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御朱印迷宮

関東を中心とした寺社の御朱印記録です。参拝・収集目的に少しでも役立てば幸いです。

岡崎城内 龍城神社の御朱印(愛知・岡崎市) 〜キラキラ限定御朱印の神社に呆然〜 御朱印ルート 三河⓫ 

岡崎城龍城神社(愛知県岡崎市)の御朱印です。f:id:wave0131:20181220133601j:plain

ちなみにこの御朱印今回記事タイトルの「キラキラ御朱印」とは無関係です。

 

龍城を「たつき」と読むそうです。

鎮座地の岡崎城も「龍城」という別名を持っています。

 

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▼せっかく岡崎に来たのだから「」に寄ってみることにします。

 

▼11月25日のイチョウはまだ半分以上が緑。この季節はこんなだったでしょうか?。

f:id:wave0131:20181220133629j:plain駐車場から川沿いの堤防に出てみます。

 

矢作川に合流する乙川は季節には桜の名所となるそうです。

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▼だが、この時期は何もないわね! 桜の季節にそなえて冬眠の準備?

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▼その乙川に鳥居を開く神社があります。

f:id:wave0131:20181220133604j:plain寄ってみます。岡崎最古の神社と言われている菅生神社

家康も厄除開運祈願したという石標があります。

戦国時代の武将はおしなべて念持仏や必勝祈願など神仏を深く信じるしかなかった。したがって数多くの神社・寺が誰々の祈願所だったり、祈願したと言う歴史や伝説を持っています。

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▼「開運稲荷大明神」。全体でそれほど大きな境内を持つ神社ではありません。古さはともかく、岡崎にはもっと他にも大きな神社もあります。

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参拝の後、朱印をいただこうと授与所に近寄ると様子がおかしい。どことなくザワザワしていました。

授与所の前で構えていたオネェさんが近寄って来て「御朱印ですか?」と尋ねられました。

そうですけど・・・

あとは話が噛み合わない!

少し落ち着いて話を聞くと、この日の朱印受付は「過日限定御朱印を予約されてた人へお渡し」することと、「本日限定御朱印を予約されて 朱印帳をお預かり」することだけのようでした。

通常の御朱印はいただけないのでしょうか?

すみません、受け付けてないのですよ!

ええっ!

どうやら「キラキラ御朱印」を授与するにあたり、朱印帳を預かり、のちほどお渡し、地方の方には ゆうメールか何かで送り届けるシステム。

限定にオロオロ対応で、何でもない通常の御朱印は対応なしと言うことでした。

 

キラキラ御朱印百花繚乱の掲示板。岡崎最古の神社がこの対応か?と呆然、唖然!

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限定御朱印と言う言葉にも慣れたが、この神社は本末転倒、限定最優先のようです。

こんな節操のない限定には開いた口が塞がらない。

朱印を求めて来るべき神社ではなかったようです。

キラキラ御朱印収集人さま御用達神社でした!

これは絶対に授与ではない!販売だ!!ねっ。

好きにして!

ブームとばかりに、とんでもない方向に進む寺社があることはわかっているものの、普通の当たり前の朱印をいただきたい者にとっては、かなりヤリニクイ、不可能な寺社の典型的な神社かしら?

 

と言って自分でも、参拝が主目的か、朱印が主目的かわからなくなり、いったい御朱印とはなんだろうか???と、いつものように、いや、さらに正解のない思いにふけりながら、神社を去りました。

 

岡崎城に向かってみます。

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▼公園になっているお堀端を歩きます。

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▼神橋の正面に天守があるはずですが、木々が邪魔して見えません。

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▼微妙な衣装を身にまとった若者たちが、あちらこちらで撮影ごっこしています。

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最近の寺社巡りで時々見かけます。後で知ったのですが「JPCC 日本コスプレ委員会」なるものがあり、その撮影会だったようです。

若者のエネルギーの発散法の一つでもあるのかしら?

f:id:wave0131:20181220133625j:plain家康に見つかったら家臣にひっ捕らえられ、無条件で遠島。いや斬られるかも?

 

▼こちらはコスプレではない。後ろ姿を撮ったら盗撮かしら? つい美しいから・・・。

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カメラレンズが一人勝手に追ってしまいます。

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▼家康の遺訓は天下のことを思って潔い。

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▼ようやく天守が見えてきます。大きさがカワイイ城だから威容を誇る感はありません。

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▼城はこのくらいの小振りな大きさが好きです。彦根城小田原城犬山城とか・・・。

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▼鳥居の向こうは崖。ここは龍城神社ですが東照宮でもあります。

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▼龍城神社と龍城(岡崎城)の位置関係はこうなっています。

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▼「百願成就」の石柱。大盤振る舞いの神様です。

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▼日にちはズレていますが、まだ七五三詣での人もあり、3連休と城で人出は賑やか。

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▼おいおいここもかよ!

f:id:wave0131:20181220133613j:plain何も言わずにお願いすると、戻されたのは記事冒頭に掲げた御朱印でした。上の写真でいうと左の授与期間限定御朱印と言うことになります。

通常御朱印もお願いすれば「岡崎東照宮」という墨書きが入った朱印をいただけるかもしれない。

だが、もうどちらでも良くなりました。いただけるものを一体で良い!

 

▼城だけなら入館料は安い。しかし、昔入った事があるからパス。

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▼城から八丁離れた三河路の名所「八丁味噌の郷」に行ってみます。

f:id:wave0131:20181220133630j:plain「名所」「郷」と言っても単なる味噌屋の商業施設にすぎません。

観光バスが来て、工場見学して味噌を買って帰る、というよく見かけるパターン。

f:id:wave0131:20181220133635j:plain城からもう少し近い場所に味噌屋が出来てたら、六丁味噌、五丁味噌になってた。

八丁味噌」という名称は江戸時代から、大阪、江戸で名が知れていたそうです。

 

▼連続TV小説は観ないから知らない。

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▼「つきまとい」さんが、ここにも居た。普段、他に使わない単語だからねぇ!

f:id:wave0131:20181220133634j:plain土産売り場を覗いてみました。

味噌は数種類あり、800gくらい入った物でしょうか、1箱1000円〜2000円する。味噌にしては高い!

でも豆味噌のこの味は好きです。

このメーカーに限らず、東京でも常に手に入るけど1つ買います。

一番安いものだと沽券にかかわるから、この際、下から2番目1300円のものにします。

ほぼ御朱印4体分ですが、朱印は高いとは思わず、味噌は高いと感じる。

味噌汁にしたら何10杯もできる味噌を高く感じるのは病気でしょうね!

 

▼味噌屋の先に矢作橋があります。包装紙のイラストは・・・

f:id:wave0131:20181220133636j:plainストーリーでしょうが矢作橋の上で幼い頃の秀吉、日吉丸と蜂須賀小六が出会った様子が描かれています。

 

1300円の「赤出し味噌」はビックリするような特別の味はしませんが裏切られず、それなりに美味しいのでした。値段からして当たり前だけど・・。

 

 


 

岡崎市 滝山寺・滝山東照宮の御朱印 〜ご住職が笑顔で待っています!ぜひ訪れて欲しい愛すべき寺〜 御朱印ルート 三河❿

▼吉祥陀羅尼山 瀧山寺天台宗・愛知県岡崎市滝町)本尊の御朱印です。

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▼同じく聖観音御朱印f:id:wave0131:20181218184002j:plain

▼同じく山東照宮御朱印f:id:wave0131:20181218184004j:plain

朱印も素晴らしいけど、三河訪問の3日間で一番お気に入りの寺でした。

直書きの朱印は1ヶ所で2体までしかいただかない事にしてるが、東照宮の朱印は書置きだったので全部で3体。1000円を受け取ってもらいました。

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 ▼滝山寺はほぼ山の中です。

 

1300年の歴史を持つ、愛知県・三河を代表する古刹です。

しかし寺は岡崎市街から少し東北の山あいにあります。

車以外、バス利用になりアクセスはあまり良くありません。

寺を目指して車を進めると、

岡崎市街地ではあまり見られなかった紅葉が目立ち始めます。

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▼行く手の右に、いきなり色鮮やかで大きな三門(仁王門)だけ見えてきます。

f:id:wave0131:20181218184014j:plain鎌倉時代に建てられた柿葺きの三門は、修復が繰り返されてきたのか、

見た目は新し目。

滝山寺全体の雰囲気でここだけ場違いにピカピカな明るさ!

ピカピカの寺の建造物は好みではないが、

ここは紅葉としっかりマッチしてるから許します。

しかし寺の本堂は、まだ1km近く先にあります。

f:id:wave0131:20181218184015j:plainしばし、三門の脇を流れる青木川のせせらぎを相手にしてみます。

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▼車だから三門から数分で寺の駐車場入口前に着きます。

迎えてくれたのは鳥居でした。大きな三門を過ぎて、次は鳥居だからややこしい。

f:id:wave0131:20181218184009j:plain鳥居は東照宮があるからでしょうが、寺の起源は家康よりはるかに古い。

なのに鳥居が図々しく出しゃばっています。

やはり東照大権現の威光は如来、菩薩より前面に出されるものだったのでしょうか?

駐車場の案内板に従わず、鳥居の脇の道を登ります。

f:id:wave0131:20181218184016j:plain神が存在する地に、そこを管理する別当として寺があるのは仏教伝来以来の事。

f:id:wave0131:20181218184017j:plainでも、寺社を巡っているとその逆もあることを知ります。

寺の守り神として神社が造られるのです。

もう、どうでもよいね! 現代のワタシらが寺と神社を分けているだけだから。

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▼ひたひたと階段をこなすと本堂にご対面できます。

しかし境内に何台も駐車しているこの車はどこからやって来た? 駐車場に駐めなさい!

f:id:wave0131:20181218184019j:plainいつも、どこも興ざめするのは境内に駐車している車。

ましてや本堂の前は勘弁してほしい。もっと境内のず〜〜〜と手前なら許す。

現代では一人吠えても仕方ないこと? 個人的にこの寺の唯一つの欠点でした。

 

▼この本堂で行われる鎌倉時代から続く「鬼まつり火まつり)」が、

この地域で、この寺で一番有名なイベントのようです。

f:id:wave0131:20181218184010j:plain全国どこにでもある「奇祭」らしい。奇祭が多いと奇祭でなくなります。

「奇祭」は人に知られて、やっと奇祭と表現されます。

昨今TVなどで取り上げられる機会が多くなって、

紹介されると勝手に「奇祭」にされることもあるかな?

f:id:wave0131:20181218184022j:plain頼朝の祈願によって始められたと伝わり、

数百年続けられている「祭り」は、当初は祭りでも「奇祭」でもなく、

淡々とこなす神事、いや寺の行事だったのでしょう。

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▼そんな歴史が続く寺だと知った綱吉も、自分もこの地に何かを残さねばと梵鐘を寄進します。

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東照大権現がいらっしゃるからなんでしょうけど、きっと・・。

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▼本堂の右奥にある「山東照宮」。

寺の境内と打って変わったような空気が漂います。

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全国の東照宮でも賑やかで明るさを感じる宮と、

ちょっと薄暗く、人が少なく神秘的な雰囲気を醸し出している宮とがあります。

当然ここは後者。

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この東照宮は家光の命で建立され、国の重文。

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日光、久能山と並び、日本三大東照宮とも言われるそうです。

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▼拝殿、中門、本殿と並んでいます。

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f:id:wave0131:20181218184029j:plain絢爛な極彩色の装飾は確かに東照宮です。

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さらにその左奥に家康が再建したという「日吉神社」。

▼痛みが激しいのか覆屋があって全体は見渡せません。

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小高い山の上にある瀧山寺本堂と東照宮は、寺の人間がいる気配はありません。

2組の参拝者を目にして山を降りてみます。

f:id:wave0131:20181218184032j:plain山と言っても小丘程度。すぐ「里」に出られます。

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▼宝物殿と本坊が見えてきます。

f:id:wave0131:20181218184042j:plain▼そうかここは天台宗だった。

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▼本坊への階段。

f:id:wave0131:20181218184044j:plainここも人の気配がありません。

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▼宝物殿の方へ行ってみます。

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▼地蔵が迎えてくれます。
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▼こんな案内があるが、ボタンを押すまでもなく・・・。

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▼宝物殿受付に僧侶さんが見えました。

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▼数人の色紙が額に入れられ飾られています。

f:id:wave0131:20181218184036j:plain田中ひろみ・籔内佐斗司篠原ともえの名が確認できます。

数年前、NHKの番組で薮内と篠原が全国の寺・仏像巡りをしていた時のもの?

f:id:wave0131:20181218184035j:plainお願いした朱印をご住職が墨書きしてくれています。

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ここに来る前に大樹寺に寄った話をしました。この寺がとても気に入った事も・・・。

気さくな住職とお弟子さんでしょうか?

声を揃えて・・・

あそことは いろんな意味で格が違うから・・・

ここはアクセスも悪いし・・・」

誰も来てくれない・・・

いくらか自虐的に聞こえなくもない。

「上の駐車場には3台駐まっていましたよ!」

広い駐車場に3台じゃぁ・・・

観光バスも来てくれないし・・・

そんな言葉とは裏腹に二人は笑顔。

住職が「私が彫りました」とポストカードを渡されました。

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どうやら寺で行われる「鬼まつり」の面らしい。

BLOGの話もした。「ほかのブログでも評価高いですよ、この寺は・・・」

ぜひ宣伝しておいてください」と住職。

今回はパスしたが、宝物殿では運慶・湛慶 父子作の菩薩立像が見られます。

f:id:wave0131:20181218194430j:plain観光的要素はタップリあるのに、確かに大樹寺と比べると訪問者は少なそうです。

大樹寺岡崎市街にあり、境内は平面で巡りやすい。

ここ瀧山寺は山間にあり、本堂と東照宮は山の上、宝物館は山の下、というような地理的条件が悪く、比べると観光的には不利。

(山といっても距離、高低差はわずかだが)

 

ご住職らから自虐的な言葉が出て来ても不思議でないかも。

 

しかし、歴史的にも興味深いものは多いし、

全体の雰囲気や周りの景観は滝山寺の方が俄然優っているように思えます。

単に好みの問題でしょうが・・・。

 

何よりもご住職とお弟子さんの対応がイイ!

 

SALE次第で多くの訪問客が来る可能性を持った寺。

 

帰り際も地蔵さんが見送ってくれます。

愛知県に行く機会がある人は、是非とも立ち寄って見てください。

きっと、いろんな意味で満足できる訪問となる事と信じています。

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大樹寺の御朱印(愛知・岡崎市) 〜 家康の位牌が眠る岡崎唯一の観光寺? 〜 御朱印ルート 三河❾

▼成道山 大樹寺御朱印です。(浄土宗・愛知県岡崎市鴨田町)f:id:wave0131:20181213205014j:plain

墨書きの中央2行「厭離穢土 欣求浄土」、モニター上のブログにこの文字を並べるには、8文字が読めないと相当メンドイ!

おんりえど ごんぐじょうど」と打てばすぐ候補が出てきます。

んりえど ごんぐじょうど」でもOK !

そして読めれば、浄土宗の基本的教えも? 理解できるかも。

この八文字は家康が座右の銘とし、さらに「ワシはここにいるぞ」とアピールする馬印にも使われていたとか。

馬印というのは戦場での幟だったり、棒の先につけた扇、瓢箪だったりする「大将ここにあり」という目印ねっ。

 

▼知ったかぶりで説明しなくとも「厭離穢土 欣求浄土」は朱印のハサミ紙に詳しい。

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三河滞在の3日目、知立から岡崎に移動します。

 

ここは大樹寺松平家(徳川)の菩提寺

菩提寺だから歴代の位牌が納められています。

山門は三代・家光の建立というから約400歳。風格と趣のある山門です。

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▼石柱に「徳川家菩提所」とあります。

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徳川といえば東京芝・増上寺菩提寺。2・6・7・9・12・14代の6人の将軍の墓所となっています。

菩提寺が3つ、4つあるとややこしい。

このややこしさは歴史上の有名人の墓所や廟など、全てがあちらこちらにあり、ややこしさは同じですが、徳川の場合それだけでは済まないはずです。

東京上野・寛永寺も徳川の菩提寺で、やはり6人の将軍が眠っています。

菩提寺とは、そもそも何なのかわからなくなってきます。

とりわけ徳川の場合は迷宮です。

 

▼そんな詳細は覚えていられません。とにかく、この地は家康の生地。

大樹寺も徳川の菩提寺(の一つ)なのです。

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▼扁額は後奈良天皇の勅額とか。誰?

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▼山門の前は小学校の門扉が固く閉ざされています。最近の学校はむやみに出入りできません。いつからこうなった?

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校庭の先に小さく見える門が大樹寺の総門。広大な敷地の一部が小学校になったの?

 

▼寺の境内に入り本堂を背に山門を顧みます。山門の下部、開口部に小学校の先の総門が見えます。

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▼ズームすると総門のず〜〜っと先に建物らしき姿が浮かびます。カメラレンズの解像力が足らないからシルエットになっていますが、岡崎城

f:id:wave0131:20181213205025j:plain大樹寺本堂→山門→総門→岡崎城が直線上にあり、距離は3km以上ありますが、この間で見通しを妨げる場合、市の条例で建物は建てられないとか。

岡崎城主らが、いつでも菩提寺に手を合わせられるようにとの配慮だったとか。

なんとも贅沢な、そして延長線上にある人々企業にとっては迷惑でもある条例だわねぇ。徳川300年と現代がミックスね!

 

▼そんなことは、どーでも良いと言わんばかりに山門の左手に建つ多宝塔

f:id:wave0131:20181213205019j:plainこの寺に創建時の建物は一切ないのですが、山門よりさらに100年ほど前に建立された多宝塔。

結局、この寺の一番古い建築物だが、境内の左手に墓地があり、その墓地内の端っこに建っているから見学者は誰もいません。

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f:id:wave0131:20181213205022j:plainほぼ観光寺の墓地内のここは、団体さんが来た時だけ、ガイドさんと共に賑やかになりそう。

でも普段は孤高にそびえる法輪、自立です。

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▼多宝塔のある墓地を往復して境内に戻ります。

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▼鐘楼も家光建立とのことだから、その頃やっと威厳のある寺らしい伽藍が整えられたのかしら?

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▼本堂はいくらかヒシャゲたイメージ。屋根が飛び抜けて大きわけではないのに・・。

なぜか「くしゃっ」という、頭でっかちなイメージを抱くのは私だけ?

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▼本堂内に入ります。春日局念持仏? 東京湯島・麟祥院に墓地があったような?

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写ってませんが、観光寺らしく境内にも本堂内にも、年配のボランティアさんらしきガイドさんがたくさんウロウロしてらっしゃいます。

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▼本堂内陣の左右の柱に朱印と同じ「厭離穢土 欣求浄土」。

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有料施設部分に入れば等身大の歴代将軍、松平氏の位牌が見られるそうです。

なにしろ自らの死後の扱い方の注文が多かった家康。

位牌はどこどこに、東照宮はどこどこに・・・多くの遺言を残して亡くなっています。

 

▼没後400年、全国数々の東照宮、3箇所の菩提寺も守られている事に東照大権現も満足そう。f:id:wave0131:20181213205031j:plain

豊国稲荷。豊国?秀吉がここにも??

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松平氏八代の墓所に足を踏み入れてみます。

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家康が先祖を改めて弔った供養塔という解釈でいいのかしら?

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▼その後さらに整備され、手前の大きな墓石が家康のもの。

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▼「安国院殿徳蓮社崇誉道和大居士」長〜〜〜〜〜い戒名、法名

f:id:wave0131:20181213205036j:plain戒名を東照大権現安国院殿徳蓮社崇誉道和大居士」としている墓もあるとかで世界一長い戒名なのです。

 

いずれにしてもここは間違いなく、家康にまつわる伝説が多く、歴史的な役割も果たした寺なのです。人々が多く参拝するのもうなづけます。

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f:id:wave0131:20181213205041j:plain▼昼近くになって、ジャンジャン観光客がやって来ます。若者も多い。

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▼若者に嬌声はつきもの。歴代将軍、歴代松平氏も週末はユックリ眠ってられません。

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▼おじさん、おばさんたちも笑い声高々に武者に扮して記念撮影。

f:id:wave0131:20181213205038j:plain見てるだけで逃げ出したくなるような、とっても恥ずかしいのは私だけ?
でも大勢だと楽しいことは十分に理解できますよ!

 

▼徳川菩提寺関連記事。

wave2017.hatenablog.com

 

知立市 無量寿寺の御朱印 〜 京みやげ「八ツ橋」のふるさと? 〜 御朱印ルート 三河❽

▼八橋山 無量寿臨済宗妙心寺派愛知県知立市八橋町)の御朱印です。f:id:wave0131:20181207135140j:plain

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▼寺を目指して目的地に着いたものの神社の鳥居前に着いてしまいました。f:id:wave0131:20181207135142j:plain

▼神社名と八橋舊蹟の石柱しかなく、寺の案内は無いのですが、右の参道を進むと・・・f:id:wave0131:20181207135141j:plain

寺の本堂が見えました。神社も寺も同じ敷地内と思われ、物理的な境がありません。f:id:wave0131:20181207135149j:plain

寺は「三河新四国」の札所になっているが、隣の神社もこの寺も普段は多くの人が参拝するような雰囲気は持っていません。f:id:wave0131:20181207135150j:plain

ここは寺よりも「かきつばた園」「八橋舊跡」として有名とか。

舊跡は旧跡と理解していいのかしら?

寺の裏手が園になっているから、時期ではないがとりあえず回り込んで進んでみます。f:id:wave0131:20181207135144j:plain

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雰囲気のある竹林が美しい。どこかで見たような既視感のある風景。f:id:wave0131:20181207135146j:plainここは誰もが知っている京都の名物お土産「八ッ橋」発祥の地。f:id:wave0131:20181207135143j:plain

この菓子は人気だから今では餡入りの「生八ツ橋」など、そのバリエーションは多い。

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発祥と言っても最初にこの地で作られた訳ではありません。

この地の故事、八つの橋の伝説に感銘して橋の形をした菓子を作り出し、京で売り出したのが始まりだそうです。

だから発祥ではなく、この地の出来事がヒントになって出来た菓子「八ツ橋」なのです。

 

でも日本人の多くは京みやげの「八ツ橋」が、まさか愛知県知立市に起源を発しているなんて誰も知らない。

「チコちゃん」に叱られのだ!

 

三河地方に芭蕉句碑は珍しい。風雨で傷んで句は読み取れないが「かきつばた 我に発句の おもいあり芭蕉)  麦穂なみよる 潤いの里(知足)」だそうです。f:id:wave0131:20181207135148j:plain

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「かきつばた」は漢字では「杜若」。ワタシのレベルでは、とても読める漢字ではありません。f:id:wave0131:20181207135147j:plain

▼これは借物の写真ですが、シーズンになると上の写真とは大違い!f:id:wave0131:20181207135156j:plain

「かきつばた」は愛知県の県花知立市の花とか。

東京都の花はなんだっけ? 桜だったかしら?

県花、市花なんて多くの人は誰も知っちゃいません。選定者の自己満足に近い。

 

▼そのカキツバタは季節ではないものの、こんな景観も悪くありません。f:id:wave0131:20181207135154j:plain

▼すれ違った参拝者は「0」。一人説明する案内板が虚しい。f:id:wave0131:20181207135152j:plain

▼「八橋古碑」。説明どころか、ワタシには難しくて理解できません。f:id:wave0131:20181207135155j:plainしかしこの姿は島根県松江の月照寺にあります。

f:id:wave0131:20200114000617j:image行った事がないので写真はwiki からお借りしました。

小泉八雲が妻から聞いた話の中に出てくる「大亀伝説」です。

この2つに何の関係があるのか、後ほど調べましょう。

 

▼この方、在原業平がこの地に立ち寄った時、詠んだのが・・・f:id:wave0131:20181207135157j:plain

らころも

つつなれにし

ましあれば

るばるきぬる

びをしぞおもふ

 

恐れ入りました!

かきつばた」を頭文字にして詠んだ歌だと言う事は分かります。

ほかは意味不明、一切不明?!

いや無教養なワタシが理解出来ないだけ!

 

遍照院の御朱印(愛知・知立市 ) 〜 ここも弘法大師! 三河三弘法の一つ 〜 御朱印ルート 三河❼

弘法山 遍照院御朱印

へんじょういん真言宗豊山派愛知県知立市弘法町弘法山19

 

遍照院御朱印です。f:id:wave0131:20181206144900j:plain

遍照院は南無大師遍照金剛と同じく「へんじょういん」と濁る読み。

右上の朱印は「御自作」の墨文字に隠れて読めない部分がありますが

三弘法 根本霊場 第一番」。

中央の筆文字は「見返弘法大師」、左下印は「弘法山遍照院納経所」。

 

▼「知立駅」からですと15分近く歩くことになります。

 

▼「三河三弘法」と言われていて3ヵ寺あるわけですが、訪れることができたのはこの寺だけ。

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今更ながら「弘法大師」のスーパースターぶりを思い知らされます。

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今回の3日間でこれまで訪れた寺は真言宗がほとんど。

弘法大師が何らかの形で関わっています。

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この寺は空海が自らの坐像を三体刻み、そのうちの一つが本尊とされていて,

約1200年前の大師創建。

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秘仏だからその姿は拝めませんが、寺のHPによると

三体の座像の中、一番根本で刻まれた大きな御像が別れを惜しんで、やや右を向いて振り返っておられる御姿であるという

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「見返り」で連想するのは京都永観堂の「永観、おそし」の「みかえり阿弥陀」。

そちらは、ほぼ90度左を向いていますが、遍照院の弘法大師像は45度くらいで右向きのようです。

見た目45度だと、正面を向いていないだけで「見返り感」は少ない。f:id:wave0131:20181213131910j:plain

しかし我々でも人に呼び止められた時、振り返るばかりではなく、

気づいた合図として45度ほど首を回すことがあります。


ということで名称は「見返り」でヨシとしましょう。

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それにしても、他にも大勢の「大師」さんがいらっしゃるのに、なぜ弘法大師だけ超人気なのでしょう。
ここは山号はもちろん、町の名前まで「弘法」です。

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弘法大師伝説は北海道を除き、全国津々浦々に5000ヶ所以上あるそうです。

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寺の建立、仏像造りに始まり、弘法水・独鈷水と言われる泉・井戸・池、そして弘法の湯。各地の温泉に開湯伝説が残ります。

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何れにしても歴史上の空海の足跡をはるかに超える伝説・伝承が残っています。
高野聖や弟子たちの遊業が弘法大師としての伝説・伝承に加担しているかもしれません。

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宗教を詳しく知らなくとも「弘法大師」という名称は誰でも知っていますが、ほかの大師の名は出てこない。

他の大師たちにしてみればズイブンと失礼な話で「大師」の代名詞が弘法大師になってしまっています。

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弘法も筆の誤り」など諺までにもその名が使われているから、伝教大師、慈覚大師たちもかなわない!

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▼宝号の「南無大師遍照金剛」は、民間では昔「生麦大豆二升五合」と転訛しているそうです。

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意味は全く違うが、イメージしやすく、音だけなら覚えやすかったのでしょう。オモシロイ!

ほったいも いじるな」に近い。「what time is it now ?」

 

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バカなことを言っているとお大師さまに叱られる「ボーッと生きてんじゃねーよ!」

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今回の記事、寺の説明などは一切なしでここまで書いてきてしまいました。それだけ弘法大師のこととなると話は尽きないかもしれない。

この寺の境内の深さも尽きないようで、今回は駆け足で上っ面だけ覗いてきたことになるみたいです。

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何しろ、いつものように予備知識はなく、初めから立ち寄ろうとしていた寺ではない。

 

▼こんな案内看板を見ていてやってきたのだ。自分のミーハーな部分が首をもたげる。

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この看板で他にも気になる寺をもう一つ見つけました。次はそこへ行ってみよう!

 

 


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