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御朱印迷宮

関東を中心とした寺社の御朱印記録です。参拝・収集目的に少しでも役立てば幸いです。

遠妙寺の御首題(山梨・笛吹市)〜遠ぉぉぉぉーく、 妙なる 鵜飼伝承

▼鵜飼山 遠妙寺の御首題です。(日蓮宗山梨県笛吹市石和町市部448)f:id:wave0131:20211028200545j:plain

寺号は「おんみょうじ」。

左上のスタンプの内容は

日蓮上人鵜飼済度 宗門川施餓鬼根本霊場 謡曲鵜飼発祥之地」。

漢字ばかりで意味不明な文言もありますが、効率的に寺の伝承を表しています。

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▼遠妙寺は山梨の「石和」にありますが、有名な温泉街からは少し離れています。

昭和の時代にブドウ畑から温泉が湧き出て、

バブル期は団体旅行ご用達の風俗を備えた歓楽温泉街として大いに騒がれた「石和温泉」。

 

団体相手の温泉街の運命の御多分に洩れず、バブル崩壊後は個人客や外国からの観光客相手に方向転換したものの、知る人ぞ知る長年のブランドイメージを拭い去るには容易ではないようです。

 

スナック、バー、コンパニオンやストリップ劇場などの風俗が生きている温泉地は全国にまだまだ存在しますが、大方は衰退し、新たな道を進んでいるか、現在も模索中でしょう。

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ひと昔前に人々が脳に描く「温泉」と、現代の若者たちがイメージする「温泉」とではずいぶん異なってもいるようです。

風俗のストリップ劇場などのイメージも、決してバブル期以前のものとは同じではないのかもしれません。

 

▼そんな石和の江戸時代は「甲州街道」の37番目の宿場町でした。(写真は【wiki】

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北斎富嶽三六景で「甲州伊沢暁(こうしゅういさわのあかつき)」と題して石和の宿場を描いています。

茅葺き屋根の宿場を人々が朝早くから行き交うノドカな風景ですが、現代の石和にそんな面影はありません。

しかし、寺社には多少なりとも歴史が残っています。

 

遠妙寺も古い歴史や伝説が残る寺です。

▼山門前には福聚開運「大黒天」の石柱が建ちます。

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全国どの街にもある七福神は、ここ石和にも「甲斐石和温泉七福神霊場」として開かれています。

▼遠妙寺の大黒天は、慶長年間に鵜飼川から出現した大黒天の分身を「福聚開運大黒天」として境内に安置されています。

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▼道路に面した山門には山号鵜飼山」の額が掲げられています。

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鵜飼山」とは珍しい山号ですが、その由来を【wiki】から引用します。

遠妙寺の「鵜飼伝説」は、平家没落後の元暦年間に平家一族・平時忠謡曲《鵜飼》では「漁翁」)が殺生禁断の石和川において鵜飼を行ったために観音寺の僧により殺され、怨霊となったという。その後、文永6年(1269年)に日蓮が同地を訪れ時忠の亡霊と遭遇する。このとき日蓮は怨霊を成仏させることができず、文永11年(1274年)に日蓮は弟子の日郎・日向を伴い再び同地を訪れ、一字一石の経石で施餓鬼供養を行ない怨霊を成仏させた。これにより、川施餓鬼根本道場として遠妙寺が創建されたという。

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長い引用でしたが、これで山号の「鵜飼山」や、いただいた御首題の添え書きスタンプ「川施餓鬼」の意味が汲み取れました。

スタンプの「済度」とは「仏・菩薩が、迷い苦しんでいる人間をすくう」事だそうです。

また、平時忠は「平家にあらずんば人にあらず」という言葉とともに、平家滅亡後も生き延びた公家です。

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世阿弥が改作したと伝わる伊達家本『能絵鑑』よる謡曲《鵜飼》。

f:id:wave0131:20211029154437j:plain(▲写真は遠妙寺 (笛吹市) - Wikipedia

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山に囲まれた盆地である山梨の石和で古くから「鵜飼」が行われていた事は意外に思いますが「長良川の鵜飼」があまりにも有名なせいでしょう。

「鵜飼」は全国各地で観光として現代も行われていて、

ここ石和は船を使わず、鵜匠が直接川に入って鵜を操る「徒歩鵜」という方法で「石和鵜飼」として今も伝えられているそうです。

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山門仁王門本堂と一直線に並んでいました。

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▼「鵜飼供養塔」の鵜は鮎でしょうか、魚を咥えていました。

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遠妙寺のある「笛吹市」はリニア新幹線のルートにもなっています。

開業時期もままならない「リニア新幹線」ですが、山梨は停車駅が予定されています。

開業後は甲府が近くなり、石和温泉、遠妙寺も近くなる事は間違いないでしょう。

 

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