▼北野神社、通称新井天神の御朱印です。(東京都中野区新井)
▼同、2015年の御朱印。
2体とも朱印と墨書きがカンペキな「美バランス」です。
凡人には、美は諧調にあります。
御朱印の「朱」と「墨」の絶妙バランスの美しさに魅せられて収集者の仲間入りをした身にとっては、原点のように美しい御朱印です。
イラストも、金銀も、余分なものは何もいりません!
美感覚は人それぞれ。
イラスト、キラキラに「美」を感じる人、トラディショナルなスタイルに「美」を感じる人、「美」の定義は人それぞれです。
「キンキンギラギラ 夕陽が沈む」
ギラギラは長続きしないものと心得ます。
物事は必ずや繰り返しますが・・。
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▼中野区の新井薬師、梅照院の山門左手に中野通りを挟んで、神社の鳥居が見えます。
▼北野神社です。下2点の写真は2015年撮影。
▼扁額の「野」の字は旧字の「㙒」になっています。台東区の「小㙒照崎神社」は御朱印の墨書きも「㙒」の旧字を使っていて、最初は読めませんでした。
東京23区に「北野神社」は3つほど見つかります。本当はもっと数が多いかもしれません。
とりわけ収集者に賑やかなキラキラっぽい朱印と数多くの末社の朱印を授与する事で有名になっいるのは文京区の「牛天神 北野神社」。
ここは名称を同じくする「新井天神 北野神社」です。
同じ神社名ですが、授与する朱印の性格によってこれほど知名度の異なる2社は他に知りません。もっともその違いは朱印収集者に限る話で「北野神社御朱印」でググると、圧倒的に数の多い画像がでてくるのは文京区の「牛天神」です。
同じ23区でも文京区というアクセスの容易さも影響しているのでしょう。
全国の天神さん、北野神社はいずれも京都 北野天満宮を総本社とするのでしょうが、「北野」は天満宮周辺の地域名にもなっています。
その「北野」という2文字をそのまま使って神社名とするのは違和感を感じてましたが、何のことはない、諏訪神社、熊野神社などすべて同じ事で、それぞれ地域名にもなっている総本社の名をそのまま使うのに何の不思議もありません。
複数の賑やかな御朱印をいただけるという事で、文京区の牛天神は今日も御朱印を求める多くの人たちが参拝に訪れている事でしょうが、2度目の訪問となったここ新井天神は2度とも参拝者はチラホラ見かける程度でした。
当然というか、お隣りの新井薬師「梅照院」の方は365日、大勢の参拝者が途切れません。
「新井薬師」に参拝の際には、ぜひこちらの「新井天神」にも忘れずにお立ち寄りください。言葉に出すまでもない事かもしれませんが。
ワタシの場合は参拝後、西武線「新井薬師駅」の踏切を渡り、こちらにも寄ります。
新井天神から中野通りを北に、ゆっくり歩いても15分くらいで到着します。
京都には「哲学の道」がありますが、東京中野には「哲学の公園」があります。
正確には「哲学堂公園」です。
「哲学の道」ほど有名ではなく、風情が感じられる訳ではないのですが、こちらは哲学の臭いがプンプンしています。
▼祈っているのか、嘆き悲しんでいるのか、土下座してるのか?
哲学なんてチンプンカンプンですが、それぞれの像や建物に詳しい説明板が設置されています。
▼哲学の巨人たちの像が並びます。こちらは孔子。
▼達磨大師ですが、ワタシたちが寺でよく見かける姿より高潔なイメージです。
▼筆塚も神社にあるものと様相が違うように思います。
▼哲学堂のシンボル的建物、六賢台。
▼簡単な説明でしょうが、それさえ理解できない言葉が並んでます。
井上圓了という仏教哲学者が創設した哲学堂だそうですが、哲学に由来する建物、石造物、通路などが77ヶ所あります。
▼当初に哲学堂と呼ばれた四聖堂には孔子、釈迦、ソクラテス、カントが仲良くいらっしゃるそうです。
▼三祖碑。中国、印度、西洋の3人のレリーフが並んでます。
教科書でも会った事もない見知らぬ方々です。忘れただけかもしれません。
しかし、この哲学堂公園は、哲学なんていうものに縁がなくとも、緑の多い公園は広く、珍スポットとも言える摩訶不思議な異空間はきっと誰でも楽しめます。