こちらの御朱印は現地の五大堂ではなく、瑞巌寺の御朱印と一緒に瑞巌寺の拝観受付でいただきます。
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瑞巌寺と円通院を拝観して、ミーハーで喧騒な海沿いに出ます。松島の視界は今ひとつパッとしません。石巻のホテルを出た時から霧が道路の先を塞いでいたので、その名残でしょうか?芭蕉が「松島」の文字を3つも並べて詠んだ景観はどんなだったのでしょう?
▼それを確かめに多くの観光客が遊覧船を利用します。
でも「松島や ああ松島や 松島や」は、そんなバカな句を芭蕉はつくりませんし、
オリジナルは「松島や さて松島や 松島や」だという説もあります。
2つの句の印象はあまり変わりませんが、いずれも芭蕉の句ではないとか。そんなことはどちらでも良い松島ですが、仙台は3回目の訪問ながら松島は初で、ビギナー。「日本三景」の一つをシカと見定め、目に焼き付けねばならないのですが、やはりピーカンでないと絶景に程遠い松島なのでしょうか?
昨今の新聞TV番組表を眺めると「絶景」という文字が必ず見つかるくらい「絶景」の大売出しです。確かにTVに流れている「絶景」はソコソコですが、あまりに「絶」を多用、安売りされると「混絶」になります。
ホントの「絶景」や「自分三景」は各々本人の心の中だけにあるもののはずです。残念ながら松島は、ワタシの「三景殿堂」には入れませんでした。それでも松島を象徴する五大堂は、おそらく観光客の100%が足を踏み入れるか、愛でる対象なのでしょう。ワタシもそうします!所詮、今更 薄っぺらな人格はスカシ見られても乱れもしませんが、改めて自らの足元を見つめ、顧みて、心身ともに引き締め参拝しなさい、と親切に教えてくれてる「すかし橋」です。
今回の旅の1日目に茨城県最北端の五浦の「六角堂」は「休み」で見られませんでしたが、ここ「五大堂」は年中無休のようで助かりました。
3.11は五浦の六角堂を津波で流しました。しかしここ五大堂は津波に襲われたものの「すかし橋」も「お堂」もムキズで残りました。
▼スカし、スカされて、再び橋を渡って聖域をはなれ煩悩まみれに戻ります。
▼その煩悩の目は海沿いの飲食店の看板に引きつられます。昨今、海産物はすべて高騰。
目黒のサンマだって口にするのは難儀なこととなってます。まして「ハマグリ」久しく食べていません。
松島の舞台を飛び降りたつもりで2枚いただいてみましょう!
待てよ!
「白はまぐり磯焼」の文字の下に小さく「ホンビノス貝」とあります。
いわゆるスマホ契約などで見る「無料(1ヶ月間)」の表現と同じです。
「はまぐり」と「ホンビノス貝」は似て非なるもの。
ホンビノス貝が1枚500円はありえない!
非難を覚悟で言葉にすれば「インチキ」です。
まぁ、そんなことに目クジラ立てず「美味しければイイじゃん!」は人に任せ「はまぐりもどき」はパスします。
▼松島から仙台市内に向かいます。途中「消化不良の絶景」を消化したく横道に逸れてみます。小高い展望台からの眺めは、インチキではなくホンマモンですが、まだモヤっていました。
空は青くなりつつあるものの、ひたすら明瞭な絶景を「待つ島」でした。