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御朱印迷宮

関東を中心とした寺社の御朱印記録です。参拝・収集目的に少しでも役立てば幸いです。

長谷寺「麻布大観音」の御朱印(東京・港区)〜雨の「麻布大観音」高みを彷徨う

補陀山 長谷寺「麻布大観音」御朱印

ちょうこくじ曹洞宗(東京都港区西麻布2-21-34)

 

長谷寺 江戸三十三観音二十二番札所御朱印になります(2023年)。

受所「大庫院」でいただいた書置きは1000円でした。

見開きサイズでもなく普通の単ページサイズですが、金ラメっぽい光を放つ用紙に墨書き捺印されていました。

それにしても1000円とは!?

一般的な感覚では500円だと感じますが、インフレもここまできたか、という思い。

 

長谷寺 江戸三十三観音二十二番札所御朱印(2012年)。

特に難しくて読めない文字はなく、23年も12年と全く同じ内容の墨書きと朱印でした。

 

▼こちらは福井の大本山永平寺御朱印(2018年)。

永平寺御朱印帳を購入して揮毫されていた御朱印です。

この裏面に麻布の御朱印をいただければ、表裏で福井麻布ということになるので朱印帳を持参しました。

受付の修行僧らしき、ごく若い僧侶さんが、その旨を少し奥で机に向かって物を書かれている先輩僧侶らしき方に聞きに行ってくれたのですが、申し訳なさそうに帰ってきて、直書きの記帳は対応できない旨を告げられました。

この結果は、ほぼ想定内。

2012年にいただいた御朱印も持参していて、記帳が無理なら、せめて重ね印をいただこうとも考えていましたが、遠慮しました。

大祭の繁忙な日に記帳などしていられないでしょう。

そのための書置きの用意ですから・・・。

 

長谷寺は住所は「西麻布」。とは言え西麻布の西のハズレで、ほぼ渋谷。

▼「六本木通り」が「骨董通り」と交わる交差点は「高樹町」。

高樹町」は住居表示で、もはや無くなってしまった町名ですが、交差点や首都高の出入口名として残っています。

▼その高樹町交差点北側に建つビルは1969年竣工の「富士フイルム西麻布ビル」。

かつては富士フイルムの本社機能を果たしていました。

そして竣工以来しばらくは18階建、高さ70mのビルは、まさにこの地域のランドマークでした。

ほぼ同時期に完成した首都高速3号線を走ると、当時はこのビルだけが目立ったはず。

それから半世紀が経ち、いまや高さ70mのビルは珍ししくもなく、ランドマークの役目も他のビルに譲っています。

と言うより、高層ビルばかりで区別がつかなくなっていると言うのが正確かも。

 

▼足元には最近新設された富士フイルムデザインセンター「 CLAY studio」。

▼その向かいは「JUNKO KOSHINO」の本社。

旭日中綬章受章の日本のデザイナー「コシノジュンコ」も、もうかなり高齢のはず。

バブル期ならば誰もが知るブランドだった。

その後は「洋服の青山」など、メンズスーツのブランドとしても目にするようになった。「ピエールカルダン」のトイレタリーに等しくなった。

そして2023年の現在、デザイナーズブランドを身につける日本人はごく少数派になってしまいました。

 

さて、高樹町交差点を彷徨いし過ぎました。

富士フイルムの70mのビルとデザインスタジオの間が長谷寺の参道となっています。

残念なことに大祭なのに生憎の雨で、秋にしては気温も低め。

▼大祭では初めての訪問だったけど、天気が良ければ人出はもっと多かったはず。

屋台の売上も惨憺たるものかもしれない。

彼らはそんな悪条件の天候にも慣れたものなのでしょうが、雨に濡れる屋台はちょっぴり寂しげ。

▼まずは浄めましょう。

▼花手水にされている水盤は観音経らしき文字が彫られています。

禅宗では「法堂(はっとう)」と呼ばれる本堂。修行僧の道場でもある。

▼法堂前の左右に風神雷神像。

▼本尊 釈迦牟尼はこちらに祀られているのでしょうが、法堂前は大祭のイベント「南京玉すだれ」の演技。今時珍しいけど前に進めない。

▼額の文字は「永平」、読めない。

長谷寺の創建は1598年。空襲で全てを失って、昭和後期に再興されています。

従って、堂宇はみな新し目。

 

▼振り返ると都会にある寺院だと思い知らされます。

▼境内で高く、一際目立つお堂があります。

▼「観音堂」です。

▼額は「圓通閣」?

▼堂宇前の休み処となっているテントをぐるっと回って堂内へ。

▼光り輝く「十一面観音像」は1977年に再建され、高さ三丈三尺。約10mです。

奈良の初瀬、鎌倉の長谷、東京の麻布と、読みは違えど、どの長谷寺の観音像も木造としては国内最大級の高さを持ちます。

▼光背にもいくつもの仏像が彫られています。

▼天井を見上げれば「法輪」。ここから仏の教えが広がっていく象徴です。

観音堂とは境内の反対側にあり、美しい屋根を持つ建物は「僧堂」。

僧侶たちが修行に励む場所です。ここ長谷寺で最も禅寺らしい堂宇でしょう。

 

▼鐘楼の隣にも観音像が建ちます。

▼そのすぐ隣の庭園の奥は「不老門」。

▼雨に濡れた庭園も悪くない。

▼雨から逃れるように人々が駆け込む休み処は「麻布稲荷」が祀られています。

▼休みどころは「微通亭」と書かれています。

▼子安地蔵の後方には、また一つ新しい高層ビルが建設中。

新たなビルの高さは100mを超えるでしょう。
でも、ここ長谷寺の大観音は高さ10m。

しかし数値だけでは超えられない「高み」が、ここ長谷寺では築かれているのかもしれません。

 

 

 

wave2017.hatenablog.com

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