▼同じく本尊 薬師如来(豊島八十八ヶ所霊場50番札所)の御朱印。
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▼長命寺は川越街道と環七通りという東京の動脈とも言える交差点脇にあります。
川越街道の上を環七通りの陸橋が架かる立体交差となっています。
24時間、車の流れが途絶えることのない2つの通りですので、さぞかし騒々しい落ち着かない寺だろうと予想していましたが、元日のせいか交差点は思いのほか静か。
おまけに寺は少し高い位置にあり、境内に上がってしまえば立地を忘れさせるほど静かでした。環七通りの陸橋は防音壁が施されているせいでもあるでしょう。
▼とっても綺麗に整えられた気持ちの良い階段の参道を上がって行きます。
▼境内は環七通りに沿って狭く細長いのですが、庭木は綺麗に手入れされています。
▼男性おひとり様が目立つ本堂前。
▼その本堂先に福禄寿が開帳されていました。福禄寿と寿老人の決定的な違いをまだ覚えきっていません。見た目だけですと「どっちだ?」といつも混同してしまいます。
手に「巻物」を持っているのが福禄寿、「桃」持っているのが寿老人という記憶も混同しています。
もっとも板橋七福神の尊像はすべて小さくて、目の真ん前で確認しなくては何を手にしているか分かりません。
さらに持ち物を持っていない像の場合もあります。
そういう場合は不自然に頭の大きいのが福禄寿、もしくは禿頭が福禄寿と覚えていますが、外見では確信の持てない場合も多々ありです。
福禄寿と寿老人の2体を並べられれば分かるかもしれませんが、いずれにしてもやっかいな「ご老人」たちです。
ハイ、ともかくここ長命寺は「福禄寿」です。
▼よく見えませんが山号の「東光山」が刻まれています。この山号と寺名から本尊が「薬師如来」であることが想像できます。ところで長命寺という名称はよく耳にする寺名で全国に数多くあります。
東京の隅田七福神にも長命寺がありますが、そちらは弁財天を祀っています。
そしてその向島の長命寺は「長命寺桜もち」が有名です。とは言え一般に見る桜餅となんら変わりはありません。
関東では「桜餅」と言いますが、関東以外では「桜」の文字を省いて単に「長命寺餅」とも呼ばれます。
また関西風のものを「道明寺桜餅」または単に「道明寺(どうみょうじ)」と言います。
どちらの餅も、それぞれの寺とどのような関係があるのか、ないのか詳細は知りませんが、どちらがどちらなのか区別がつかないのは、福禄寿と寿老人に似ています。
訪問のこの寺とは全く関係のない話でした。
▼ややこしくて頬づえ着いてしまうのはワタシだけで、こちらは如意輪観音さまかな?
福禄寿と寿老人の区別はスッキリしませんが、元日の空は変化せずスッキリと晴れています。