▼長藤山 妙善寺の御首題です。(日蓮宗・神奈川県藤沢市藤沢)
全国に「妙善寺」という名称の寺は、かなりの数があります。このブログでも川越と愛知県幡豆の2寺を記事にしています。
そして「妙善寺」というと日蓮宗に多い寺名です。
というか、寺名に「妙」と文字がつくと日蓮宗が多いのです。「妙法蓮華経」からの一文字を使っているのでしょうか。
▼日蓮宗の寺院で、他の宗派の御朱印が押されている帳面でお願いすると「妙法」と揮毫されて戻されることがほとんどです。(法蓮寺@品川区)
wiki によると「妙法」とは「深遠微妙なる法、教え」だそうです。
と言われても、やはりよくわかりませんが・・。
御朱印と同時に御首題もいただき始めたある時期から寺名に「妙」という文字がつく寺は日蓮宗だと勝手に思い込んでいました。
違いました。
その後知って、浄土宗でも、真宗でも「妙」はありました。「妙」の字は宗派に関係なく使われているかもしれません。
記事冒頭の妙善寺の御首題は、そんな細かい事は何も知らずに、考えずにフラッと立ち寄った時にいただいたものです。
御首題を初めていただいたのは池上本門寺で、その時、帳面の表紙に「御首題帳」と記入していただきました。その後、御首題をまだいくつもいただいていない その「御首題帳」を手に妙善寺を訪れました。
対応丁寧な住職に御首題をいただき300円お渡しすると「それは ごていねいに」と返事をいただきました。
2013年のことです。
当時でも寺を訪れて、何かをお願いする時の常識くらいは持ってるつもりでした。
しかしそれ以外は何も知らないに等しく、無知だけに怖いもの知らず!でした。
全く知識のない寺にフラッと立ち寄り、躊躇せずに御首題をお願いできました。
現在はどうでしょう?
コワイモノシラズの道具はヒキダシにしまってしまいました。
ネットからの知識がジャマしたり、断られたこと、居留守らしき断られ方も経験して、ピンポ〜ンを押すことに躊躇することも多々あるようになって、何も知らなかった頃を懐かしく思うこともあります。
しかし、このブログでも何回か記事にしていますが、御朱印、御首題については日蓮宗が一番柔軟で寛容であるように思います。
インスタでは赤、青、緑、金、銀色の御首題が乱舞しています。もちろんイラスト付きも。
やはり御首題をいただくためのピンポ〜ンは、コワイモノシラズが最良の方法かもしれません。もちろん常識とともに。
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さて、藤沢です。
▼藤沢のイメージとして一般的に最も多く浮かばれるのは江ノ島でしょうか?
ワタシの場合、江ノ島は江ノ島で独立してて、藤沢ではありません。
鎌倉と藤沢を結んでいる江ノ電も、藤沢ではなくイメージは鎌倉です。
▼藤沢市をほんの少しかすめているだけですが、江ノ電より湘南モノレールの方が藤沢イメージになっているのは、利用していない者、地元民でない者、藤沢を何も知らない者の誤ったイメージなのでしょう。
▼五十三次、6番目の宿場でもあった「藤沢宿」も、その当時の姿を全く残していませんので、あまり耳慣れしていません。宿場好きにはも不人気かもしれません。
箱根駅伝でも遊行寺坂の名前は出てきますが、中継所は戸塚と平塚に設けられ、その間に挟まれ、コース上の通過地点とはなっているものの藤沢の知名度はイマイチなのでしょう。
藤沢にお住まいの方々に叱られるかもしれませんが、何も知らない1個人のイメージですので、ヨシナに!
▼遊行寺の山門を出てまっすぐ歩くと境川に架かる「遊行寺橋」に出ます。上の浮世絵画に描かれていた橋です。
当時は「大鋸橋(だいぎりばし)」と呼ばれていた橋が現在もあります。
訪問時は何も知らなくて、そんな橋の何たるかも知らずに、遊行寺を出て白旗神社を目指して渡っていました。
▼そして最短距離を歩くうちにこの山門が右手に現れました。
何も知らなくても、さすがお題目の石塔を目にすれば日蓮宗と理解できました。
広い境内を持つ寺院でした。
何も知らなくて、その境内にある「正宗稲荷大明神」の鳥居は寺とは関係ないものと写真も撮りませんでした。
まさかブログを始めるとは思いもしなかった時に、妙善寺の住職は御首題を揮毫して、何も知らないワタシにワタシてくれました。
機会があれば、今度は生まれる3秒前の人間のようにコワゴワと山門を潜ってみたいものです。
何かを知っていることと、知らないことは、幸か、不幸かわかりません。
比較するようなことではないのですが、真実でもあるように思います。
このブログも始めた当初はコワイモノシラズでしたが、何故かこちらの初心もやはり抽斗にしまいつつあります。