▼藤木山 龍光院の御朱印です。(真言宗智山派/山梨県甲州市塩山藤木1740)
失礼なことに、これっぽっちの知識もなく御朱印をお願いした
これまで山梨の寺院を楽しく巡っていて、
いただいた御朱印のほとんどに「甲斐百八霊場」の印が押されていました。
しかし、ここ「龍光院」にそんな印は押されていませんでした。
右下に押されていたのは「甲州東郡七福神 第四番霊場」でした。
寺の知識はないものの「甲斐百八霊場」に名を連ねない当寺が気にならなくもありませんが、やはり初耳の「甲州東郡七福神」のほうが気になります。
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▼あの有名な「恵林寺」の北、さらに「放光寺」の東に位置する「龍光院」です。
「塩山駅」から3.3km。駅から先の公共交通はバスしかありません。
寺の住所の「塩山藤木」は「えんざん ふじき」ですが、
▼山号の「藤木山」は「とうぼくさん」?でしょうか。
だとしたら失礼なことに「とうへんぼく」という言葉が連想されてしまいます。
寺の正式名称は「藤木山 龍光院 福聚寺」です。
創建は定かではないのですが、江戸時代には中興されているそうです。
ところで、山梨の寺院記事で毎回述べていますが、
甲府周辺の他の寺院の御朱印に押される「甲斐百八霊場」に大きな意味はありません。
現在では御朱印ブームで鉄道会社などとコラボして
「●●寺社めぐり」というものを多く目にします。
しかし「甲斐百八霊場」は1980年にテレビ山梨によって選定されています。
御朱印ブームより、かなり前の先駆的な108寺の選定だったのでしょう。
▼その百八霊場を全て巡ってみようとする人は少ないでしょう。
しかし選定後40年も経っているのに、山梨の寺でいただく御朱印には
律儀にもたいがい「甲斐百八霊場」の印が押されています。
霊場会や事務局があるとも思われず、公式サイトもありません。
そんな霊場がこれまで廃れていないのが不思議なくらいです。
それどころか御朱印ブームで見直されているのかもしれません。
ネットでは108の寺を巡ってのブログも見かけられます。
単純に「良いこと」でもあリ、大きな意味を持っている「甲斐百八霊場」の印と言えるかもしれません。
▼さて御朱印に押されていた「甲州東郡七福神 第四番霊場」の色紙です。
(写真は【ミンカラ】からお借りしました)
龍光院は4番「福禄寿」を祀っています。
▼本堂の廊下に石造りらしき福禄寿が置かれていました。
ガラス越しでしか面接できませんでした。
こちらは普段着の福禄寿で、寺では別に木造の「福禄寿天尊」が祀られているようです。
七福神の期間ならば、そちらと対面できるのでしょう。
▼その甲州東郡七福神のMapです。(写真は【酔人さんのお写〜ぽnん歩】からお借りしました)
かなり広域で、とても徒歩で巡られるものではありません。
もともと車での巡拝を想定しての七福神選定のようです。
東京から日帰りですと、かなりハードになりますが、
温泉に1泊予定で、2ヶ所ほどの七福神を巡って見たいものです。
訪問先の「龍光院」を語る記事ではなくなってしまいましたが、
いただいた御朱印のスタンプに触発され七福神の話題になりました。