正確には「そうだ京都、行こう。」だ。1993年から始めているJR東海のキャンペーン、キャッチコピー。
このコピーは効いたね。名コピーだ。
京都が売れた影響力は、永六輔より大きいかも?
昨年からは「そうだ京都は今だ」になっているそうだが、未だ耳に、目に残っていない。
「今でしょ」じゃ軽い! 迷コピーだ。
しかし、いかんせん京都は東京からは遠い。距離も遠ければ、金銭的にも遠い。
日帰りは考えられない、1泊ももったいない、最低2泊したい。ビンボー症だ。
だが、いろいろ制約がある中、条件さえ合えば交通費とホテル2泊で2万円前後のものもあるが、ほとんどが飛行機利用だ。新幹線利用だと、3万円前後か?
さらに仕事を持っている人は週末や連休でないと予定が取れない。そうなると旅行代金も跳ね上がる。
この数値は交通費&宿泊費だけだ。3日間の飲食代が加わる。
さらに、さらに、ワシらには御朱印代、御朱印帳代は納得するとしても、拝観料が高い。800円なんて寺もあるが平均500円ほどだ。御朱印目当ての人は最低でも1寺1,000円前後置いてくる事になる。1寺で御朱印を4つも5つも戴いたら2,000円だ。
そうだ京都、遠い!
御朱印目当てで、東京からピストンで、何回も行けるところではないわ!
ピーピーで生活している者は、御朱印などに興味を抱かない方が賢明かもしれないが、同じ御朱印目当てで訪れる街、鎌倉・秩父は近い。
東京駅からの交通費も鎌倉は1,000円弱、秩父は最安ルートを辿れば1,150円。どちらも往復金額にしても大した金額ではない。ピストンで出かけたとしても苦にならない金額だ。
日光だと、もう少し必要になる。どんなに安いルートを探しても往復3,000円は下らない。
どれも安いルートを辿れば、乗り換え回数と時間を犠牲にすることになる。
それにしても、御朱印集めをしていると、東京に住んでいることに感謝すべきかも?
都内に御朱印がいただける寺社は数知れない。秩父、鎌倉、日光、どこも遠くない。
北海道や、東北北部、九州南部在住で御朱印趣味の人はどうするのよ?
「京都は遠い」なんて言ってられない。どこも遠いのだ。
地方の御朱印収集人は、秩父三十四札所を巡るには、よほどの覚悟が必要となる!?
定年退職後で、時間、経済面に恵まれた人で、西国33、東国33を巡り終え「百観音を目指す」という事ならば想像ができなくもない。
鎌倉なんて、とてもユックリしていられない。
頑張っても、東京に出てきたついでに1日費やすのが精一杯だろう。
東京在住の御朱印収集人は、恵まれている事と感じ、秩父巡りをすべきでしょうね。
明るいうちは蝉が鳴き、日が暮れれば、草むらから虫の音が聴こえる。誰もが今年は秋が早いように感じる。初秋の秩父は、きっと気持ち良く歩けるに違いない。
13番の納経所で御朱印帳に綴じてある用紙を間違って、14番のページを渡してしまった。対応いただいたのは確か年配の女性だったと記憶。彼女もワシも気づかず、揮毫いただいて用紙を受け取った。
14番に行った時、なんてこった!
14番の用紙はすでに御朱印で埋まっているではないか!
アホだった。
幸い14番には差替え用の用紙がチャンと用意されていた。
そのまま先の札所に向かい、後日改めて13番の用紙に正しい?13番をいただいた。
▲15番 母巣山 少林寺・臨済宗建長寺派・埼玉県秩父市番場町
▲20番 法王山 岩之上堂・臨済宗南禅寺派・埼玉県秩父市寺尾
秩父は四季を通して楽しい。暑い夏も、極寒の冬も、それぞれ楽しみ方はある。
しかし、春と秋が一番である事は他の地と同じだ。
秋の七草を見つけながら、秩父路をゆっくり歩けたら、京都とは別なものを発見できる。