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御朱印迷宮

関東を中心とした寺社の御朱印記録です。参拝・収集目的に少しでも役立てば幸いです。

日向薬師と浄発願寺の御朱印(神奈川・伊勢原市)〜東京近郊、数少なくなった里山を目指せ!

日向山 霊山寺 宝城坊日向薬師」の御朱印

ほうじょうぼうひなたやくし高野山真言宗(神奈川県伊勢原市日向1644)

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授与所が閉められる間際にいただいた御朱印です。

あと2、3分遅かったらいただけなかったようで、他でも時々あるそんな場面は記憶が鮮明です。

 

無常山 一之澤院 浄発願寺御朱印

じょうほつがんじ天台宗(神奈川県伊勢原市日向1816)

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木食僧の寺」という添え書きがありますが、木食(もくじき)とは、

料理した穀類や肉魚類を避けて、木の実・草のみを食べる修行で、その修行を会得した僧のことを「木食僧」「木食上人」というそうです。

寺の開山 弾誓上人はじめ有名な木食僧が寺を継いでいて、江戸時代には常時修行者も抱えていたそうです。

 

浄発願寺

日向薬師浄発願寺伊勢原市の「大山」の裏手になる「日向地区」にあります。

 

▼「日向」は「丹沢大山国定公園」の一部です。

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と言っても、東京から西方面に遊びに行くとなると、目的地はどうしても箱根・伊豆方面などになります。

その行程途中の伊勢原市にある大山や日向はマイナーな、隠れた、穴場的な観光地というイメージになっています。

 

一言で言えば観光的にはジミな地域でしょう。

▼でも「日向渓谷」を中心にキャンプ場、バーベキューやマス釣り場、

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▼9月になれば日向の里山ヒガンバナで赤く染められます。       【▼写真は神奈川県HP

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さらに少し北には「七沢温泉」があり、

▼ゆっくりできそうな安価な旅館・ホテルもあります。

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高級リゾートホテルは遠慮しますが、こんな静かそうな旅館で2、3日のんびりしたいものです。

 

正確には「日向渓谷」は、日向薬師バス停から大山に至る林道沿いの道を指します。

 

▼そんな渓谷を造る「日向川」と平行して延びる道を遡ると、対岸に浄発願寺が左手に見えます。f:id:wave0131:20210702185835j:plain

山里に忽然と現れる三重塔は、誰もオドロキを伴って目に飛び込んできます。

 

寺は1608年、木食弾誓上人によって開山。

元々はここよりさらに山上にある「奥の院」が旧地のところ、1938年の台風による山津波・がけ崩れで全ての堂宇を失ったそうです。

その後、里に近い現在地に再建、今も復興の道を歩んでいるそうです。

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▼本堂全面にはおびただしい数の貼り物が目立ちます。

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寺の活動状況を知らせるような写真が多く貼られていました。

 

浄発願寺は「男の駆け込み寺」とも言われ、江戸時代には放火、殺人以外の犯罪者がこの寺に駆け込めば、その罪を免れることができたそうです。

もちろん、駆け込みんだ者のその後は無罪放免などではなく、この寺で数年間の修行などが必要だったに違いありません。

 

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それにしても真新しい三重塔は誰しもが「何でここに?」と思うに違いありません。

山麓に立つ塔は珍しくもないのですが、

周囲ののどかな里山風景と、2000年建立のまだ新しい三重塔のミスマッチが、そんな不思議感を抱かせるのかもしれません。

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日向薬師

浄発願寺へ車で向かう道の途中に、日向薬師へ向かう分岐点があります。

 

もちろん山上の本堂となる宝城坊まで車で登れ、駐車場もあります。

しかし途中の里には「日向薬師専用駐車場」が目に入り、その少し先に本来の参道があります。

参道は500m、標高差70mだそうです。

▼以下、3枚の写真は【日向薬師】のサイトかお借りしています。

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訪問時の2016年は陽が落ちるのが早い冬、さらに国の重文の本堂と周囲は工事中で、写真は1枚も撮ることができませんでした。

工事は「平成の大修理」で、同年の11月に落慶されています。

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薬師信仰奈良時代に盛んになったそうで、日向薬師奈良時代の716年、行基によって開山されたと伝わります。

元々は「霊山寺」と言い、12坊の子院を持つ大寺院だったそうですが、廃仏毀釈で多くの堂宇を失ったそうです。

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季節の良い時期にぜひぜひ再訪したいのですが、なかなか予定が立たない2寺です。

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