にして
「住職、ここにお賽銭も一緒におきますので、私の代わりにお参りしておいてください」と700円を置く。(いいのかなぁ? そんなことお願いして)
「ハイハイ、ごくろうさまでした!」
寺では住職、奥さまなど、それぞれ印象の違う様々な人たちと出会うから楽しい。
光徳寺さん、ありがとうございました。
今回訪問できなかった2寺は、機会があったら訪ねることにしよう。
▼妻籠宿へはほとんどの人が車か観光バスでの訪問でしょうから、マップは無用でしょうが・・。
光徳寺は妻籠宿旧道沿いに山門を構えています。
▼「寒山拾得」寒山は経巻を、拾得はホウキを抱えているようですが、風雨にさらされ明瞭ではありません。
▼この日最後の階段。
▼ここは閉まっていて入れません。
▼どこかの庄屋屋敷のような門構え、長屋門? 禅寺っぽさは唯一白壁。
▼本堂は閉まっていて賽銭箱も見当たりません。
▼どなたの書でしょう?
▼住職はこちらの庫裏にいらしゃいました。
▼この寺の何代目かの和尚が、乗り物の駕籠に車輪を付けてみたのが「人力車」の始まりとか。道の凹凸が直に伝わりそうで、あまり乗り心地は良くなさそうです。
宿場町を少し歩いてみます。
▼宿場のはずれ。この先は馬篭峠方面。
▼夕方5時も過ぎ、観光客もまばら。でも夏だからまだ明るい。
▼人が少ない分、落ち着いた雰囲気のいい町並みを見せてくます。
▼本陣に脇本陣。
同じ重要伝統的建造物群保存地区だが、奈良井宿より小さな宿場で、こちらの方がより雰囲気があります。
完全に陽が落ちてからの夜景も経験してみたい町。
▼洋服屋さん? ビミョー。
▼外国からの観光客じゃなくてもこの景観には魅了されます。
▼光徳寺近くの高台から、宿場の屋根やね。
▼光徳寺の裏に廃校らしき建物がありました。
木造校舎のガラス窓も荒れてなく、イイ感じに保存されている。別な用途に使われているかもしれない。
後日、調べてみたら明治6年〜平成9年まで「妻籠小学校」として機能し、廃校後は映画のロケ地としても使われたらしい。どうりで・・・。
▼ここで学んだ子供たちは「あそこだよ!」みんな成人して28歳以上になっている。
▼廃校の右隣に「和智埜神社」。
さすがここはパス。予定にないし、無人だろうし、それにこの日はたくさんの階段を経験しました。もういいわっ!
でも昼間だったらきっと登っていたでしょうね。
ちょっと後ろ髪引かれる階段を後にして、小1時間ほど走ります。
▼見えてきました。
遠景は今晩の宿泊地、飯田の街並みです。