▼諸嶽山 総持寺の御朱印です。(曹洞宗大本山・神奈川県横浜市鶴見区鶴見)
▼同じく、2012年の御朱印。
ご存知のように曹洞宗の大本山は2ヶ所あり、一つは福井の永平寺、もう一つがここ横浜・鶴見の総持寺です。
永平寺では道元を「開祖」とし、総持寺では瑩山を「太祖」としています。
大本山が2ヶ所あるだけでもややこしいのですが、さらに石川県に「総持寺祖院」があります。
元々はこちらが本家だったのですが、明治の火災により堂宇を消失したため、現在の鶴見に移転して来たそうです。
能登から横浜市鶴見です。どう言う展開で移転先が決められたのか、興味あるところです。
石川の祖院も広大の境内に、焼失をまぬがれた伝燈院、慈雲閣、経蔵などのほかに七堂伽藍も再建されているそうです。
ぜひ機会を作って訪問して見たい寺です。
▼総持寺へはJRや京急「鶴見駅」から徒歩5〜10分圏内です。
▼「鶴見駅」を西口に出て横浜方面に3、4分歩くと誰もが見逃さないブットイ木製の寺標が目に入ります。
▼さらにとてつもなく大きな石の寺標。何トンあるんでしょうか。
▼柱と石の間に参道が延びています。
▼参道と並行する駐車場への車道で見かけました。「神奈川県歯科医師会」とありますので「塚」みたいなものでしょうか?
多くの人々の「歯」によって儲けさせていただいた「証」として医師会の建立かしら?
▼境内の周りは「鶴見大学」になっています。母体の「総持学園」は幼稚園から大学まである私立の学校法人です。
▼参道に戻ります。こちらが他の寺でもよく見かける石柱の寺標ですが、ほとんど参道両脇の木々の間に隠れています。
▼参道が少し左にカーブしますと「三松関」。門ですが「関」です。
▼なんと書いてあるのでしょう?「三?松関」? 分かりません。
▼「三松関」を潜ると再び参道が続き「三門」が見えてきます。
▼右手に「三松閣」の大きな屋根が見えます。
▼もちろん「三門」もデカイ!
▼潜って振り返ります。威風堂々としていますが、コンクリート製でしょう。
▼山門から右に折れます。宿泊施設もあり様々な行事などに使用される切妻造りの「三松閣」は、この寺で一番大きな建物かもしれない。少なくとも背は一番高い。
▼その隣は「香積台」。いわゆる庫裏、庫院です。
▼やっと禅寺らしい趣に出会えました。御朱印もいただける総受付となっています。
▼内部では大黒さまが祀られていました。
▼見応えのある「唐門」は修復中でしょうか、覆いが施されていて残念。
▼上記までは「外苑」。「金鶏門」を潜ると、以下「内苑」と呼ばれる区域に入ります。
▼「唐門」は「外苑」にあり、外苑と内苑の間にはこの「金鶏門」を含め、門が3つあります。
▼門と門、そして堂宇を繋ぐ廊下の内側です。全ての堂宇が内苑を囲むように、この回廊で繋がれています。修行僧たちの日課の作務は、ピカピカの回廊を維持しています。
▼内苑に入って右手に「大祖堂」が木々の向こうに見えてきました。
▼正面に進んでみますと大きい、とにかく大きいのです。巨大な鳥類が羽を広げて威嚇しているようなイメージです。
昭和に入ってから建立され、総持寺の主な行事が行われるお堂のようです。
堂内は千畳敷、982坪の地下室も持ち、銅板葺きの屋根だけで53トンあるそうです。
▼読めない文字が続きました!
▼読めない! 一文字も読めない!
▼右側にある文字も読めない!
「大祖堂」から反時計回りに進みます。
▼「仏殿」は「大雄宝殿」とも呼ばれます。素晴らしい景観はどこかで見たような?
▼ともあれ、鶴見の総持寺で一番素晴らしいと感じる建築物でした。
▼これは読めました「大雄宝殿」の扁額です。
▼内苑をさらに反時計回りに進みます。
多すぎて、もう「・・・堂」か分かりませんが、いくつかの堂宇が続きます。
この堂内からは、いつまでも聴いていたいような、とても聞きごこちの良い複数の僧侶による読経が聴こえてきました。
何かの勤行でしょうか? まったくわかりません。
禅道場でもあるこの寺は、すべての僧侶たちの立ち居振る舞いが「ピ〜〜ン」と張り詰めてています。
言葉を代えればダレていない「凜」とした彼らの姿に、憧れのような敬意を抱きます。
御朱印の受け渡し一つを取り上げてみても、ほかの寺、神社とは違う丁寧さ、真摯さを感じます。
御朱印も、当たり前に軽々しい扱いはできない、この寺の立ち位置が感じられました。
それは皆さんがここ総持寺に参拝し、御朱印をお願いした時に必ずや感じる事が、この寺のイメージとして残る大きな部分でもあるはずです。
▼もう一度「大雄宝殿」を遠くに見て回廊の外、外苑に出ます。
▼駐車場の近くに小高い山があります。
▼登ってみます。
▼「大梵鐘」です。20トン近くあるそうですが、毎日、時を告げているそうです。
鬱蒼としたたくさんの木々に囲まれド〜ンと置かれたような大きな鐘楼です。
▼梵鐘の真下から見上げると、その大きさに恐ろしさを感じるほどです。
帰途は鶴見の街を見守るように建つ観音像が見送ってくれます。
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