▼勢いでいただいたものの、その時点では実はよくわからなかった書置き御朱印。
▼上の書置きとセットで1000円。A4サイズですが御朱印ではなく、授与品になるようです。
▼受付ではまるで安い居酒屋か、万屋のように御朱印メニューが貼り出されていました。「はぁ〜〜!」とオドロキ、溜め息が出ました。
種類は A〜D、1〜10の書置きを入れて14種類あるようです。
いただくのは通常御朱印1種類だけでも構わないのですが、いただいた時点では意味不明の御朱印といえども、さすがこれだけ並んでいると胸が騒ぎます。
というか限定を1体もいただいて来ないのでは収集者として「不届き者」「重罪」に値します。
ということで、Aと①のみをいただいて、胸の騒ぎを沈めた結果が、記事冒頭に掲載の御朱印です。
これを「全部ください!」というツワモノはいるのでしょうか?
世の中広いから、そんな人がいてもおかしくないかな?
「全部ください!」だと、御朱印だけで10,000円を軽くオーバーします! 御朱印をいただいた後で理解できたことですが、訪問時には神社で「北野天満宮の至宝展」が開催されていて、天満宮が所蔵する多くの宝刀が展示されており、それにちなむ限定御朱印を授与されてたようです。
いただいた「鬼切丸」の御朱印も紹介パンフを読んでやっと理解できました。
法隆寺や興福寺の仏像はさすが感動物でしたが、もとよりモノを見る目、観察眼のない人間は「・・・展」に足を踏み込むことが少なく、この日も「至宝展」はスルー。
結果「至宝展」も見ないで、御朱印だけいただいてきたという情けない「不届き者」に変わりはありませんでした。
-----------------------------------------------------------------------------------------------------
言わずと知れた全国に12,000社あると言われる天神さん、天満宮の総本社です。
主祭神の菅原道真は一般的に学問の神様ですが、文武ともに秀でた才能の持ち主と言われ、のちの時代の武将の多くが「武」に対して崇敬し、刀剣類も多く奉納されたそうです。
一度神格化されると、その人物はオールマイティーにされるかもしれません。
記事冒頭掲載の御朱印の墨文字「鬼切丸 別名髭切」も刀の名称で、罪人に対して試し切りをしたところ「髭」まで切れて「別名髭切」と呼ばれるとか。
切れ味の良いことの例えでしょうが、罪人を首チョンパした刀剣が神社に奉納されているということで、複雑な想いを抱かせられます。
▼一の鳥居をくぐるとすぐ左手ある「東向観音寺」は天満宮の神宮寺であったようです。洛陽三十三観音霊場札所にもなっていますが、最近では自分で巡られそうもない霊場の御朱印は積極的にはいただかないことにしています。
寺の境内は天満宮を構成する一部のような位置にありますが、天満宮、観音寺とも各HPではお互いについて言及していません。
「なか」が良ろしくないのかしら? と斜めな疑問が湧いてきます。
▼一の鳥居から進むと二の鳥居。
▼緩やかにカーブしている参道は意図的なものでしょうか?
▼鳥居や門が続くたびに次々と個性豊かな狛犬が現れます。
▼天神さんの総本社なので牛の姿も数多いのは当たり前。
▼ひときわ個性的な臥牛の像。
▼パッチワークか、ピカソが描く牛のような姿ですが、大理石でできているのでしょうか?
▼数知れない摂社・末社の造りも立派で、その威厳は地方の無人の神社より華麗に感じられます。
▼読めませんが楼門の扁額は「文道大祖 風月本主」と、道真を讃える言葉だそうです。漢字は便利です。正確には読めなくとも意味は掴み取れます。
▼楼門に続いて重文の「三光門」が艶やかに迎えてくれます。日・月・星の3つの彫刻があるとか、ないとか?
秀吉の遺命によって、1607年に秀頼が寄進した門だそうです。秀吉好みの壮麗な造りは天満宮のシンボルでもあるようです。
▼桜の花がほころびる季節まで、人々の目を楽しませるが如く咲き継ぐ梅花です。
▼ようやく国宝の本殿にたどり着きます。
京都は有名寺よりも、やはり有名神社の方が圧倒的に参拝者が多いように感じます。
どこも寺が有料に比べ、神社は無料ということもあるのでしょうか? それとも宗教という言葉をイメージさせない多くの日本人の神社感があるからでしょうか?
混雑する寺社、参拝に並ぶ寺社に長居するのは苦手です。本来ならたくさんの見所があるはずなのに・・・。
参拝後、大きな時間を費やさず神社を後にします。