▼大原神社 月替りの御朱印(2021年3月)。(千葉県習志野市実籾1-30-1)
今回いただいたのはこの一体だけです。
センス良く「御朱印らしい」デザインです。
コロナ禍のこの時期でも直書きしていただき300円です。
そして前回、同様とても丁寧に対応していただきました。
何なんでしょう? この事務的ではない丁寧さは?
「直書き」「300円」「丁寧」の三拍子揃っている寺社は最近では、なかなか見つかりません。
ましてや、黙ってても参拝者が訪れる都心部の寺社では難しい事となっています。
▼気持ちの込められている「はさみ紙」は前回と同様でした。
▼今回はこんな整理番号札を渡されましたが、御朱印帳は短時間で返されました。
▼授与所に案内されていた御朱印サンプル。
ここで掲載しなくても公式HP【習志野の杜 大原神社】に詳しく紹介されています。
▼前回訪問の2019年にいただいた大原神社御朱印2種類。
▼2019年初訪問の記事です。
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▼神社へは京成本線「実籾駅」から徒歩5、6分の距離に鎮座します。
▼神社前の道路から「日大 生産工学部 実籾キャンパス」の塔が見えます。
おそらく最先端の工学を探っているであろう「学び舎」としては少しレトロ。
いつものように大きく脱線しないうちに話を神社へ。
初訪問の2年前は、何しろ賑やかなイラスト御朱印を授与する神社とあって、
御朱印を求める参拝者が多く、その賑わいに仰天して短時間で切り上げています。
今回はコロナ禍のせいもあるのか、境内はやや静か目でしたのでユックリ参拝です。
▼前回気づかなかったのですが、道路に面した鳥居の木製額はカマボコ型。
他では見たことがありません。何か意味があるかもしれません。
▼鳥居の先の左手に神社にふさわしくないオブジェは「悲願達成感謝の碑」。
地下鉄を掘るシールド工法のシールドマシーンの刃に似ていると思いましたが、そのままでした。
でも地下鉄を掘るのではなく当地域の治水工事のためのトンネルを造る掘削機の刃でした。
治水トンネルは神社の下を通っているそうです。
「悲願達成」とあるので神社の氏子や地域の方々が長い間待ち望んでいた治水なのでしょう。
▼手水舎は綺麗に飾られていますが、やはり柄杓はナシです。流水で清めます。
神社入り口の鳥居から3対の狛犬が出迎えます。
▼こちらは拝殿前の狛犬。一対のどちらも子獅子がいます。
▼歯をむき出していますが、背に乗った子獅子が珍しいかも。
神社は1124年の創建。
その他、地域に散逸していた神々が集められて合祀されています。
社殿は神社のHPによると
昭和12年7月御本殿補修・拝殿改築をし、費用は昭和12年当時で金2284円50銭とあり、氏子たちの多大なご寄附により完成いたしました。
で、2,284.5円の社殿が手を加えつつ現存しているそうです。
▼明治期に合祀された「大宮神社」と同居の社殿です。
▼境内右手が見違えるように綺麗に整備されていました。手前は「子安大明神」。
▼2019年訪問時は、こんな様子でした。
▼いくつもあった小さな祠が新居のマンションにまとめられ入居されたようです。
どの寺社も「古く」「小さく」「正体不明」であっても石碑や祠は始末できません。
鄙びた、古びた趣が失われるのは寂しいのですが次世代や、さらにその先の未来に伝えていくには、その都度の整備が必要でしょう。
▼「夫婦タブノキ」です。クスノキだそうですが、ホント、樹木は見極めできません。
▼木の名称は当てれなくても、見上げて気持ちが良ければ「ヨシ!」とします。
決して有名神社ではなく、地域の鎮守社だったのでしょうが、
現在は地域外からの参拝者も多いようです。
賑やかな御朱印がきっかけとは言え、単純に喜ばしいことでもあります。
しかし度々記事で文字にしますが、
御朱印収集者は「ウワキモノ」であることも間違いありません。
▼2021年3月と、2019年5月の神社授与所前の比較です。
御朱印収集者は「ウワキモノ」と書きましたが、
真摯に月参りを主として、月替りの御朱印を求める方もいるでしょう。
この御朱印ブームはいずれは「そこらへん」に落ち着かざるを得ないのですから、それで良いでしょう。
▼再訪した大原神社ですが、今回も社殿屋根上に遊ぶ獅子たちに挨拶して帰ります。
そして次回、止まらない三度目の訪問をしてみようと思える神社でした。