以下、信州旅の締めくくりでツマラないです。とりわけ御朱印目当ての訪問者は直帰してください。
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▼秋の信州最後の日、朝5時からOPENしている外湯にチャッポ〜ンしてきます。大きめの湯小屋は混雑している場合が多いので、小さめの外湯を狙っていきます。奈良時代、行基により発見された野沢温泉の外湯は基本的には温泉温度が高めです。何の加工もしないで源泉をそのまま湯船にドボドボ・・だから少々熱めです。
13ある外湯はすべて料金は取りません。その代わり「賽銭箱」が取り付けられています。気持ちだけ入れて「イイ湯だったなぁ〜」と思ったら、出てからもう100円入れましょう。江戸時代から続く「湯仲間」という組織で維持管理がされているそうです。
常に気持ちよく温泉客を迎えるには大変な努力とお金も必要と思われますが、料金を決めていないという「太っ腹」に感謝です。湯小屋の大小により異なりますが、外湯は基本的に脱衣場は独立していません。洗い場も狭く、シャワーもなく、本来の温泉の姿をしています。
かつては、温泉で頭を洗って体をゴシゴシなんていう無粋な温泉客はいなかったはずです。いつ頃からかシャンプーなどが置かれ、過度な清潔が優先される温泉に変化していったようです。
▼宿に戻って朝ごはんです。普段は朝食にこんな量をいただきません。
しかし、どこかに泊まった時などは朝ごはんだけは美味しくいただけます。ごちそうさまでした。
▼もう少し朝の温泉街を歩いてみます。「麻釜(おがま)」です。
ここでは100℃くらいの温泉が湧いていて、村の人たちは野菜を洗ったり、茹でたりしています。池のような湯だまりがいくつもあります。
▼別な場所ですが「洗濯湯」という洗い場もあります。「温泉様さま」で羨ましい使われ方をしています。
▼街を歩いているとボックスのような容れ物にも温泉が・・.
▼網に入れられた卵2つが、茹で上がりを待っているようです。もちろん直ぐ戻しました。
▼日本の原風景のような・・・。
▼温泉街のはずれに神社です。温泉街があれば神社があります。
社頭は「郷社 湯澤神社」と彫られていました。石段を登るつもりはありませんでしたが、回り込むと寺です。山門の向こうに大きな建物が見えます。
曹洞宗で健命寺というそうですが、神社も寺も御朱印の有無はわかりません。寺は野沢菜の発祥の地でもあるそうです。
▼帰り際、道の駅に寄ります。リンゴも柿もぶどうも仕入れ済みで、もう買いたい物も予算もありませんが蕎麦だけ仕入れます。
▼さ〜て、お家まで300km近くありますが、時間はあるので想い出がいっぱい詰まっている志賀高原を通って草津に降りるルートを走ります。
▼標高が上がると様相が変化してきました。
▼山の斜面の木々が小さなクリスマスツリーのように見えます。▼雪か霧氷のように木の枝が白く凍っているようです。
▼11月3日の志賀高原はスッカリ冬でした。▼長野群馬の県境、横手山のサンセットポイントからは何も見えません。志賀高原はスキーでも1度訪れていますが、夏は3、4回来ています。
▼やはり下界の暑さから解放される夏の日の眺めは最高です。
▼草津側の白根山では斜滑降で山道を登り、▼白根火山の湯釜をエメラルドグリーンに感動することもできました。
▼しかし数年前、湯釜から国道を挟んだ反対側の鏡池で死者も出た噴火が起こっています。それからは規制されて白根火山には登れません。駐車場も売店も閉鎖したままで、国道も群馬側の数キロの区間は駐停車禁止です。途中、イオウの臭いに鼻を刺激されながら、遠い思い出も遠くにやるように草津へ下ります。
▼最後の道の駅「草津運動茶屋公園」で腹ごしらえです。
▼「ひもかわうどん」はワンタンの皮だけというような姿。
▼草津も紅葉見頃で、たくさんのチャイニーズが耳に飛び込んで来ました。
▼帰路につきますが、まだまだ紅葉が続いていました。
今回は2泊3日の旅でしたが、7寺社を訪ね、いただいた御朱印は13体という、全くのスローペース。
宿泊料金はケチケチ、フルーツはヤスヤス、温泉はアツアツ、晩ごはんはニクニクの「ゆるゆる信州」でした。