/


にほんブログ村 コレクションブログ 御朱印へ
にほんブログ村

御朱印迷宮

関東を中心とした寺社の御朱印記録です。参拝・収集目的に少しでも役立てば幸いです。

那谷寺の御朱印 (石川・小松市)〜 ほとばしるグリーンシャワーにびしょ濡れ「石山の石より白し秋の風」〜 北陸Tour❹

白山温泉泊の翌朝、1時間半ほど車を走らせ「那谷寺」へ向かう。

 

前回記事の平泉寺白山神社同様、白山を信仰し、泰澄による開創。1300年も前のことだ。

開創当初は「岩屋寺」と呼ばれていたが、のちに西国三十三所観音霊場の1番「智山 青岸渡寺」と、33番「汲山 華厳寺」の2文字をとって「那谷」としたのは有名。「ナタニ」と読みたいが「ナタデラ」。

 

一向一揆では焼き尽くされたものの、その後の復興から明治の廃仏毀釈では難を逃れられたとか、よかったじゃないのぉー!

 

自生山 那谷寺御朱印です。(高野山真言宗石川県小松市那谷町

f:id:wave0131:20180522133059j:plain

「悲」と「自生山」の文字センス最高!です。

 

-----------------------------------------------------------------------------------------------------

 

この寺は周囲を加賀の温泉に囲まれた観光寺だと思って訪れた。

観光賃500円。あちこちにある観覧車に乗った事を思えば安い。

 

山門。観光寺にしては「あれっ?」と思うほど山門は意外と小さい。偉すぎるよりマシだ!f:id:wave0131:20180522130233j:plain

山号自生山。自生という言葉は植物を指して使われる言葉。しかし自ずと生まれる、自ずと生まれ変わると解釈すれば人間に対しても使われても良いかもしれない。山岳信仰は、生まれ変わりの信仰でもあるはずだ。f:id:wave0131:20180522130234j:plain

▼ふり返り木々の間に見える山門は、正面から見るより魅力的。f:id:wave0131:20180522130250j:plain

▼ここでも地蔵さんが迎えてくれる。大きな寺でよく見かける。「護美小僧」と説明されてた。美を護る小僧さん。「ゴミ小僧」では気の毒だからね!f:id:wave0131:20180522130236j:plain

金堂華王殿。山門をくぐってすぐ左手にあり、ここで朱印帳を預ける。境内で唯一ハデな建物だ。平成になってからの再建とか。

この寺も外国からの訪問者が目立つ。しかし、日本全国どこにでもいらっしゃるわねぇ!f:id:wave0131:20180522130237j:plain▼本殿に向かって参道をすすむ。気持ち良さマックス。f:id:wave0131:20180522130235j:plain

参道の左右はグリーンの海。f:id:wave0131:20180522130239j:plain

紅葉でも有名な寺だが、初夏のこの時期の緑も悪くない。が、むせかえる!f:id:wave0131:20180522130238j:plain

▼参道を抜けると「何、これっ!?」思わず声が出る。

奇岩游仙境」の岩壁の一部が目に飛び込む。

下からのこの位置では木々に邪魔され全体像が把握できないが、この寺で一番有名な観光対象となっている名勝指定園だ。

俗っぽい、高いところが好きだから登らずにいられない。ワックワクしてきたわよ!f:id:wave0131:20180522130240j:plain

▼本殿への山門を抜けると岩山、崖が目の前に迫ってくる。

よ〜〜っし!登るぞぉー!f:id:wave0131:20180522130241j:plain

▼意気込んでとっつきに着いたものの

f:id:wave0131:20180522160912j:plain

なんと「立入禁止」。景観の維持と事故防止が理由らしい。f:id:wave0131:20180522130242j:plainよく見ると、柔らかそうな岩に削られた階段は角が丸くなっている。

何なんだ、ガッカリ!

「百寺巡礼」の五木寛之は登っていたじゃないか! あぁ、15年前のことか?

一番の観光目玉が眺めるだけで終わりそうだ

 

ホントは、かつて修行僧や修験道の人たちがこもって修行したであろう岩山にうがたれている洞穴に入り、白山信仰により、まっ「」になって生まれ変わり、山盛りの罪業を少しでも洗い流したかったのにザンネン!

 

▼気を取り直してけ造りの本殿への階段を登る。

f:id:wave0131:20180522130232j:plain

▼段上から振り返る。この景色、秋には・・・

f:id:wave0131:20180522130243j:plain

こうなるらしい。寺のHPから借りた画像。f:id:wave0131:20180522141117j:plainぜひ紅葉の時期にも訪れたいものだが、きっとムリだ。


▼本殿内部はクルッと一周できる。穿たれた岩壁の様子がわかる。f:id:wave0131:20180522130244j:plain

▼本殿を出て岩壁に作られた細い道を進む。f:id:wave0131:20180522130245j:plain

▼三重塔。この寺のほとんどの建物は国指定の重文。f:id:wave0131:20180522130246j:plain

▼展望台に出て、やっと「奇岩游仙境」の全容が目に広がる。f:id:wave0131:20180522130231j:plain

やはりここに登りたかった。諦めきれず、往生際が悪い! しばしニラメッコ!f:id:wave0131:20180522130247j:plain

f:id:wave0131:20180522130249j:plain

芭蕉も立ち寄り「石山の石より白し秋の風」と詠んだが、脾に刻まれた文字は読めない、判読できない。まぁヨイ!f:id:wave0131:20180522130248j:plain

ということで立入禁止の「奇岩游仙境」に「石山の石よりシラケタ初夏の風」 。

というのは言葉だけ。

白山信仰と深く結びついたこの寺は観光寺とはいえ、混雑もなく静かにそよぐ初夏の風がとっても気持ち良く、どこを歩いても清々しい。

 

岩窟に入って生まれ変わる事はできなかったが、山門を出る頃には背中に背負った重量級の罪業も一時軽くなったようだ。

もちろん「気のせい」だ。

 

那谷寺は粟津、片山津、山代、山中などの温泉地に囲まれている。

軽く感じられた罪業を温泉で綺麗サッパリと流し落とす。

イイ考えだ。

だが、そんな時間はない。今日の宿泊地も温泉だから夜に「洗い落とす」ことにする。

 

しかし、車で通り抜け、温泉地の雰囲気だけ感じてみようじゃないの!

俗っぽい心が叫ぶ。

山代温泉明治時期の総湯を復元した「古総湯」f:id:wave0131:20180522130255j:plain

▼すぐ脇に和モダンの建物。おっとー、悪名?高き星野リゾート 界 加賀 」。

ボンビーには親の仇のような存在だ。いつか仇を討ったやるわっ!f:id:wave0131:20180522130254j:plain

山中温泉総湯 菊の湯f:id:wave0131:20180522130256j:plain

▼さらに山中温泉でも最も俗っぽい場所に行ってみる。f:id:wave0131:20180522130229j:plainへそ曲がりの仲間のような橋はS字に「曲がっている」からヤケに親しみを感じる。

こういう人道橋は有料のことが多いが、ここは無料。

でかした!山中温泉さらに親しみを感じる。f:id:wave0131:20180522130251j:plain心躍るこの橋は、使河原宏デザインの「あやとり橋」だそうだ。

この橋の下に降りると渓流沿いに「川床」ができているそうだが、ヤメトコf:id:wave0131:20180522130230j:plainすぐ近くにもう一つ、全く趣が違う橋が。f:id:wave0131:20180522130253j:plain
▼「こおろぎ橋」。名勝の由来は諸説ありだが、むかし同名のTVドラマがあったそうだ。f:id:wave0131:20180522130252j:plain

仲間のような「へそ曲がり橋」より、心落ち着く眺めだわね!

ここも緑のシャワーを浴びているかのようだ。

カメレオンなら完璧な「ミドリ」になれる!

 

さてグリーンシャワーでなく、暖かい温泉シャワーの出る宿が待つ方面へ移動です。

 

では次回!まで、ユックリおやすみなさい。

平泉寺 白山神社の御朱印(福井・勝山市)〜森と苔が記憶している中世の「まほろば」巨大宗教都市 & 秘湯を守る会「白山温泉」〜北陸Tour❸

中世の越前には宗教都市が2つあった。

1つは現あわら市蓮如が開いた「吉崎御坊」。

 

名称は御坊だが都市を形成していたはず。

▼ここは1506年、朝倉氏により葬られている。

もう1つは泰澄によって開かれ、巨大宗教都市となった「白山平泉寺」。
ここも1574年、一向一揆衆により焼失している。

誇張としても、ここには6,000もの坊舎があったというからスゴイ!

それらが全て失われた。

 

▼往時の平泉寺図。f:id:wave0131:20180516152726j:plain

両寺とも復興、再興をはかったものの往時を再現できるはずもない。

現在残っていれば、どれほど魅力的なものであるか測り知れない。

今は想像力を最大に発揮して当時を偲ぶしかない。何とも惜しいことだわね。

 

平泉寺 白山神社御朱印。(福井県勝山市平泉寺町平泉寺 56)f:id:wave0131:20180516152657j:plain

御朱印神仏習合

「神社」「寺」の2種類が同居している御朱印は初体験!

 

ということで、かつての宗教都市の絵図とにらめっこして、往時の姿を探しながら歩く。

 

▼勝山城博物館近くから往時の旧参道が菩提林に覆われて1kmくらい続く。

f:id:wave0131:20180517110246j:plain

精進坂。社頭の上2文字が埋め消されている。何が書かれていたか不明。

f:id:wave0131:20180516152658j:plain

一の鳥居

f:id:wave0131:20180516152713j:plain

社務所の奥が「旧玄成院庭園」になっている。ここで御朱印をいただく。

f:id:wave0131:20180516152712j:plain

▼平泉寺の名称の由来となった泉が湧く御手洗池(みたらしのいけ)。

f:id:wave0131:20180516152711j:plain

▼拝殿の少し手前の今宮神社

f:id:wave0131:20180516160303j:plain

▼輝く緑のジュータン。寝転がってみたくなるが進入禁止?f:id:wave0131:20180516160125j:plain

権現造の二の鳥居。一向一揆で失われた後、1778年再建されたそうだ。

この形は見たことないわね!f:id:wave0131:20180516152710j:plain▼拝殿が近づく。f:id:wave0131:20180516152700j:plain

f:id:wave0131:20180517122340j:plain江戸時代に再建されたそうで、往時の姿をよく残しているとか。

それにしても他の神社の拝殿が頭に浮かぶから、ここは大き目のお堂のようなイメージ。

神も仏も仲良くしていた頃の形だから、これでいいのだろう。

往時は京都の三十三間堂より大きかったそうだが、この森の中では想像しがたい。

f:id:wave0131:20180516152701j:plain

▼拝殿の裏に回り込むと石垣と階段。

f:id:wave0131:20180516152702j:plain

▼本社。

f:id:wave0131:20180516152703j:plain

参拝者の数はソコソコだが、欧米の外人さんが目立つ。彼らは何を求めてやってくる? 1300年も続いている日本の霊域の神秘性を感じられたかしら?

f:id:wave0131:20180516152704j:plain

▼本社の左右に大汝社と別山社。

f:id:wave0131:20180516155536j:plain

▼本社の右手から三ノ宮への参道が続く。

f:id:wave0131:20180516152708j:plain

長い。夏はきっと💦1リットル。

f:id:wave0131:20180516152705j:plain

▼三ノ宮の手間にある楠木正成の供養塔。

f:id:wave0131:20180516152707j:plain

三ノ宮。ここから白山への登山道「白山禅定道」が続いている。

f:id:wave0131:20180516152706j:plain

白山神社の建物はどれも小さく、素朴そのもの。往時の姿がそのままのようで、立派な建築物を期待するとガッカリすることになる。

まぁ、みなさん事前知識を持って、そんなものを望んでの参拝者はいないだろうね!

一向一揆以後は500年という静かに紡いできた森と苔の時間を体感しに来てるんだろう!?

 

三ノ宮の右手には、かつての僧院の石畳が発掘された地へ続く。

中世の宗教都市の舗装道路なのかな。

f:id:wave0131:20180517122143j:plain境内だけを見て、この石畳を目にしないと宗教都市だったことを思い浮かべるには難しいわ。

 

それにしても今回のブログ、ここまでで「オチ」がない、オモシロくない!

これじゃ意味がない。白山神社公式サイトでオツリがくる!

 

いいよ! さっさと移動して・・。

 

では、独り言にします。

この神社は広く深い森の中にあるのに、何故か神々しさを大きく感じられなかった。感受性の鈍さか、信仰心の欠如か、他に理由があるのかな?

 

例えば関東の鹿嶋神宮などは同じく深い森で境内を形成していて、奥宮に近づくほど神域であることや神々しさらしき感覚を抱かさられる。

山頂に奥宮を設ける山岳信仰や、神仏習合などの違いも影響しているかもしれない。

静岡県富士山本宮浅間大社なども境内は明るく晴れ晴れとしているイメージだ。

 

あまり明るい神社には神の近さを感じることはないわねぇ。

薄暗いくらいに木々に覆われてる場所だと神々の存在が意識させられるのは、性格が「暗い」からか?

 

しかし、この地域が宗教都市だったこと、神仏を信じる人たちにとって「まほろ」であったことを想像するには楽しい。

そして鳥居を抜けたら近代的なものが何一つない事が、この神社には最もふさわしく思う。

 

 

では信仰心の薄い現代人はそろそろ別な「まほろ」に移動することにする。

f:id:wave0131:20180516152718j:plain手取川」と言うらしい。春ウララだ。f:id:wave0131:20180516152714j:plain

▼「百万貫の岩」デカイが比較する物が写ってないから、大きさが不明?

高さ16m、重量4800トン(129万)とか。

差別用語だか、イジワル言葉だか百貫デブ」という言葉がどうしても浮かんでくる。今では死語かしら?f:id:wave0131:20180516152719j:plain

白山神社から1時間ほど山道を走る。福井県から石川県内に入ってこの日の宿に着く。

この写真は翌朝のもの。左の建物が囲われているのは「雪囲い」?

f:id:wave0131:20180516152725j:plain

▼白山が光って見えた。この光は神々しい!  この山を信仰の対象にして修行した先人の気持ちが少し理解できたように感じる。

光を感じるのは写真じゃ無理?!

f:id:wave0131:20180516152721j:plain

俗世間に晒され濁った目にも、白山はこんな姿で心に焼き付く。忘れはしないわ。

f:id:wave0131:20180517203702j:plain

ここが今夜の「まほろ」?

小屋ではないか?!

f:id:wave0131:20180516152724j:plain

▼失礼な! 小屋ではない! 温泉好きが羨望するリッパな

「秘湯を守る会」白山温泉の一軒宿。

f:id:wave0131:20180516152720j:plain

立ち寄り湯、宿泊施設として白山登山の人々にも利用されているようだ。

今年、宿泊を受け入れたのはこの日、4月28日が初日。

雪で閉ざされていた宿までの山道が開通したのも数日前とか。雪に閉ざされ交通機関もない宿は、冬に営業はできない。

 

御朱印旅はほとんどが一人旅。行動の効率的な宿を選ぶから殆どが街中のホテル。

しかし今回は温泉フリーカーが同行。で同行者が選んだ宿である。

温泉が嫌いなわけではないが、御朱印優先の一人旅ならば、決して選ばない地理的に範疇にない宿。

 

今回の旅は御朱印収集の効率性は諦めている。

俗っぽい観光と温泉も含まれている。それも良い! 俗まみれの自分には。

 

さっそくザブンしてくる!

温泉解説は多くしない。見ての通り、いいじゃん、確かにすばらしい秘湯!だわね。

f:id:wave0131:20180518173200j:plain

f:id:wave0131:20180516152715j:plain

f:id:wave0131:20180516152716j:plain

f:id:wave0131:20180516152717j:plain

 

ごはんよ!

豪華絢爛なゴチソーに遭遇しても写真は掲載しないというのが、へそ曲がりブログのコンセプト。

しかし山の温泉一軒宿の夕食は質素だ。

ゴーカ・シッソのボーダーラインがアヤフヤだが、これなら「掲載OK」。

f:id:wave0131:20180516152722j:plain

 

何がアサマシーかというと「これでもか!」という自慢気な写真ほどイヤミなものはない!と思っている。

 

なぜだ? そこに、その時間に、その空間に自分自身を置く機会がないからか?機会はそうでもないかも。

なのに、

一緒に喜べない ネタミ、ソネミ、ヒガミ?

きっと、少しだけだとしても誰もが抱く感情?

そこを突いてくるのが「素晴らしい写真」では? ステータスを誇示?!

 

aahh~~~ 私は永平寺で、この煩悩を撃沈させたいものの、まさに「門前払」でしょうね!

 

でも煩悩はステキだ!

質素だが岩魚の塩焼きはメチャ美味しかったし、ニジマスの刺身は初体験でビックリ!

f:id:wave0131:20180516152723j:plain何でも初体験は忘れられないもの。

煩悩万歳

今夜はこれまで。

「おやすみ!」です。

 

まだ見ぬ世界の扉が開き始めたあの頃の初夏、遠くなってしまった夢でも追いかけましょうか?!

越前大仏「出世大仏・清大寺」の御朱印 (福井・勝山市)〜 日本一の大仏は泣いているのか!?/北陸Tour❷

越前大仏出世大仏・清大寺)の御朱印です。

臨済宗妙心寺派福井県勝山市片瀬)

f:id:wave0131:20180514191127j:plain

-----------------------------------------------------------------------------------------------------

 

永平寺を後にして、無料区間中部縦貫自動車道永平寺大野道路)を経て、さらに内陸になる白山方面へ。

 

福井県を何も知らず、地味で陰気な地域と思っていたものの、連想できる単語はかなり出てきます。

とは言うもののやはり知識の浅い県だったわ。

この旅の間、市名だけは知っているものの「福井県にあったのか!」と言う市をいくつも通過します。

坂井市勝山市大野市などは福井県という具体性を持って記憶していない。

・・物事を知らない!

f:id:wave0131:20180514164306j:plain

そんな勝山市清大寺(越前大仏・出世大仏)という寺があります。

 

いろんな意味で永平寺とは対照的。

まず、大型バスが何台も駐車できそうな、だだっぴろい無料駐車場があります。

しかし駐車している車は2、3台。観光バスなどは1台も見当たりません。

▼GW初日の28日、意気込んでやってきたもの拍子抜けするくらいガランガランだわ。

f:id:wave0131:20180514164243j:plain大門の手前に新し目の人工的な門前町が形成されていまうs。

偶然、観光客らしき方たちが2組写っていますが、この参道と交わる左右に伸びる参道の商店はすべてシャッターが下りていて人は見当たりません。

▼ミニチュアの鯉のぼりだけがサミシくゆらめいている。映画のオープンセットかしら?

f:id:wave0131:20180515111124j:plain

永平寺でも午前11時の参道は人が少なかったのですが、寺内にはすでに多くの参拝客が詰めかけており、帰り際には参道も観光・参拝客で埋まっていました。

さすがは永平寺でした。

 

しかしこの寺は最後まで出会ったのは4、5組の参拝者だけ

ゴールデンウイーク初日とはいえ、このガランガランさは、何か理由がありそうです。

さらに一人の僧侶とも出会いませんでした。

 

とりあえず撮った写真を並べる。

大門。拝観料 金五百圓をお支払い。

f:id:wave0131:20180514164303j:plain

f:id:wave0131:20180514164302j:plain

f:id:wave0131:20180514164244j:plain
中門f:id:wave0131:20180514164245j:plain

中門をくぐると遮蔽物がなくなり、圧倒的なスケールで目前に現れる大仏殿。

規模は奈良東大寺の大仏殿をしのぐとか。

とにかくデカイ! 写真で見るよりデカイ!

▼写真中央下の灯篭とそのすぐ下の人とを比較すると、灯篭の大きさも尋常ではないことがわかるかしら?

f:id:wave0131:20180514164246j:plain

▼大仏殿の階段上から中門を振り返ります。

f:id:wave0131:20180514164247j:plain

五重塔

f:id:wave0131:20180514164248j:plain

▼そして大仏殿内部へ。足を踏み入れた途端、圧巻の大きさに思わず感嘆! 

f:id:wave0131:20180514164249j:plain

堂内には邪魔になる太い柱が無いから、一気に巨大な盧遮那仏が目の前に現れます。

f:id:wave0131:20180514164252j:plain

▼人と比べると大きさが少し理解できます。

f:id:wave0131:20180514164305j:plain案内書によると光背も含めた総高28m、像高は17mでやはり東大寺の大仏より大きいとか。

測定方法の違いでどうにでもなるんだろうけど、鋳造仏としては世界最大だそうです。

大仏の目はハッキリしなく潤んでるようにも見えます。

▼大仏左右の菩薩と羅漢像。これも10m以上

f:id:wave0131:20180514164253j:plain

f:id:wave0131:20180514164251j:plain

▼そして何よりも驚かされるのは堂内の左右の壁と大仏の背面の3方の壁がすべて小仏に覆われていることです。

f:id:wave0131:20180514164250j:plain

卵を産むニワトリの鶏舎を思い出させられます。・・・発想・連想が貧弱!

f:id:wave0131:20180514164256j:plain

小仏と言っても1体1m前後あり、1,281体が安置されているそうです。

f:id:wave0131:20180514164254j:plain

寄進されたものではなさそうです。

f:id:wave0131:20180514164255j:plain

f:id:wave0131:20180514184309j:plain

▼建物を移動して、東寺よりさらに高く75mで日本一という五重塔内部。

f:id:wave0131:20180514164257j:plain

阿弥陀・釈迦・薬師如来

f:id:wave0131:20180514164258j:plain

五重塔から大仏殿を覗きました。

f:id:wave0131:20180514164259j:plain

▼大仏殿の遠方に見えるのが勝山城博物館

f:id:wave0131:20180514164304j:plain実はこの寺も近くの勝山城博物館もこの地出身の実業家の私財で建てられています。

この話は後述。

日本庭園を覗いてみます。

f:id:wave0131:20180514164307j:plain

f:id:wave0131:20180514164301j:plain1987年に落慶したこの寺は歴史もなく、コンクリート造りのせいか無機質に感じるなか、ここだけがいくらかヤスラギを覚えます。

でも少し荒れています。小さな滝なども造られていますが庭園としては魅力が少ない。

f:id:wave0131:20180514164300j:plain

預けておいた朱印帳を受け取ります。

 


いつものように多くの予備知識を得て訪れた寺ではありませんが、参拝し終わってなんとも不思議な、妙な感じの寺でした。


確かに大きさは日本一の大仏殿と、盧遮那仏、五重塔であり、大仏には度肝を抜かされるような驚きではありましたが、趣は一切なく、建物や仏像の背後に感じるものがありません。

寺全体に奥行きを感じさせなく、ハリボテを見ているような薄っぺらさです。

 

旅を終えてからウィキを読んでみました。少し長いが引用です。

 

地元出身の実業家、相互タクシーの創業者多田清の手により建立され、1987年(昭和62年)5月28日に開眼供養[1]

大師山清大寺は、当初観光目的の寺院であったが、2002年(平成14年)12月20日臨済宗妙心寺派の寺院となり宗教法人となる。 当初、宗教法人にしなかったのは、勝山市に固定資産税等の税金を納めたかったためであると言われている。 拝観料は当初、大人は3000円であり、その後2500円、1000円を経て、現在(2008年11月現在)は500円にまで下がっている。

参詣者数は当初から伸び悩み、「門前町」と称する土産物店街は現在一軒のみ。1996年から納税が困難になり、2002年と2004年より土地、建物を勝山市が管理する。大仏と大仏殿は清大寺が管理し、敷地内の土地や五重塔などの建物は公売に出されたが、2009年7月で最低価格を下げての4度目の入札を行ったが、いまだ買い手は見つかっていない。

 

なるほどで俗っぽい訳です。

妙な感覚を抱いた事と、薄っぺらさを感じた事が理解できました。

俗のカタマリみたいな人間だから、俗っぽいものがキライなんて言えませんが。

 

五重塔に登って大仏殿の後方に見えた勝山城博物館も、同じ人物の財によって建築されています。1992年に開館したこの城は、あくまでも博物館としての造りだったらしく、かつて現存した城を模しているものではないそうです。

しかしこの城も建物の高さは57.8mだそうで日本一

 「寺」も「城」も同じククリにある。

 

要するにこの寺はバブル期の落とし子だったのです。

客を引っ張れなかった大仏テーマパーク、完璧な観光施設だったのです。

当初より15年間ほど「寺」ではなかった。

その後「寺」になってまだ16年。

 

1991年に没した実業家・多田が何を求めて造ったのか詳細はわかりませんが、おそらく現状の寺・城は夢にも思わなかったかもしれない。

大きな誤算だった事は確かでしょう。

当初の拝観料が3,000円、バブル期とは言え、フッカケ過ぎ!だわ。

 

東大寺の大仏殿・盧遮那仏、東寺の五重塔を数値で超えるものを造った。

超えられないものは歴史ですが、当初はそんなものは無くとも観光寺として成り立つと考えられてたはず。

 

地元に多大な寄与をしたかもしれない実業家・多田ですが、その商魂があからさまに見えるが、ゲスの勘ぐり?

 

そして建立から30年の歳月は重厚長大を必ずしも価値あるものではなくしました。

 

この寺を省みると限りない不思議と疑問にとらわれ、現状の姿から未来のカタチは見えてきません。

現状は宗教法人ですが「寺」にも「観光施設」にもなれない。

昨今は曖昧になってきたましたが、もともと「宗教」と「商売」は対極にあります。

人々を集めようとする目的が見え透いた寺に魅力がなく、人々の参拝は少ないのかもしれません。

 

今はこの寺の日本一の盧遮那仏も嘆いているかもしれない、悲しんでいるかもしれない、泣いているかもしれない。

いや、悟りを得た仏は何事にも左右されず、受け入れ、動じなく、堂々としているのでしょう。

 

そして、木造には及ばないもののコンクリート造りは、その質と造り方で100年、200年の耐久年数があると言われます。

歴史を重ね100年後、200年後のこの寺は賑わいを得て隆盛を誇っているかもしれません。世は無常!

そしてさらに歴史を重ね300年、500年となれば良い。

 

こんな寺もあるのかという事で、一度くらい訪問してみる価値があるか無いか、あなたが見極めるしかないわね!

永平寺の御朱印(福井・永平寺町) 〜 かつては道もないような、何もない深山幽谷の地で道元は何を探し求めた?/北陸Tour❶

吉祥山 永平寺御朱印

えいへいじ曹洞宗大本山

 

▼前回記事掲載の加工前の御朱印は、そうです、福井「永平寺御朱印」!

f:id:wave0131:20190306145515j:plain

永平寺御朱印帳。1800円。

f:id:wave0131:20190306145546j:plain

御朱印帳は1ページ目は「承陽殿」が記帳済みですが、残り片面38ページもあります。

紙質も悪くないのですが、こんな分厚い(約25mm)朱印帳はお目にかかったことがありません。

 

f:id:wave0131:20220401112249j:plain

 

東京在住者から見た北陸、なかでも「福井県」ともなると他県と比較して何ともジミな、知識の少ない、存在の薄い、暗いイメージを抱かせる地域。

 

失礼だから福井県で連想できるモノを並べてみましょう。

「メガネ」「恐竜」「越前竹人形」「越前がに」「越前焼」「へしこ」「あわら温泉」「東尋坊」「戦国武将 浅井・朝倉」「オバマ市」「敦賀」「若狭湾」「鯖街道「雲に浮かぶ大野城

そして、なんと言ってもワタシらの永平寺

あれあれっ、ケッコー出てくるじゃん! ジミじゃないじゃん!

詳細を知らないだけで案外魅力的な県なのかもしれない。

 

それに福井県西部の若狭湾に面した地域は京都府の北隣にあたり、北陸というイメージとは異なるわね。

f:id:wave0131:20180509171945j:plain

北陸イメージは越前までだよっ。

若狭はどちらかというと関西に近いが「関西」という括りではないか?

中途半端な位置でメンドイから若狭は若狭にしておきましょう!

とにかく福井イメージは複雑です。

 

いずれにしても東京から訪れるには、新幹線が開通した金沢とは違って、地理的にとっても行きにくい、アクセスしにくい、行きたくない地域です。

 

しかし御朱印収集人としては永平寺がそこにある以上、行かねばならない

難儀なこったが、イザ出発!

 

東京最東部を28日、まだ暗い4時30分ごろ出ます。

首都高→新東名→東名→名神高速北陸自動車道中部縦貫自動車道と高速を乗り継いで行きます。

 

話はそれますが同じ高速道路でも「東名高速道路」「北陸自動車道」となっていて、この使い分けはどのようにしているのでしょう?

単細胞人間の希望としては、どちらかにして欲しい。「北陸高速道路」でいいじゃないか!

調べてみると高速道路という名称は、名神高速道路、新名神高速道路東名高速道路、新東名高速道路の4路線しかなく、あとはすべて「〜自動車道」のようです。

 

話を戻します。

早く出たせいか渋滞にもはまらず順調に6時間後、福井県に入りました。

高速道路最後の休憩で北陸自動車道南条SAに寄ります。

早速恐竜の「おもてなし」に会ってる人もいたわ。

f:id:wave0131:20180509172828j:plain

f:id:wave0131:20180507193915j:plainこの旅の間中、芭蕉の句碑にいくつも遭遇しました。「奥の細道」の終盤のルートと重なるのです。

「あすの月 雨占なはん ひなが嶽」解説板がありました。それがなければ意味不明!?

芭蕉がこの地に立ち寄った時、翌日の十五夜の月を気遣ったとか。

 

▼自動車道を降りて山間のノンビリした道を行くと、左右の山がドンドン狭まってきます。

▼そのトッツキのような地に「永平寺」の参道が現れます。

f:id:wave0131:20180507193846j:plainさすが福井、人がいない。

しかし今日はゴールデンウイークの初日のはずだが、閑散としてて寂しーぞ!

福井の人は皆、仕事なのかしら? 観光客はどうした? まぁ、いいか!

f:id:wave0131:20180507193847j:plain

f:id:wave0131:20180507193848j:plain

f:id:wave0131:20180507193849j:plain

▼龍門。左右一対の石柱の文字を理解できません。

右「杓底一残水」 左「汲流千億人」 後で調べよう!

f:id:wave0131:20180507193914j:plain

f:id:wave0131:20180507193850j:plain

▼振り返ります。新緑が目に眩しい。紅葉だったら目がつぶれるでしょう。

f:id:wave0131:20180507193852j:plain

▼「通用門」。永平寺の入り口のようよ! さっきまでの閑散とした静けさはどこに行った?徐々にどこからか人が湧いてきてます。

f:id:wave0131:20180507193851j:plain

▼「吉祥閣」。受付でお一人様金五百円。

f:id:wave0131:20180507193853j:plain脱いだ靴をポリ袋に入れ、ぶら下げて進むと雲水が見学要領を簡単に説明しています。

「建物の外に出ない」「修行僧である雲水を撮影しない」

禁止事項はこの2つくらい、だったかな? 忘れました!

多くの観光客と一緒に参拝順路を進んでスグに

▼「傘松閣」の絵天井。

f:id:wave0131:20180507193854j:plain

この建物も新しいからキレイで色も濃いのですが、ワタシの興味は薄い。

f:id:wave0131:20180507193855j:plain

▼欄間にも手の込んだ透かし彫りがグルッと広間を囲っています。

f:id:wave0131:20180507193856j:plain

▼「達磨大師」でしょうね?

f:id:wave0131:20180507193858j:plain

▼最も永平寺らしい回廊の階段。これを目にしたら泣きたくなってきたのは何故?

f:id:wave0131:20180510115512j:plain

▼雲水たちが毎日雑巾掛け! だから、どこもピカピカ。チリひとつ無い。マネしよう!

f:id:wave0131:20180509184357j:plain

f:id:wave0131:20180510112526j:plain

さて、そろそろ写真説明はメンドー!

公式サイトや他ブログで解説されてるから無用だわね。撮った写真を順不同でズラズラ並べてみるわ!

f:id:wave0131:20180507193911j:plain

f:id:wave0131:20180510112642j:plain

f:id:wave0131:20180507193908j:plain

▼「仏殿

f:id:wave0131:20180507193907j:plain

f:id:wave0131:20180507193902j:plain

▼「浴室

f:id:wave0131:20180507193910j:plain

▼「中雀門

f:id:wave0131:20180507193909j:plain

▼山門左右の四天王。

f:id:wave0131:20180507193901j:plain

f:id:wave0131:20180507193900j:plain

御朱印に記されている「承陽殿」

f:id:wave0131:20180507193905j:plain

奥に階段がある。そのさらに奥に道元さんが眠っているそうです。

f:id:wave0131:20180507193904j:plain

f:id:wave0131:20180507193906j:plain

f:id:wave0131:20180507193919j:plain

▼通用門の外に出てみます。f:id:wave0131:20180507193912j:plain

f:id:wave0131:20180507193913j:plain

▼「唐門

f:id:wave0131:20180509203527j:plain

ところで撮った「写真の枚数」と「印象・記憶」は反比例するのかしら?

後日、写真を見て「アレッ」ここはどこだっけ? こんなところ行ったっけ?

というような情けない状態になります。

安直にカメラに頼るから脳裏には何も残らない!

もっと五感をフルに目覚めさせよ!

自分の目に、脳裏に、心に焼き付けろ!

そして自身の言葉を磨ければ、人に語る時、見せた写真よりもっと鮮明に自由な風景を描けるはずです。

 

油断するとスグ話がドッカに飛ぶ。

 

永平寺は拝観規律では受付を過ぎたら建物の外に出てはいけない。

回廊をグルグル回っているだけで永平寺の全体像、七堂伽藍はカラッキシ分かりません。

回廊伝いにいつの間にか次の堂に移動してしまい、そこが七堂伽藍のどこなのか分からないまま次に移動してしまいます。

受付で渡されたパンフとにらめっこでやっと少し理解できます。

 

何も分からない! 永平寺消化不良!

 

初めて来て、観光的に寺内を1時間ほど費やしただけで

「何がわかる」そもそも「何が知りたい?」

道元は中央、権力、俗世間から離れ、この地理的に不便な深山幽谷で自身の心を見つめ続けたのでしょうか?

ワタシは何を見つける? 見つめる?

 

▼ガラにもないことを考えているとハラが鳴ります。

f:id:wave0131:20180507193917j:plain

f:id:wave0131:20180507193916j:plainこちらは消化良好! 一番安いメニュー750円。

蕎麦に削りぶし!この組み合わせは新鮮。東京にはない。

 

結論、永平寺=消化不良、永平寺そば=消化良好

再度、紅葉時季に来てみよう。

そして参禅? 無理なら、せめて朝課に参加!

 

▼ところで曹洞宗大本山は2つ。もう一つここにあります。

wave2017.hatenablog.com

GW、半ば衝動的に訪れたこの寺は、どこか、おわかり?/「はてなスター」はずします!

ご無沙汰!  前回記事からブランクが2週間近くになってしまった。

 

前回の続きのクイズではないが、急遽GWにこの寺がある地に行ってしまった。

f:id:wave0131:20180620182241j:plain

「承陽殿」

上の画像は、いただいた御朱印の中央の墨書き部分のみ。

この堂がある寺は曹洞宗の聖地として超有名。寺に興味無い人でもほとんどの人が名前くらいは知っている。

 

ところで、GWという期間は毎年「ほぼ好天に恵まれる」と、頭にインプットされている。

そして今年のゴールデンウイークも憎らしいほど天候に恵まれたわね。

 

ボンビーな天の邪鬼は、自分に「おでかけ」の予定が作れない時は、大嵐になれ、大雨になれ、高速も40kmの大渋滞になれ、と期待する自分もいる。

イヂクソ悪い悪ガキのようだ。

f:id:wave0131:20180620181432j:plain

TV・ラジオで長い渋滞情報が流れると手を叩き、もっと延びろ! と喝采!!する。

人の不幸は「Taste of Honey」だ!

 

少しのちに「ホントにそう思ってるの?」と悪ガキが問いかけてくる!

 

自分に出掛ける予定が作れなく、腐って悲しい、やってられない想いを、同じように他人が抱けば満足?

 

誰でもが、いくらか持っているネガな部分を強調したけど、同調する人はいないわよねっ! 多分!!

みんなは大変ヨイ子っ? でいてね!

 

 

過去にGWに出かけて悪天候の記憶はない。

GW以外でも「晴れ女」「晴れ男」なんて大バカな言葉は当てはめないが、これまで旅に出ても雨に降られる機会は少なかった。降られても大した事なく終わっている。

昨年、京都方面に1週間旅に出た知人は気の毒に6日間雨に祟られたそうだ。さすが「蜜の味」はしない、ましてや知人の事だし。

 

今年はGWの1週間前から天気予報は「おおむね晴れ、暑い」と、TVは「おでかけ」を煽り立ててた。

何回もそんな予報を見聞きさせられる。

踊らされ易い人間だ。前回記事掲載の4月26日までGWの予定は無かったものの、ボンビーの心はミキサーに入れられ、かき回される。

 

ミキサーから出てきた液体は少しだけ濁っているものの、注ぐと間もなくグラスの向こう側が透けて見えてくる。

f:id:wave0131:20180620181453j:plain

「出かけちゃえ!」と。

過去一年、1泊で下田へ行ったくらいで遠出はしてない。

少し迷っていた気持ちは一気に出かける方向に膨らみ始めた。

ヨシッ! 決行だ!

出かけるとしたら行き先は決まっている。

昨年のGWに予定していたが、それを阻むアクシデントで取り止めた地だ。

 

ムチャだ!

もう26日で連休は目の前、2日前だ。何泊する? 宿は取れるか?

目的地まで車で距離優先とすれば約450km、7時間以上

高速なら537km、6時間30分。高速・有料道路料金はいずれも10,000円弱

予算はあるか?

下道を行けば500km、11時間くらいかかりそうだ。

ここのところガソリン価格も上がっている。燃費はそこそこのCX-3だがディーゼルだから軽油だ。110円/ℓくらい。走行距離1500kmくらい予定。地方や高速だから17km/ℓとすると燃料代も10,000円弱

お金の計算ばかりするが、仕方ないボンビーなのだ。

なにしろ中止になった昨年の予算は拝観料や御朱印代だけ別にして、4泊5日を70,000円以内で全てを済ませようとしていたのだ。

 

急遽、同行者が現れた。この同行者、御朱印には興味がない。同行したら目当ての寺社巡りは限定されるなっ!

さらに下道は許されない。往復とも高速を使う覚悟がいる。ボンビーなフトコロは大きく影響される。

しかし、長距離の行程にドライバーとして利用できる。

 

さらにこれが一番の魅力だが、同行者の勤め先の福利厚生を利用できる。ホテル代に補助金が出るのだそうだ。詳細は分からないが同宿者にも適用されるとか。

一人で仕事をしてる人間には全く有りえない特典だ。勤めるべきはそこそこ大きな企業。具体的な金額に出ない福利厚生は有るか無いかで大きな差が出る。

 

負けた、悲しいかな安くなる事には目がない。同行を許す。

f:id:wave0131:20180508183933j:plain

同行二人! 意味違うわね!

 

 

ほぼ徹夜状態で宿のネット予約を探しまくった。

28日から4泊、直前予約だ、場所・金額ともに当然希望通りには運ばないがれた。

奇跡的だ。

2泊が超夕食付き温泉、残り2泊が朝食付きビジネスホテル、補助金を利用して4泊で30,000円を大きく切る

補助金恐るべし!

昨年予定した旅がオジャンになって、キャンセルした宿先はすべてビジネスホテルで28,000円位だったから文句なしというか、オドロキの安さになった。

同行者に感謝! 旅先で昼ゴハンくらいは奢るとしよう!?

 

28日、朝4時30分出発!

現地では、予報通りほぼ天気に恵まれ、2日の夜9時30分に帰還。

走ったわねぇ 1,392km。

 

f:id:wave0131:20180620182550j:plain

 

いつも書いてる通り、このブログに内容の即時性は無い。

次回から冒頭に掲載した御朱印の寺をはじめ、GWに訪れた寺社をチビチビ語ればネタが保つな!

 

ところで前回の記事から2週間近くブランクを取ってしまった。

放っておいた!

ところがその間、多くの方にアクセスいただいた。1日のPV最高記録も作れてる。

f:id:wave0131:20180508191028j:plain

もちろん「コンチワ サヨナラ」のアクセスがほとんどだろう。

それでも単純に「ウレシー!」

 

ゴミのようなブログと自負?しているものの続けて書いている以上、臍曲がりもここはストレートに、人並みにとってもウレシー!のだ。

確実に間違いなくモチベーションUPになっている。

中にはちゃんと最後まで読んでくれるヘソ曲がりな同類人種がいるかもしれない。

感謝いたします! 懲りずにご訪問いただく事を願っています。

 

しかし、ここで重大ケツダン!

しばらくはてなスター」マークを外してみます。

外し方はよく分からないけど何とか探ってみる。

 

理由はこんなブログに「スター」をポチッと押していただくのは何とも「心苦しい」。

少し前からずっと気がかりだった。ビューキになりそうなくらい。

 

他の方の魅力ある文章や、スバラシー写真を掲載している方の読者になり「スター」を押させていただいている。そこは正直な気持ちのつもりでいる。

そして「give & take」とも思われる「スター」もいただく。

もちろんそこに悪意などなく、善意と理解しているものの

正直、とても心苦しい」。

 

今まで懲りずに「スター」を押していただいた方たち、本当に「ありがとう」。

 

勝手だけど、わたしはこれまで通り皆さんの読者であり、スターマークも押させていただきます。

 

そして、自分のブログが「スター」を押していただくに値するものに変えられた時にははてなスターを復活させようと思うけど、メチャ難しそうだわね。

 

という事ではてなスターは外しますけど、見捨てないでね!

にほんブログ村 コレクションブログ 御朱印へ
にほんブログ村