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御朱印迷宮

関東を中心とした寺社の御朱印記録です。参拝・収集目的に少しでも役立てば幸いです。

秩父34観音の御朱印❷/2番 真福寺〜6番 卜雲寺 〜秩父早春の空気は凛としてる

秩父の3月の平均気温は10℃くらい。東京と大して変わらないが 2、3℃低いことになるようですだ。

この温度だとチョット雪が降ると、なかなか溶けにくい。

そんな残雪がある寺々は、みな凛としています。まだ本格的な春前の空気の冷たさが、キーンと張り詰めた感じを抱かせるのかもしれません。

春も本番になり気温が緩むと空気も緩む、人の気持ちも緩みます。キーンは消えます。

澄んだ空と、この凛とした空気感は冬だけのものでしょうね。底冷えの真冬だったら、そんなことを感じる余裕などありゃしないかも?

 

寺には何処にも「凛としているよ」というカンバンはありませんが「納経はこちらです」と、案内する小僧のカンバン、案内板は1番から34番まで迷わないように巡礼者を導いてくれます。

江戸33とか鎌倉33には、この小僧さんがいないなぁ。武蔵33はあるかな?

愛嬌のある小僧さんの看板を見ると、ホッとすると同時に、励まされる気持ちになって、思わず自分も笑顔になるわね。

完璧なミスマッチだ。

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札所2番の真福寺観音堂は山の上にあります。この日、観音堂に続く細い車道は積雪のため通行止でした。麓の納経所・光明寺のお参りだけで御朱印をいただく。

歩きなら、行けたようです。

だったら、歩いて行けよ!

クジけた! ズルしました!

完璧なインチキでした。

いつか季節の良い時を見計らってリベンジ、行かねばならぬ!

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2番 大棚山 真福寺曹洞宗・埼玉県秩父市山田

 

秩父の札所は、こじんまりとしている寺も多い。小さな寺は本堂に観音様が安置されていますが、広い境内を持つ寺は観音堂があります。うっかりすると本堂だけのお参りになってしまう。そんな時は、のぼりが目印だよ。

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3番 岩本山 常泉寺曹洞宗・埼玉県秩父市山田

 

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4番 高谷山 金昌寺曹洞宗・埼玉県秩父市山田

 

千社札には詳しくないのですが、昔は御朱印をいただいて千社札を貼る、というのが定番だったのかしら?

現在は指定文化財などになっている建物は貼ってはいけない。犯罪になります。

しかし、秩父千社札が多い。これも寺、建物の風格を表し、スッカリ札所建物に馴染んでいる風景はキライではありません。煩雑ではあるけど汚らしい、とは感じません。何か威厳さえ感じます。

それにしても人の背丈を優に超えた箇所に貼るには、どのような方法を取っているのかしら?

中には人の胸ほどの高さがある柵で囲まれている仁王門の内側奥、仁王さんの背後に貼ってある札もあります。

ハシゴ、肩車、柵内に入る?

いや、考えにくい。

やはりカメラの自撮り棒のようなものを使うのでしょうか?

貼っているところに鉢合わせたことがないからワカラない!

江戸時代からの風習は別にして、今も貼る人はラクガキと同様に

完璧な自己顕示かしら?

だって、扁額の文字も負けそうなくらい、デカイ文字の千社札が、ジャマ臭く、これ見よがしに威張っているものもあるから。さすがコイツは風景を撹乱し、許しがたい。

そんなに自分の名を知らしめたいのか?! 何なのよ?

日常生活で余程 恵まれない思いでいらっしゃる方々なのか?と勘ぐってしまう。

千社札のルールは全く知らないが、御朱印収集者が批判のマトにならないように、それぞれのカタチでいいから、最低限のルールを持っていよう!!!!よね。

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5番 小川山 語歌堂臨済宗・埼玉県秩父郡横瀬町横瀬

 

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6番 向陽山 卜雲寺曹洞宗・埼玉県秩父郡横瀬町横瀬

 

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於岩稲荷田宮神社・鉄砲洲稲荷神社の御朱印(東京・中央区)〜嗤う伊右衛門! 苦笑いの於岩さん?

於岩稲荷田宮神社御朱印(東京都中央区新川)

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於岩稲荷田宮神社は鉄砲洲稲荷神社が兼務しています。

この神社の御朱印をいただくには、少し離れた場所に鎮座する鉄砲洲稲荷神社まで、汗をかいて歩きましょう。ゴクローさま!

 

鉄砲洲稲荷神社御朱印(東京都中央区湊)f:id:wave0131:20170812182932j:plain

 

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あらまぁ、ついこの前まで暑い話題を書いていたのに、急に涼しくなっちゃったわねぇ。

コキ使われていたクーラーも、少し遅い「薮入り」。

でも、きっと数日で、またフル回転の丁稚に戻らなきゃならないでしょうね!

 

-------浴衣を着て縁日に出かける。通りを外れ、横町の縁台で「怪談のたぐいの話」を聞く。子供だった昭和10年代、ほかに「涼しくなる方法がなかったのだ」--------

数日前の読売新聞編集手帳に作家小林信彦の言葉が引用されてた。戦前の話だ。

 

戦後も高度経済成長以前はクーラーなんてものは、普通のリーマンのどの家にもなかった。それでも都会、田舎に限らず夏は無事、楽しく過ごせてきたようだ。

ウチワと縁台、扇風機があれば上等だったらしい。

 

翻って現在の夏は、そんな悠長なことを言ってられない。

今年もTVで高温注意報が出っぱなしだ。NHKでは熱中症予防に「クーラーを適切に使いましょう」なんて、しきりとアナウンスされる。

「外から帰ったら手を洗いましょう」的な、情けないお言葉だが、注意されても熱中症で何人も亡くなっている。その半数以上は高齢者らしいから、幼稚園児に言うような言葉も、しつこくアナウンスしなければならない。

このアナウンスを聞くたびに、ワシは、あと一言欲しいと思っている。「クーラーのない人はテキトーに団扇、扇風機を使ってください」

NHKは日本全国民がクーラーを備えている前提でのアナウンスだ。

 

NHKがオカシーのは疑いのない事だが、地球がおかしくなっているのか、人間がおかしくなっているのかは判断もつかない。おそらく両方ともオカシクなっているに違いない。

一世代後、30年後くらいにはどんなアナウンスが流れることになるのか見当もつかない。

怪談話どころか、クーラーも涼しくなれるシロモノではなくなっているかもしれないな。稲川淳二も、とっくにこの世の人ではなくなっているだろうし・・・。

 

高度経済成長時代に3Cと言われたうちの一つの1C、クーラーが普及する前には怪談映画がたくさん作られていた。四谷怪談や化猫ものなどは、いくつも作られている。やはり涼しさ、背筋がゾッとするものが求められたのか?

クーラーが普及してからは、そんな映画制作はトントご無沙汰のようだ。

陳腐でグロい怪談映画はなくなったが、ホラー映画は人気で続いている。涼しさより、怖いもの見たさだろうな!?

怪談映画など見なくとも自宅のクーラーと、ホラーDVDでゾクゾクッとできる。

そうだ、最後の怪談らしい映画は「嗤う伊右衛門」だろうか?確かTVで見たな!

 

怪談もホラーもあまり興味ないから語れるものはない!

あらっ、もうひとつ見てたわね!「SAW」だ。ホラーというか、目背けたくなるグロだね。

 

集印者が怪談ものに触れるのは「於岩稲荷」だ。

もっとも於岩は物語の四谷怪談に題材として使われただけで、作中の人物像とは異なるが、ドラマや映画、舞台などで四谷怪談が取り上げられる時は、必ずそのスタッフやキャストが四谷の「於岩稲荷」か、巣鴨の於岩さんの墓にお許しを得にお参りに行くのがナラワシのようだ。祟りはカンベンしてほしいからねぇ?

 

しかし、この「於岩稲荷」は相当ややこしい。おバカが理解するのにはメンドーだ。

まず、怪談の於岩さんと実在の於岩さんがイコールと勘違いされていることも多い。

物語は民谷姓で実在は田宮姓。物語は雑司が谷の四谷町。於岩さんの墓は巣鴨。よく知られている於岩稲荷は新宿区四谷の田宮神社。その本社は中央区新川の田宮神社。

さらに混乱に拍車をかけるのは四谷には神社の前に、商売熱心で小綺麗な寺がある。ここも於岩さんを祀っている。例によって縁切り・縁結びを謳っている。

 

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どこも好きにしてヨッ!

於岩さんは困惑し苦笑い、伊右衛門はアザ嗤っている

に違いない。

 

そんな四谷は意味不明な寺のおかげか、御朱印収集人のおかげか、人も多く訪れ、幟や案内などがさらに賑やかさを増し、観光地的な様相を呈している。訪れる人は必ずこの寺と神社の二つに手をあわせるようだが、その明るい佇まいに、ゾッとする話はどこかに飛んで行ってしまい、忘れてしまうようだ。

 

ところが、四谷「於岩稲荷田宮神社」の本社である新川の田宮神社を訪れる人は少ない。すっかり忘れられたような存在になっている。明治初期に四谷から新川に遷座して、四谷はここの飛地境内神社らしいから、もう少しというか、四谷と同じように多くの参拝者がいても良さそうなものだ。

 

当時は神社前に茶屋もあり、役者や花柳界の参詣者で賑わったようであるが、今は全くその面影はない。当時の寄進者の名が境内にちらほら確認できるだけだ。

全くシーンと静かで、少し荒れ気味の境内は、物語の於岩さんには相応しいかもしれない。

当たり前にオープンな神社だから、夏も薄暗くなってから、四谷怪談の於岩さんを偲び、いや思い浮かべながら訪れれば、暑さも一時忘れられるかもしれない。

 

もちろん、ワシは暑い夏は好きで、涼しくもなりたくないから明るい昼間に訪問!

おっかなビックリ、ヘッピリ腰で!!!!

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f:id:wave0131:20170812182937j:plain参道手前の社標と扁額とでは文字順が違う。どっちなんだ?!

 

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鉄砲洲稲荷神社の様子f:id:wave0131:20170812182935j:plain

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鏡忍寺の御朱印/妙蓮寺の御首題 〜外房の雲を見て、イワシが食べたくなる訳

 ▼小松原山 鏡忍寺御朱印です。(日蓮宗本山・千葉県鴨川市広場)

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  ▼妙日山 妙蓮寺の御首題です。(日蓮宗・千葉県鴨川市小湊)

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南房総の千倉から鴨川方面へは、気持ちの良い海岸線の国道が続きます。

 

房総は季節を問わず、いつ来ても気持ちの良い所だと思っています。特に外房は、東京から少し距離はあるものの、海を見ながらの道は好きなラインです。

何よりも夏のハイシーズンでも外房の道路は殆ど渋滞することなく、開放的な視界のなかを気持ちよく走れるのがイイ。

 

同じ海岸線でも、神奈川の三浦半島や湘南では週末の渋滞は避けられません。三浦から葉山、鎌倉、江ノ島に至る国道は忍耐強さを試されているかのような道です。

 

それでも多くの若者たちは、三浦、湘南を目指すのです。

昔から湘南はカッコイイのだ。千葉はダサイのだ。何しろ、今はあまり使われないかもしれないが、ショーナンボーイ、ショーナンガールという呼称もありました。

頻繁にドラマや映画の舞台にもなってきました。

 

「湘南」という言葉の響きの中には洗練さ、華やぎ、スマートさ、センチメンタルなイメージが定着しているかのようです。

しかし、そんなものを持ち合わせない者が、それを欲する人たちが集中する地域。湘南を、そんなふうに理解する、へそ曲りです。

藤沢から西の地域になりますが、車の湘南ナンバーなんてのも出来て久しい。

だけど海の全くない山側の山北町なども湘南ナンバーに相乗り。自分で選べるわけでも無く、そのナンバーを背負わされてる人には悪いのですが、イナカモノが自身を精一杯否定してるようで情けない。

 

そんな人気の湘南に比べて、ボーソーボーイはいないし、ボーソーガールもない房総。そんな呼び名は誰も望まないのです。やはり皆んな千葉はダサイ事を認めているのかしら?

地域的に房総半島の大半をカバーする「袖ヶ浦」という車のナンバーもありますが、千葉の何処にある地名なのか、関東の人間でさえ知らない人が多いから、こちらも情け無い。

 

房総という言葉で単純に連想させられるのは暴走ですが、若者のバイク離れのせいか、最近ボーソー族の騒音に眉をしかめる機会も少なくなったような気がします。

その代わり東京の街中を走る自転車、スポーツサイクルは頓に多くなりました。車を運転していると少し小ウルサイ。

地方でもそんな自転車を蹴って走る人が多くなったように思います。どこでも自転車ブームなのかしら?

 

外房を走ってたこの時は街中でもないから、快走している自転車の2人組をうるさく感じる事もなく、彼らを目にしながら、その右側を先に行く。

 

鴨川が近づく。

腹が減った。

昼の12時はとっくに回っていました。

 

道の駅があった。寄ってみます。

 

車を降りて見上げた空は鰯雲でもないのに、何故かイワシの刺身を喰いたくなった。

過去に房総で2度ばかり、すこぶる満足できた、旨かったイワシの刺身に出会ってます。

イワシは無いとしても土地柄、魚の旨いランチくらいはあるでしょう!?f:id:wave0131:20170812182923j:plain

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残念ながら施設内のレストランに、イワシメニューはなかった。

その代わり「ひかり丼」がありました。

ひかり物? ケッコーじゃないのっ、青魚には目がありません。

マグロと鯵の刺身を並べられて、お好きな方を!と言われたら鯵を選ぶほどです。

 

メニューには「ひかり丼」と出ているだけで、何の魚を使っているのかは記されていない。ひかり物は何でもOKだから、とにかくオーダーしました。1000円弱。

出てきました。

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やけにハデだっ!!!わねぇ?

 

突き詰めて確認しなかったメニューに写真はあったものの、現物は写真よりかなり派手で怪しげな色をしています。

ひかり物でここまでカラフルな物は初めてです。色だけで感じるイメージは中華か、しっぽく料理。

花のようにあしらった真ん中はハマチ?

ハマチはひかり物ではないが、飾りとしての添え物なのか? 脇役なのか? それにしては刺身を3枚も使っています。

その主役でないハマチを最初にいただきました。ハマチの刺身としてはまずまずのところ。不満はありません。

 

その周りの派手なピンクは「おぼろ」でした。関西方面で押し寿司には利用されることもあります。アマイ! ひかり丼に、これはいらないだろう!? 酢飯と相性の良いのはわかりますが・・。

 

さていよいよ本命のひかり物をいただきましょう。

と言いたいところですが、箸をつける前から様子は分かっていました。生ではなく酢〆めです。だからオボロが添えられていたのか。

考えがアマかった!ひかり物=生 と勝手に決めつけていました。

まぁイイ。ニギリ寿司だと、ひかり物の王道はコハダ。酢〆めだ。それも寿司職人の技の見せどころ的なニギリの一つです。

イワシでもアジでも、生が食べたかったのですが、まぁ仕方ない酢締めでもヨシとするか、ひかり物に偽りはないわね。

 

いろいろ妥協しても、嫌な予感がしましたが、とにかくお腹が空いていた、ひかりを口にいれました。

 

なんと、

まったく光ってない!!!!!

いぶし銀でもない!!!!

錆びついてた!!!!

イメージだ、一個人の味覚です。

 

魚は意外にもサンマでした。

メニュー写真のざっと見は、アジ、イワシ、コハダ、サンマの何れかだ。メニュー写真を精査すればオーダー前に分かったはずです。

いやサンマも好きです、サンマで良いのですがサンマの酢締めは初体験。

ボソボソしてた、乾いている感じ。美味しいコハダのような瑞々しさは微塵もありません。

ご親切にもサンマの身は厚かったから、乾いた感じは口の中でモグモグと増長して何か飲み物が欲しくなりました。

恐ろしいことに丼の中にはまだ8切れあります。

これならサンマの開きのがまだマシだわ。

イメージだ、一個人の感覚です。

 

ひかり丼、ひかり物ではなく、イカリ物になりました。

店に罪は着せない。自分にイカリを感じた。

何故こんな物を選んだ?! イカボーソーします。

サンマの酢締めとしては正しい味だったかもしれないのだ。

自分の好みとはまったく逆方向だっただけなのでしょう。

余りの期待外れに、丼と一緒に出された物がお吸い物か味噌汁か忘れたほどで、その水分と共にサンマ全9切れを何とか飲み込みました。

 

とにかく腹は膨れました。満足感は萎んだけど・・。

イメージだ。一個人の感想です。

 

あーあっ、マズかった!

好きだった外房が遠く太平洋に逃げて行ってしまいそうな昼飯でした。

 

▼そうなのです、ホントはこんなのが食べたかったのです。

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ファミレスチェーンの「とんでん」さんの写真を借りました。

かき氷の上にイワシの薄切りが「さぁ、喰ってみろ!」とばかりに光っている。

ヨシッ、今週末は「とんでん」へ行ってみようじゃないの!

 

上野総社神社の御朱印 〜日航123便、墜落現場を目指せ! 鎮魂の八月

広島に続き長崎に原爆が、そして敗戦記念日、さらに日航ジャンボ墜落事故。8月は鎮魂の夏でもある。

 

1985.08.12の夜、日航123便、ジャンボジェットが消えた。

TVから速報が流れたのはその30分後。前橋の上毛新聞記者は全員招集された。そしてゲキが飛んだ。

「行ける記者は全員墜落現場を目指せ!」

 

32年も前の事件だ。本やドラマ、映画にもなったが、人々の記憶は時間とともに薄れていく。

この悲劇で亡くなられた方や残された遺族を思う時、おバカなブログは、こういう社会事件にはアンタッチャブルだ。

しかし、ほんの一部分の側面を捉えただけだが、NHKの番組「アナザーストーリーズ」の内容の記憶を辿って、敢えておバカをさらにさらしてみる。

 

当時、上毛新聞記者だった横山秀夫もそのニュースを知り墜落現場を目指した。

現場と言っても群馬、長野の県境辺りというだけでまだ特定できていなかった。

情報が錯綜するなか、記者の大半は最も有力視されていた長野側を目指した。そこは警察、消防隊、東京からやって来た報道陣、さらには一般人でごった返していた。

だが現場は判らず右往左往するばかりだったとか。

 

現場が判明し一般にも知らされたのは夜が明けた翌13日朝5時。

 

しかし墜落現場は、墜落の20分後位には米軍がいち早く発見していた。

直後、自衛隊の戦闘機も現場を確認、ヘリも現場上空に到達したものの夜間救助の装備が無く、結局救助活動が始まったのは墜落からおよそ14時間後だった。

 

現場は長野側に集まっていた横山たちから直線距離で10km離れていた。

現場山中へは山が連なり人の歩ける道も無い。

 

一方、群馬側の上野村に向っていた記者、カメラマンも僅かにいた。

上野村から墜落現場までは直線距離5km。警察・消防の捜索隊が登山道から、さらに道無き道を現場に向かう。

その捜索隊に同行したカメラマンがいた。登山装備も無いまま、泥まみれなって、5時間かかってようやく現場に辿り着く。

 

そして凄惨な現場から奇跡的な4人の生存者の救出を目の前にして、上毛新聞伊藤カメラマンは夢中でカメラのシャッターを切る。

そのカラー写真が、さらに翌日になる14日、上毛新聞朝刊1面を埋めた。全国紙の中で唯一だった。一大スクープだった。

「質、量ともに他紙を圧倒せよ」

「群馬で起きた事件報道は絶対に負けない」という言葉を持つ、120年以上続いている上毛新聞の面目躍如だった。

後にニューヨークタイムズにも掲載され、アメリカでも話題になった。

当の伊藤カメラマンは定年後も上毛新聞に席(2015年現在)を置いているそうだ。

 

この事件を題材に様々な本が書かれたが、横山も後年「クライマーズ・ハイ」を書いた。

ドラマになり、映画にもなり、横山秀夫の名が一躍世に出ることになった。

 

あれから32年、三十三回忌にもあたる今年もまた、遺族や関係者らによる慰霊の御巣鷹山登山が行われた。

合掌。

 

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今回も神社と御朱印は群馬の前橋鎮座ということだけで、事件とは何の関係もありません。すみません!

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上野総社神社御朱印。(群馬県前橋市元総社町

開成山大神宮・安積国造神社の御朱印(福島・郡山市)〜心も凍った 解凍の足りないマグロ丼

郡山のアルファーワンで目が覚めた。

相変わらず安いホテルだ。朝食なしで¥6,000以内。

ハイシーズンでも無い時期の地方のビジネスホテルに泊まる時は上限¥6,000前後が目安。もっとも地方のビジネスホテルの場合は、観光地でもない限りハイシーズンもヘチマもない。週末と平日とでは少し違いがあるかな?

 

朝飯は喰うが、無くても平気な人間だ。だが、飲み物が無いと気分悪くなって倒れる。このホテルに朝食は無かった。あったかもしれんが、朝食なしの予約だった。

 

こんな場合、前の晩に朝食用のサンドイッチかおにぎりを買っておく時もあるが、この日はオレンジーナ1本だけだった。

早起きは苦手だからチェックアウトもギリギリ10時だ。

そのまま2社を巡る。

 

開成山大神宮御朱印。(福島県郡山市開成3-1-38)

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安積国造神社御朱印。(福島県郡山市清水台1-6-23)

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腹が減った。

早めのランチにするか!

郡山駅ビルで店を探す。とりあえずなんでも良い。こだわりはない。

赤々と美味しそうな海鮮丼や寿司の写真が載った大きな看板メニューが目に入る。ヨシ!ここにしよう。

券売機の「ダブルまぐろ丼」を押す。800円くらいだったかな?

11時半前、店内はまだ客が少ない。座って待つ。

▼出てきた。着丼!

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写真だと赤身のマグロは光ってスイカのように見える。

白いのはビンチョウか? 「ダブルまぐろ」と言うんだから2種類のはずだ。

白いのから口に運ぶ「ジャリッ! 」

おいおい、凍っているよ! 冷たすぎだ! 解凍されてないぞ!

夏だからって、郡山だからって、凍ったマグロかぁ?!

醤油皿に入れて少しほっておけば解けるような凍り方ではない。そんなに悠長な人間でもない。

丼のご飯が暖かければ解けたかもしれないが、ご飯は酢飯でこれも冷たい。

チンしてもらいたいが、そんな事頼んだり、文句言ったりしてはスマートじゃないから出来ない性格だ。

みそ汁の中に落としてみようか? しかし味噌汁が生臭くなるかぁ? やめた。それに味噌汁は、夏だからか気を利かして?ヌルイ!

赤身のほうは凍ってるほどでもないが、やはり相当冷たい。

ここまで、冷たかったり、凍ってたりすると、まぐろの旨味は全く感じられない。醤油の味だけ。

心凍る恐ろしいランチになってしまった!

昼前という時間が悪かったのか、たまたま運が悪かったのか?

チェーン店らしいが、東京では目にしないから全国レベルのチェーン店ではないな!

今時まぐろも高い。800円だから冷凍物を使うのは当たり前だろうが、たまたまだったとしても、全国レベルじゃ通用しないよ。

味気ないったらありゃしないが、それでも飲み込むように何とか完食した。

しかし、おかげで身体は少し冷えたような感じがする。

 

郡山を訪れたのは初めてではないが、この店のおかげで郡山と言えば「コオリヤマ」になったな。

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