▼龍水山 海長寺の御首題です。(日蓮宗/静岡市清水区村松299)
右上のスタンプは「奉安 海中出現久遠釈尊像 宗祖開眼願満祖師像」となっています。
寺宝だと思われる2つの像が安置されているのでしょうが、
「海中出現」というのは他でも度々目にします。
同じ日蓮宗、東京池上の「微妙庵」は「海中出現毘沙門天」が安置されています。
同じく「浅草寺」の「聖観世音菩薩」も漁師の網にかかり本尊とされています。
▼写真は浅草寺からお借りしました。
様々な神仏は、誰々が彫ったものというより、
海中、泉中、土中から出現したと表現した方が、より威光は高まり、人々は有り難く崇め敬うのでしょう。
身も蓋もない解釈でバチが当たりそうですが・・・。
お題目の左右に書かれる八文字は法華経中の文言ですが、
どんな文言を表すかは書き手の自由なのでしょう。
一番多く目にするのが「如説修行」「功徳甚多」です。
易しい文言で説明なしでも何となく理解できる言葉です。
海長寺の「汝等去来」「宝処在近」の八文字は初めて目にしました。
意味わかりませんが、「宝」は「悟り」のようです。
「悟り」は近い! お前たち行くか、去るか?
というような意味ではないかと勝手に解釈します。
(あり得ないと思いますが、参考にされませんように・・)
御首題をいただいた時に聞けば、
おそらく喜んで説明していただけるものと思いますが、
この時はいただいたその場でシゲシゲと御首題を眺め回す勇気はありませんでした。
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▼海長寺は、その名称が示すように海の近く清水区に建ちます。
市街にも御朱印、御首題をいただける寺社が多くあります。
観光も兼ねて1泊くらいの予定で、ゆっくり廻りたい地域です。
▼海長寺も清水の市街地というか、住宅街に山門を構えます。
御首題をいただいた2014年は、ほとんど飛び込み営業的に訪問した寺です。
失礼なことに、愚かにも事前知識は寸分も持っていませんでした。
後日になって9世紀に創建された古刹で、日蓮宗の由緒寺院となる本山であることを知りました。
そんなおバカな訪問者でしたが、親切にも本堂に案内いただきました。
おバカでも、もうこの時は本堂に案内されることに慣れていました。
そしてお題目を3度唱えます。
信仰心というより「礼儀」です。
日蓮宗の僅かな上っ面の知識と、唱えたお題目で
日蓮さんにも笑ってお許しいただけることでしょう。
ところで「海」の文字が使われている寺社はたくさんあるので、
海長寺もほかにあるだろうと調べましたが、
ググってみた検索結果は以外にもここ清水の海長寺のみでした。
誰かに叱られそうな度々の記事内容になりましたが、
「チコちゃん」でなく、
「ちびまる子ちゃんランド」が海長寺の近くにあります。
1970年代の清水市を舞台とする「ちびまる子ちゃん」の作者さくらももこが、ここ旧清水市で少女時代を過ごしています。
「ちびまる子ちゃん」の時代設定は昭和ですが、平成の「サザエさん」でしょうね。
寺院とも御首題ともかけ離れた記事内容でしたが、
「別にいいよ。恥かいたって。一晩もすれば忘れちゃうよ」