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御朱印迷宮

関東を中心とした寺社の御朱印記録です。参拝・収集目的に少しでも役立てば幸いです。

日限地蔵尊 福徳院の御朱印(横浜・港区)〜香煙たなびく緑の山に広がる地蔵ワールド

▼八木山 福徳院日限地蔵)の御朱印です。(野山真言宗横浜市港南区日限山)
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 現在「日限地蔵 御朱印」で画像検索すると、群馬桐生市観音院」でいただける御朱印が圧倒的な結果となります。

話題となってネット上に上がるのはビジュアル優先の御朱印となるのが当たり前。

したがって正統派とも言えるクラシックな御朱印は「肩身の狭い」位置に押しやられます。

そういう意味では、ビジュアル系の御朱印掲載を特に意識していない当ブログも、御朱印ブログとしては「隅っこ」に押しやられてるのが現実かもしれません。

 

でも、こんなブログに訪れてくれる皆さんの心と「はぐれぬ」ように続けたいと願っています。

 

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▼全国にある「日限地蔵」ですが、ここは横浜市です。f:id:wave0131:20191122132810j:plain

各地の寺院を参拝していると「日限なんとか」という通称を持つ寺に時々出会います。

日限不動」とか「日限祖師」とかですが、やはりその数は「地蔵」が一番多いようです。

▼寺は小高い丘の上にあります。f:id:wave0131:20191122132805j:plain

▼正式名称は分かりませんが、奉納されたものでしょう。こういうのを目にすると決まってチベットの山奥にひらめく「タルチョー」がワタシの目の前にひらめきます。f:id:wave0131:20191122132814j:plain本当は「タルチョー」に近いものは「五色幕」かもしれません。いずれにしても仏教、釈迦に由来するという共通点は一緒でしょう。

もっとも地蔵は赤です。赤い頭巾に、赤い前掛けは誰でも思い浮かべられる姿です。地蔵の赤は子供をイメージしているのでしょう。赤ん坊、赤ちゃんという言葉も地蔵とつながりがあるものと思われます。

だから「水子地蔵」はあっても「水子不動」はないのでしょう。

 

▼寺の参道正面に建つ像は、真言宗の寺ですので弘法大師かと思いきや「西行」さんのようです。お会いした事がないので確かなことは言えません、いつも・・・。f:id:wave0131:20191122132818j:plain

この寺には西行さんの他に様々な方がいらっしゃいます。

▼こちらは、この寺の何代目かの住職さんのようです。f:id:wave0131:20191122132822j:plain

▼こちらはかなり愛嬌のある方のようです。寺にタヌキは違和感ありません。f:id:wave0131:20191122133126j:plain

▼浄行地蔵菩薩は水をかけられ磨かれて、黒光りしてるような、石の中の鉄分にサビが浮いているような姿。f:id:wave0131:20191122133142j:plain

▼境内は線香の香りに包まれています。f:id:wave0131:20191122133200j:plain

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長野、山梨にある日限地蔵とともに「日本三体地蔵尊」の一体とも呼ばれているそうですが、あまり意味のない数え方のように思われますが・・。f:id:wave0131:20191122132829j:plainしかし、昔この地に住む百姓の持病が癒えたことから、慶応年間に創建されたと伝わるので比較的新しい寺ですが、当時の寺周辺は人里からは遠く、小高い山が続くのんびりとした田舎にも関わらず、4の数字がつく縁日には周辺から多くの参詣者が集まったそうです。

戦前までは横浜の花街からの参拝者も多く、その艶やかな人たちを目にしようという人たちもやって来て大変賑わったそうです。

寺や神社は信仰の場でもあったのですが、弁当持参の行楽の対象でもあったからこそ人々が多く訪れたことは間違いなく、富士や大山、成田、伊勢詣でなどは当時の人々にとっては楽しい旅だったのです。f:id:wave0131:20191122132834j:plain

▼これは常香炉でしょうか? 煉瓦造りの香炉は初めて見ましたが、寺にレンガは京都・南禅寺の「水路閣」を思い出すだけです。f:id:wave0131:20191122132826j:plain

▼こちらが本堂でしょうが、やはり煉瓦造りの常香炉。f:id:wave0131:20191122133131j:plainレンガ造りは違和感を感じますが、いつか「水路閣」のようにシックリ、スッカリ寺の境内に馴染んでいくものかもしれません。

 

▼本堂横の裏手は深い森になっていて、様々な地蔵菩薩堂や薬師堂が続いています。f:id:wave0131:20191122133138j:plain

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f:id:wave0131:20191122133147j:plain寺の周辺地域は丘陵が削られ、ほとんどが宅地化されていますが、ところどころこんな緑地が残っています。

寺の創建時には境内から見下ろす景色は緑一色だったに違いありません。f:id:wave0131:20191122133151j:plain

▼境内にあった桜の老木をお焚き上げしようとしたところ、仏様の姿が現れたそうです。確かに螺髪の仏さまの顔に見えなくもありません。f:id:wave0131:20191122133122j:plain永年にわたり花見とともに参拝された多くの人々の信仰心が詰まった姿と言えるかもしれません。

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