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御朱印迷宮

関東を中心とした寺社の御朱印記録です。参拝・収集目的に少しでも役立てば幸いです。

烏森神社の御朱印(東京・港区)〜神社周辺と「Newしんばしビル」の迷宮

烏森神社御朱印です。(東京都港区新橋2-15-5)

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言うまでもなく、神社の読みは「とりもり」ではありません!

からすもり じんじゃ」です。

「烏」「鴉」「鵶」「雅」のどれも「からす」と読みます。

どのように違う「カラス」か分かりません。

 

▼2021年にいただいた御朱印は「富貴繁栄祈念」でした。

f:id:wave0131:20210910191526j:plain御朱印は「三 九 五」の日付以外はコンプリートプリント。

 

▼あまり手間がかかっていない500円の御朱印には、直径2cmのクッションシール付き。

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止疫息災」の文字もありますので、スマホの裏にでも貼りましょう。

聞いた言葉ではないですが「無病息災」と同じような意味で「疫病を止め」て「息災」でありたい祈りと願いが込められていると理解します。

 

▼2012年当時は、これほどカラフルな御朱印は他に無く、とても話題になりヒートしていました。f:id:wave0131:20210910191522j:plain

しかし、それからもう10年近くなります。

2021年の今、このカラフル度は、昨今のキラキラ御朱印、イラスト御朱印コレクターの中では沈没しています。

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いや、言葉を間違えました。「沈没」「埋没」ではなく、しっかり生きています。

きっと、変わらぬ御朱印スタイルで「落ち着き」を得たという事でしょう。

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当時、2012年以後の烏森神社の御朱印を求める参拝者は、

まるでバブル期の「ジュリアナ東京」かと思われるほどの女子たちの狂乱ぶりが喧伝されていました。

90年頃までのバブル期の女たちが扇いだ「ジュリ扇」は、

2010年以降の女子たちが扇ぐ「朱印帳」に変わりました。

すべてに恵まれ、露出度をエスカレートさせ「お立ち台」に立っていた女子とは、

外見は全く逆のように見える境内の「祈り台」に立つ女子たちですが、

その表現方法が違うだけで願いや、目指す方向は大きく変わらないのかもしれません。

いや、やはり当時の女子は金銭欲や縁結び欲に、もう少し淡白だったようです。

 

▼コロナ下での「落ち着き」でしょうか、社殿左脇の通路にある授与所で待つ人はいませんでした。

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▼烏森神社は新橋駅の「ほぼ駅前」と言えるような位置に鎮座です。

新橋駅はJRだけで「西口」「日比谷口」「烏森口」「銀座口」「汐留口」と言うように出口だらけで、さらに地下鉄の出口、「ゆりかもめ」の出口などと入り乱れています。

▼ここは西側にある「日比谷口」。

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▼出口前は「SL広場」と言う名称になっていて、TVなどで酔っ払いのオジさんたちがインタビュアー相手にサラリーマンの代表として好き勝手を話す、格好の街頭インタビューの場所としても有名です。

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▼新橋はご存知、鉄道発祥の地。このSLは、1972年に鉄道開業100周年を記念して設置されています。f:id:wave0131:20210910191804j:plain

「C11形蒸気機関車」というそうで、現役時代は関東ではなく中国地方で活躍していたそうです。

▼さらに左を見ると「NEW しんばしビル」。決して「ニュー」ではなく1972年に開所した半世紀前の商業ビルです。

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NEW しんばしビル」は、後ほど探検して見ることにしましょう。

 

「烏森神社」は、ほぼ駅前に鎮座と前述しましたが、ここまででは神社の姿はまったく見えません。いったい駅前のどこにあるのでしう?

 

▼「ニューしんばしビル」の南側にある「烏森通り」です。

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▼「烏森通り」を西に進みます。ここに神社の入り口がようやく見えています。

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▼「烏森通り」の神社入口前から新橋駅方面。

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▼同じく虎ノ門方面。

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▼「烏森通り」から北に入るこのせせこましい路地が神社入口です。

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▼路地ですが立派に参道です。微妙な形の鳥居らしきものが建ちます。

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▼以前はこの参道途中の建物で御朱印の書き上がるのを待つようになっていました。

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▼参道途中の横道は飲屋街の裏道になっています。

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▼社殿前を横切る路地もこんな様子です。

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もともとこの地は「新橋南地花街」または「烏森花街」として栄えていましたが、

1960年代には花街としては終焉しています。

そこに飲屋街が形成されたのでしょう。

▼振り返った参道途中にも飲食店があります。

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▼と言うように、とんでもない場所に鎮座する駅前神社は社叢もなく、ビルの谷間ですので見つけにくいのですが、初訪問でも今やスマホが案内してくれることでしょう。

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倉稲魂命(うがのみたまのみこと)・天鈿女命(あめのうづめのみこと)・瓊々杵尊(ににぎのみこと)を祭神とする烏森神社の創建は古く、

社伝によれば平安時代中期の将門の乱の頃ですので、千年以上前という事になります。

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実はここ烏森神社は、地理的にはいつでも訪問できる位置にあるのに、いただいている御朱印の日付通りに9年ぶりの参拝。

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御朱印を最初にいただいたのが2012年。

その後、カラフルな御朱印であることと限定御朱印の授与で、ネットなのでは常に喧しい雰囲気の神社でしたので脚が遠のいていました。

今回の訪問ではそんなイメージは一掃されていました。

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▼「錦の御旗」のような2本の旗は、御朱印に添え書きされていた「富貴繁栄祈念」と、シールにも使われていた「止疫息災」の文字がとともに鮮やかです。

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社殿の造りは六本木の「出雲大社東京分祀」を連想させられます。

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▼「富貴」とは wiki によると「金持ち、かつ地位や身分が高いこと」だそうです。

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「富貴」は縁起の良い言葉なので飲食店などの店名に多く使用されています。

日本酒の名称にも使われています。

参拝に来る方全員が「富貴繁栄」「長命富貴」となれば良いのですが・・。

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▼冒頭にも掲げた写真ですが、9年ぶりの訪問で新しく整備された通路のようです。

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▼通路の正面はお休み処。

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こんな綺麗なお休み処が他にももう1ヶ所ありました。

▼ここで限定御朱印の出来上がるのを多くの参拝者が待っていたのでしょう。

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かなり「密」になりそうですが、今回はカラッポでした。

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神社を出て「サラリーマンの聖地」新橋をブラつきましょう。

▼東京都心部のガード下はほとんどオシャレになっていますが、新橋にはまだこんなレトロな店舗も残っています。

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▼競馬中継の街頭モニターは、やはり新橋ならではのものかもしれません。

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▼「HUB」にそっくりのカラーとロゴ。系列店なのでしょうか?

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▼さて、冒頭にも掲げた問題の「NEW しんばしビル」です。

一等地の駅前にデ〜〜ンです。

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地上11階・地下4階という雑居ビルは、1971年OPENというから丁度半世紀。

▼1F入口のサイン文字だけ今日的なデザインになっています。

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元々は戦後の巨大なヤミ市場から始まって、そのヤミ店舗の整理のためもあって建てられたビルです。

とはいえ、オープン当初は現在の「ヒカリエ」「ルミネ」「パルコ」だったのでしょうし、その後も近隣で働くサラリーマンのオアシス的存在だったようです。

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商業施設としては地下1階から4階まで。

地下には小さめの居酒屋・飲食店がカオスを作っています。

平日の夜はそれなりに賑わいを見せているのでしょうが、しかし、この日は日曜。

さすがサラリーマンの街ですし、コロナの影響かシャッターを降ろしてる店が多い。

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それ以外は1Fの「洋服の青山」がめぼしい店くらいで、

あとはレトロなゲームセンター宝くじ売り場、さらにチケットショップが4、5店舗あるだけで、決して駅前を通りすがる若者たちが多く立ち寄るようなビルではありません。

外は多くの人が行き交うのにビル内に入ろうとする人はいません。

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そして2階に何より多いのが怪しげな雰囲気の中国・台湾系のマッサージ店。

ここは日曜でも「癒し」「整体」「指圧」「リラックス」などという文字が飛び交っています。「黄金の指」なんていう店舗名もあり、異様なムードを醸し出しています。

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▼そんな店の多くは店舗の前に女性が椅子に腰掛けていて、近寄ると必ず「マッサージ イカガですか?」と声をかけられます。

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いかがですか?」のトーンがいかがわしいので、初めから目的でない人は戸惑います。というより、この先に進まないでしょう。

f:id:wave0131:20210910191837j:plainまぁ、どの店も街中にある整体院とは違うマッサージの提供が売りかもしれません。

 

▼3Fから4Fへ至る階段の踊り場の案内ボードはカラッポです。

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▼日曜の午後、3〜4階の風景です。

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通路は天井も低く、とても新橋駅前ビルの日曜の午後とは思えない空気が流れています。

▼地下への案内は「憩いの地下街」。ショーワのまんまです。

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▼「憩いの地下」は間口も狭い店がほとんどですが、居酒屋・飲食店はほとんどシャッターが降りています。

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やはりコロナの影響かもしれません。小さな個人店は、休業して1日4〜60,000円の支援金を手にした方が有利でしょうから。

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烏森神社のお膝元のこのビル内の店舗が「止疫息災」により「富貴繁栄」となるにはもう少し時間が必要なようです。

 

 

wave2017.hatenablog.com

 

中宮寺の御朱印(奈良・斑鳩町)〜御朱印の「亀」を本堂内のレプリカに探せ

法興山 中宮寺御朱印

ちゅうぐうじ聖徳宗奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺北1-1-2)

 

中宮寺御朱印です。

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かつて、法隆寺中宮寺僧寺尼寺の関係にあったそうです。

いただいた御朱印中宮寺HPに案内されているものと同じで、

中央、菊の御紋の下の寺印は「」の中に「中宮 尼寺」となっています。

なぜ「亀」なのでしょうか?

本堂周りの池に亀がいるのかもしれませんが、

その答えは、この記事の最後にあります。

 

 

中宮寺は「聖徳太子霊跡」「尼寺霊場」「神仏霊場巡拝の道」など、

複数の札所になっているので、それぞれ異なる御朱印がいただけます。

 

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中宮寺は「法隆寺東院 夢殿」に隣接しています。

中宮寺は、ほとんどの訪問者が法隆寺とともに参拝されるのでしょう。

 

世界遺産法隆寺を見て回った後、新たな拝観料とともに中宮寺訪問です。

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2021年現在の拝観料は600円。

本堂は池で囲まれるように建てられている様子ですが、雑草ではないでしょうが、草木に覆われていて何だかよく分かりません。

それに法隆寺の広い境内と多くの伽藍、そして金堂内の仏像などを拝観した後に中宮寺を訪れると、

えっ、これだけ?」と拍子抜けするくらいに小さな本堂だけが拝観対象となります。

 

本当は見る目があれば書院造りの「表御殿」などの伽藍もあるのですが・・。

 

▼そして本堂内は撮影禁止。

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訪問時は女性が長い時間、熱心に祈りを続けていました。

ほとんど写真も撮れずに拝観終了し、中宮寺を出てしまいました。

 

▼しかし拝観料の価値は、国宝「如意輪菩薩」を間近に見られたことにあります。

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はい、上の写真の如意輪像は違います。

浜松・宝林寺の半跏思惟の菩薩像で、細身の像は国宝でもなんでもありません。

でも姿勢といい、表情のアルカイックスマイルといい、国宝に似せてあるのでしょう。

 

▼本物の本尊、国宝「菩薩半跏像(伝如意輪観音)」はこちらです。(写真は【中宮寺】)

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芸術としてもカンペキに美しい像ですが、

興福寺の阿修羅像などと同様にあまりにも有名で、様々な媒体でこれまで目にしてきているせいか、新鮮味と感動はかなり希薄なものになってしまいます。

 

▼少し前までは50円切手の意匠に使われていたくらいポピュラーです。

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それとも節穴のような眼しか持ち合わせないのが、感動の少ない理由かもしれません。

 

中宮寺ではもう一つ見て置かなければならない国宝が「天寿国繡帳(天寿国曼荼羅)」です。(写真は【中宮寺】)

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日本最古の刺繍と伝わります。

聖徳太子が往生した天寿国のありさまを刺繡で表した帳」で、聖徳太子の死を悼んで妃の橘大郎女が作らせたと伝わっています。

しかし、中宮寺本堂に展示されている「天寿国繡帳」はレプリカ。

本物は「奈良国立博物館」に置かれています。

本物は残された断片で傷んでいるとはいえ、1200年以上もの長い時間を耐えたのは奇跡に近いことなのでしょう。

 

▼「天寿国繡帳」には亀がいくつも描かれ、それぞれの亀の甲羅に漢字が4字ずつ刺繡で表されています。(写真【wiki】)

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御朱印に押された亀の印は、おそらくこの亀を表しているようです。

 

中宮寺の創建は7世紀前半と推定されていますが、法隆寺同様、正確なことはまだまだ分からないことが多い寺でした。

 

▼隣接する「法隆寺」の記事。

wave2017.hatenablog.com

2021年、夏の緊急事態宣言下、不心得者の東京脱出! 2日間の御朱印巡りまとめ

▼茨城から福島まで、2日間にいただいた御朱印まとめです。

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各記事は最下部でリンクします。

 

鷲子山上神社御朱印

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静神社御朱印

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別雷神社御朱印f:id:wave0131:20210818184039j:plain

長泉寺御朱印f:id:wave0131:20210819124646j:plain

法輪寺御朱印f:id:wave0131:20210820154529j:plain

笠石神社御朱印f:id:wave0131:20210823145935j:plain

那須神社御朱印f:id:wave0131:20210830111800j:plain

黒磯神社御朱印

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南湖神社御朱印f:id:wave0131:20210825131850j:plain

石都々古和気神社御朱印

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三芦城の城印。f:id:wave0131:20210830174922j:plain

八槻都々古別神社御朱印f:id:wave0131:20210901152723j:plain

花園神社御朱印

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酒列磯前神社御朱印

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大洗磯前神社御朱印

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鉾神社御朱印f:id:wave0131:20210908193254j:plain

以上、2日間でいただいた御朱印は16体でしたので、

コロナ下のダンガン御朱印巡りとしては、まずまずの成果といえるでしょう。

 

▼いただいた各御朱印と寺社の記事は以下の通り。

wave2017.hatenablog.com

鉾神社の御朱印(茨城・鉾田市)〜緊急事態宣言下 東京脱出! R294北上⓰(最終回)

鉾神社御朱印です。(茨城県鉾田市鉾田2044)f:id:wave0131:20210908193254j:plain

鉾神社は「ほこじんじゃ」と読みます。

神社印は「鉾田総鎮守鉾神社」でしょう。

 

宮司さんに御朱印をお願いしたら、

いきなりこの状態、朱印帳の上にマカダミアナッツの箱を置いて

▼「ハイ! 御朱印! これでしょう?!」と差し出されました。

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あまりの突然のことにポカ〜〜〜ン!

大概のジョークは即応できる自信はあるのに、この時は????

 

何のジョーダンだったのでしょう?

何を「かけて」いるのでしょう? 整いません!

チョコレートのケースは確かに赤いのですが・・・?

マカダミアナッツ」だけに

まさか御朱印を「ナッツ印捺印)」ではないでしょう?

 

ジョーダンの分からない人だと思われたかもしれません。

こちらがポカ〜〜ンとしている間に記帳いただいて、

チョコレートもいただき、ありがとうございました。

 

後日、ネットで調べてみると他の参拝者も同様の「おもてなし」を経験されている方が数人見つかりました。

おもてなし」の中身はその時々で違うようですが・・・。

 

ということで、お茶目な宮司さんのステキな御朱印でした。

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▼今回の旅も白河から南下して、東京まで100kmを割りました。

記事回数も「16」記事目で、御朱印のカラブリを含め、少なくとも16ヶ所以上巡ってきたことになります。

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いつも御朱印巡りの開始時間は朝の9時過ぎ頃、終了時間は4時前後にしています。

今回は2日間の日中の7時間に16ヶ所以上ですから、まったく忙しい。

いつものことですが、ランチもゆっくり摂っていられません。

地元の美味しいものを探すより、手っ取り早く道の駅でテキトーにランチでした。

 

▼さて、そんなダンガンルートで最後の神社参拝です。

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鉾田市」と言われても読むのと、茨城県内のおおよその位置が分かるのが精一杯で、市の詳しいことは何一つ知りません。

 

調べてみると人口は約45,000人。小さな自治体と言えるでしょう。

しかし農業生産物の出荷量は愛知県の田原市に次いで全国第2位だそうです。

中でも糖度の高いメロンは生産量・出荷量とも全国第1位だそうです。

 

その割には「茨城メロン」とか「鉾田メロン」と言う名称は聞いたことがありません。

東京で見聞きするメロンの地域名は「夕張メロン」「ふらのメロン」と北海道勢が幅を利かしています。

▼(写真は【茨城をたべよう】)

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茨城のメロンは「イバラキング」「プレミアムメロン」というブランドで出荷されているそうなので、今度気をつけて見てみる事にしましょう。

ボンビーの口に入るには難しいでしょう、見るだけ!!

 

それにしても「荊王」とでも解釈しそうな「イバラキング」です。

 

▼そんな鉾田市の中心でしょうか、住宅街の中に神社は鎮座します。

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神社入口前の通りは「ここに神社があるのっ?」と言うような静かな雰囲気。

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▼そこにこの看板がなければ必ず通過してしまうでしょう。

直角に狭い入口の通路に車をこすらないように進入します。

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▼進入した先のここでは駐車場が見当たらないので鳥居も車のままくぐります。

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境内に数台駐車できるスペースがあったので無事駐められました。

 

▼いきなりの豪華な装いは「手水舎」でした。

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どこか地方の東照宮も顔負けのゴージャスな手水舎は初体験の華美さです。

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▼手水の「由緒」「意味」そして「コロナ下の柄杓」の説明が丁寧に案内されていました。

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もしかしたら、あの和かな宮司さんは説明好き、話好きかもしれません。

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神社の創祀は戦国時代。400年以上の歴史の当初は鉾田城の守護神としての性格だったそうです。

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主祭神は「大巳貴命」ですが、

武甕槌命」「日本武尊」も祀られ、戦国時代の武将達は武運も祈願した事でしょう。

 

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狛犬は大きなマスクで、どんな表情か隠されてしまっています。

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ポケモン」はダメよ!の貼紙もありました。

 

▼拝殿も地方の小さな町の神社にしては良い姿をして立派です、派手にならず抑えた装飾はバランスがとても良く感じます。

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▼手水舎、拝殿は美しいのですが、なぜ「鉾田神社」でなく「鉾神社」なのでしょう?

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とも書きますが、「矛盾」とか「蒲鉾」などの他はあまり使用しない漢字。

何れにしても「ホコ」なので

「鉾田神社」と「鉾神社」では大きくイメージが異なります。

ちなみに茨城県内には他にも2社ほど同名の神社があるようです。

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▼社殿前の空気清浄機の説明。

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この他いろいろな貼紙があって、やはり説明好きな宮司さんのようです。

 

▼「さざれ石」は国歌君が代の由来が説明されていました。

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▼形の良い本殿は色が褪せていました。f:id:wave0131:20210908193337j:plain

装飾部分などを含めて、簡単には塗装し直しできないのでしょう。

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▼説明の貼紙は多かったのですが、境内社の名称を表すものはありませんでした。

こちらは稲荷社のようです。

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▼捨てるに、捨てられぬ古い祠や狛犬が、どこの寺社にもあります。

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▼神社の夏祭りには勇壮な山車や神輿が各町内を巡行するそうです。

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▼神輿庫かもしれません。

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緊急事態宣言下  東京脱出!から東京へ戻ってきました。

今回の2日間は、ほぼ有名寺社だけの訪問となりましたが、

白河までの往路は「那須三十三観音」「八溝十宝」の各寺社が点在していますし、

復路の太平洋側にも数多くの寺社があります。

細かく巡れば数多くの御朱印をいただける事でしょう。

 

今回の2日間の走行距離は約550kmで大した距離ではありません。

しかし、東京からはやはり遠く、頻繁に訪問できる地域ではありません。

さらに、感染症がある程度治らねければ「遠い」という感覚は倍の距離に感じます。

 

緊急事態宣言が9月いっぱいまで再び延長され、残念ながら相変わらず収束のメドは立っていません。

 

不心得者は、再び「緊急事態宣言下の東京脱出」を模索しています。

大洗磯前神社(茨城・大洗町)〜緊急事態宣言下 東京脱出! R294北上⓯

大洗磯前神社御朱印です。(茨城県東茨城郡大洗町磯浜町6890)f:id:wave0131:20210907194601j:plain

おおあらい いそさき じんじゃ」です。

 

大洗磯前神社御朱印(2021年)。直書きいただきました。f:id:wave0131:20210907194558j:plain

大洗磯前神社御朱印(2013年)。8年間に何も変化なく1種類。f:id:wave0131:20210907194553j:plain

▼こんな、切り離せばポストカードもいただけました。

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御朱印は境内右手の授与所で記帳いただけます。

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「東京脱出! R294北上」も戻る方向に南下となっていますが、そろそろ大詰めです。

 

▼レジャー・観光地でもある大洗は東京から車で140kmほどあります。やはり遠い。

酒列磯前神社」から兄弟神社である「大洗磯前神社」にやってきました。

どちらが兄で弟か分かりません。

 

▼「大洗海岸通り」入口に「一ノ鳥居」が立ちはだかります。

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鳥居の右側、海岸側は海を一望できるホテルが立ちます。

ビジネスホテル専門の身には羨ましいホテルですが、2021年の旧盆はコロナ禍でもあり、さらにビーチは涼し過ぎです。空は曇り気味で気温は30℃以下です。

 

この鳥居の先から左手に駐車場へ入れますが、

▼もう少し先に進んで「二ノ鳥居」もやり過ごして、東端にあるもう一つの鳥居です。

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ここは裏参道になるかもしれません。

この鳥居から進入すると社務所横の小さめの駐車場に導かれます。

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▼境内に入って、まずはお清めです。

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▼そして最初に、境内の東側に建つ海を望む鳥居の先の石段を下りて、海岸の磯に建つ鳥居を観に行くことにします。

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▼「神磯の鳥居」という看板が案内されています。

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▼石段を降りると「大洗海岸通り」沿いに飲食店などが並んでいます。

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▼通りを越えた先に細い通路が・・。海と人々が見えますのでこの通路でしょう。

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▼ハイ! 今や「大洗磯前神社」を代表する光景です。

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神社のオリジナル朱印帳にもデザインされている「神磯の鳥居」です。

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この海の岩礁に神が降り立ち、大己貴命(おおあなむちのみこと)が「大洗」に、

少彦名命(すくなひこのみこと)が「酒列」にそれぞれ祀られ、両社の創建となったと伝えられて、

そこから「大洗磯前神社」と「酒列磯前神社」は兄弟神社であると言われています。

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パワースポットとも呼ばれていますが、

海沿いや川沿いに鎮座する神社には、海に建つ鳥居や、河に建つ鳥居はそれほど珍しくないかもしれません。

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神奈川の「森戸神社」も岩礁に鳥居が建ちます。しかし、あまりに遠い位置に鳥居が建ちます。

ここ大洗は森戸に比較すればかなり近くに見られる鳥居ですが、それでも遠く、近づくことはできません。

f:id:wave0131:20210907194638j:plainもっとも海が凪いでいて、波しぶきも無いとしても、

神聖な場所の岩に登らないでください」との看板がありました。

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神社を代表する光景ではありますが、その代表は日の出の光景のようです。

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初日の出の際には大勢の参拝者が場所取りに大変な様相となるそうです。

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もっともそれも天候次第ということになります。

当たり前ですが午後の3時過ぎに、いくら見ていても朝陽も夕陽も見えません。

▼太陽はありませんが、朝焼け、夕焼けはこんなんか?と写真の色調整です。

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神々が好んで降り立ちそうな雰囲気のように見えなくもありません。

 

波の砕ける音を背に、境内に戻ります。

▼先ほど降りた石段下が「ニノ鳥居」となっています。

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▼迷惑顔の狛犬。山頂でもないのに人々は意味もなく小石を積み上げます。「割れ窓理論」に近いかもしれません。

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他でも、やたら小銭が積まれたり、投げられたりする場所もありますが、寺社で賽銭箱以外への小銭は無意味でしょう。

▼石段の登り口右手に「清良神社」が建ちます。

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かつて、この地で非業の死を遂げた人物を鎮魂するための御霊神社だそうです。

当時は祟りとして恐れられたのでしょう。

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▼石段を登っても涼しい気温のせいか、汗も出ません。

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▼石段上の境内に立つ鳥居をくぐると「隋神門」です。

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▼赤い狛犬は「常滑焼」かと思いましたが、残念、岡山の「備前焼」だそうです。

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常滑焼」だったら、ここまでの「テカリ」はないかもしれません。

▼右前足を骨折されたようです。不心得者のイタズラでしょうか?

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緊急事態宣言下に東京脱出の我が身も「不心得モノ」ですが、寺社の建物、置物に手を出すほど「不心得」ではありません。

 

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▼「隋神門」内は見事な彫刻が・・。

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大洗も酒列同様に江戸時代に水戸藩の力によって再興されていますので、「隋神門」も江戸時代以降の造営なのでしょう。

▼福の神「大国」と「恵比寿」。

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大洗磯前神社主祭神は「大己貴命」で通称「だいこくさま」、

酒列磯前神社主祭神は「少彦名命」で通称「えびすさま」とするそうです。

 

▼境内内側から見た「隋神門」と、その先に見える鳥居と海です。(2013年撮影)

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▼拝殿の写真、この1枚も2013年の撮影のもの。

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▼拝殿は遠目にはジミな建物ですが、よく見ると賑やかに彩色彫刻が施されています。

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絵本でも眺めているような彫刻ですが、それぞれ何かを物語っているのでしょう。

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▼拝殿から本殿方面へ回り込みます。

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▼茅葺の凜とした姿は驚くほど美しい。

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こんな姿の本殿は、ほかで見た覚えがありません。

▼組物や装飾も見事な本殿です。

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▼社叢に覆われた境内社があります。

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▼「水神社」「八幡宮」「大杉神社」でした。

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▼こちらは「大神宮」「靜神社」「水天宮」が並んでいます。

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▼さらに境内の東端に「御嶽神社」があります。

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社務所の裏のような位置に鎮座するので、参拝者は少ないのですが・・・

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どの神社の、どの境内社にも熱心な参拝者はいるもので、とても感心します。

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▼恵比寿・大国さんは境内のあちらこちらで見かけられます。

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▼ここでも馬が大事に飼われています。もちろん動きませんが・・。

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▼境内左手のおしゃれな建物は「休憩所」と「海洋博物館」でした。

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神社の雰囲気と景観を崩さないデザインの建物です。

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▼しかし、その前にいきなり「異物」です。

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この「異物」は見覚えがあります。

東京「王子神社」の「ハイテク タッチパネル 案内板」と同じメイクの「異物」です。

よく出来た案内ですが、朱色が短絡的でドギツ過ぎ。

稲荷神社でしたら、このままの仕様で問題ありません、おそらく!

 

最近ではコンビニでも観光地ですと、その景観を壊さないような店舗づくりをします。

この案内板も、もう少し各神社の雰囲気や、周囲の景観を考えてのデザイン仕様にして神社側に売り込んで欲しいものです。

 

最後に余計なお世話の一言を書いてしまいました。

▼カエロ、カエロ!

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酒列」と「大洗」の二つの「磯前神社」は、それぞれとってもステキな神社でした。

しかし「神磯の鳥居」というハデな売り物がある「大洗」に参拝者が多くなるのは、言うまでもありません。

そんな「Good Looks」を持つ神社に「縁結び」などの「売り」は無用でしょう。

 

 

▼記事中で述べた「森戸神社」と「王子神社」の記事です。

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