▼小松原山 鏡忍寺の御朱印です。(日蓮宗本山・千葉県鴨川市広場)
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▼妙日山 妙蓮寺の御首題です。(日蓮宗・千葉県鴨川市小湊)
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南房総の千倉から鴨川方面へは、気持ちの良い海岸線の国道が続きます。
房総は季節を問わず、いつ来ても気持ちの良い所だと思っています。特に外房は、東京から少し距離はあるものの、海を見ながらの道は好きなラインです。
何よりも夏のハイシーズンでも外房の道路は殆ど渋滞することなく、開放的な視界のなかを気持ちよく走れるのがイイ。
同じ海岸線でも、神奈川の三浦半島や湘南では週末の渋滞は避けられません。三浦から葉山、鎌倉、江ノ島に至る国道は忍耐強さを試されているかのような道です。
それでも多くの若者たちは、三浦、湘南を目指すのです。
昔から湘南はカッコイイのだ。千葉はダサイのだ。何しろ、今はあまり使われないかもしれないが、ショーナンボーイ、ショーナンガールという呼称もありました。
頻繁にドラマや映画の舞台にもなってきました。
「湘南」という言葉の響きの中には洗練さ、華やぎ、スマートさ、センチメンタルなイメージが定着しているかのようです。
しかし、そんなものを持ち合わせない者が、それを欲する人たちが集中する地域。湘南を、そんなふうに理解する、へそ曲りです。
藤沢から西の地域になりますが、車の湘南ナンバーなんてのも出来て久しい。
だけど海の全くない山側の山北町なども湘南ナンバーに相乗り。自分で選べるわけでも無く、そのナンバーを背負わされてる人には悪いのですが、イナカモノが自身を精一杯否定してるようで情けない。
そんな人気の湘南に比べて、ボーソーボーイはいないし、ボーソーガールもない房総。そんな呼び名は誰も望まないのです。やはり皆んな千葉はダサイ事を認めているのかしら?
地域的に房総半島の大半をカバーする「袖ヶ浦」という車のナンバーもありますが、千葉の何処にある地名なのか、関東の人間でさえ知らない人が多いから、こちらも情け無い。
房総という言葉で単純に連想させられるのは暴走ですが、若者のバイク離れのせいか、最近ボーソー族の騒音に眉をしかめる機会も少なくなったような気がします。
その代わり東京の街中を走る自転車、スポーツサイクルは頓に多くなりました。車を運転していると少し小ウルサイ。
地方でもそんな自転車を蹴って走る人が多くなったように思います。どこでも自転車ブームなのかしら?
外房を走ってたこの時は街中でもないから、快走している自転車の2人組をうるさく感じる事もなく、彼らを目にしながら、その右側を先に行く。
鴨川が近づく。
腹が減った。
昼の12時はとっくに回っていました。
道の駅があった。寄ってみます。
車を降りて見上げた空は鰯雲でもないのに、何故かイワシの刺身を喰いたくなった。
過去に房総で2度ばかり、すこぶる満足できた、旨かったイワシの刺身に出会ってます。
イワシは無いとしても土地柄、魚の旨いランチくらいはあるでしょう!?
残念ながら施設内のレストランに、イワシメニューはなかった。
その代わり「ひかり丼」がありました。
ひかり物? ケッコーじゃないのっ、青魚には目がありません。
マグロと鯵の刺身を並べられて、お好きな方を!と言われたら鯵を選ぶほどです。
メニューには「ひかり丼」と出ているだけで、何の魚を使っているのかは記されていない。ひかり物は何でもOKだから、とにかくオーダーしました。1000円弱。
出てきました。
やけにハデだっ!!!わねぇ?
突き詰めて確認しなかったメニューに写真はあったものの、現物は写真よりかなり派手で怪しげな色をしています。
ひかり物でここまでカラフルな物は初めてです。色だけで感じるイメージは中華か、しっぽく料理。
花のようにあしらった真ん中はハマチ?
ハマチはひかり物ではないが、飾りとしての添え物なのか? 脇役なのか? それにしては刺身を3枚も使っています。
その主役でないハマチを最初にいただきました。ハマチの刺身としてはまずまずのところ。不満はありません。
その周りの派手なピンクは「おぼろ」でした。関西方面で押し寿司には利用されることもあります。アマイ! ひかり丼に、これはいらないだろう!? 酢飯と相性の良いのはわかりますが・・。
さていよいよ本命のひかり物をいただきましょう。
と言いたいところですが、箸をつける前から様子は分かっていました。生ではなく酢〆めです。だからオボロが添えられていたのか。
考えがアマかった!ひかり物=生 と勝手に決めつけていました。
まぁイイ。ニギリ寿司だと、ひかり物の王道はコハダ。酢〆めだ。それも寿司職人の技の見せどころ的なニギリの一つです。
イワシでもアジでも、生が食べたかったのですが、まぁ仕方ない酢締めでもヨシとするか、ひかり物に偽りはないわね。
いろいろ妥協しても、嫌な予感がしましたが、とにかくお腹が空いていた、ひかりを口にいれました。
なんと、
まったく光ってない!!!!!
いぶし銀でもない!!!!
錆びついてた!!!!
イメージだ、一個人の味覚です。
魚は意外にもサンマでした。
メニュー写真のざっと見は、アジ、イワシ、コハダ、サンマの何れかだ。メニュー写真を精査すればオーダー前に分かったはずです。
いやサンマも好きです、サンマで良いのですがサンマの酢締めは初体験。
ボソボソしてた、乾いている感じ。美味しいコハダのような瑞々しさは微塵もありません。
ご親切にもサンマの身は厚かったから、乾いた感じは口の中でモグモグと増長して何か飲み物が欲しくなりました。
恐ろしいことに丼の中にはまだ8切れあります。
これならサンマの開きのがまだマシだわ。
イメージだ、一個人の感覚です。
ひかり丼、ひかり物ではなく、イカリ物になりました。
店に罪は着せない。自分にイカリを感じた。
何故こんな物を選んだ?! イカリがボーソーします。
サンマの酢締めとしては正しい味だったかもしれないのだ。
自分の好みとはまったく逆方向だっただけなのでしょう。
余りの期待外れに、丼と一緒に出された物がお吸い物か味噌汁か忘れたほどで、その水分と共にサンマ全9切れを何とか飲み込みました。
とにかく腹は膨れました。満足感は萎んだけど・・。
イメージだ。一個人の感想です。
あーあっ、マズかった!
好きだった外房が遠く太平洋に逃げて行ってしまいそうな昼飯でした。
▼そうなのです、ホントはこんなのが食べたかったのです。
ファミレスチェーンの「とんでん」さんの写真を借りました。
かき氷の上にイワシの薄切りが「さぁ、喰ってみろ!」とばかりに光っている。
ヨシッ、今週末は「とんでん」へ行ってみようじゃないの!