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御朱印迷宮

関東を中心とした寺社の御朱印記録です。参拝・収集目的に少しでも役立てば幸いです。

上野大仏の進化系御朱印(東京・台東区)〜進化した金泥御朱印にビックリ、驚愕

東叡山 寛永寺 上野大仏御朱印

「かんえいじ うえの だいぶつ天台宗(東京都台東区上野公園4-8)

 

上野大仏御朱印です(2019年)。「釈迦如来

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上野大仏の御朱印は以前にもいただいていますので、こちらは推測で「釈迦如来」と読めました。

 

上野大仏御朱印です(2019年)。「薬師如来

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しかしこちらは読めません。お聞きしました。「薬師如来」だそうです。なるほどです。

写真ではよく分かりませんが、上記の2体はそれぞれ金泥を取り混ぜて揮毫されていました。

以前にいただいた下の写真の2体と比較すると、かなり「進化」した御朱印と言えそうです。と言うか驚愕の衝撃的変化です。

2012年の書き手さんには失礼かもしれませんが、書道的な力量の違いかもしれません。

その違いをあまり云々するつもりはありませんが、当初は芸術的な墨朱に魅了され御朱印の世界に足を踏み入れている者にとっては、どうしても比較してしまうのを止められません。

 

上野大仏御朱印です(2012年)。「釈迦如来f:id:wave0131:20191231171523j:plain

上野大仏御朱印です(2012年)。「薬師如来

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▼合格祈願などのお守りなどを扱うこの小屋も「進化」していました。

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▼丁寧な御朱印の案内があります。

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▼そしてこんな窓口が御朱印受付になっていました。

f:id:wave0131:20191231171702j:plain書き手さんの顔は見えませんが、筆を運ぶ手元は見えます。

パチンコはしませんが、街中で見かける景品交換所を想起させるような窓口でした。

 

▼また、最近手にした寛永寺の英文パンフには、こんな御朱印の紹介も載っています。

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京都などでは外国からの訪問者が御朱印をいただいているのをよく目にします。

上野も外国からの観光客が多いのでこのような案内を載せているのでしょうが、この状況はもうまったく宗教を離れていて、漢字が描かれているTシャツが欧米人に喜ばれるのと同じレベルになっているかもしれません。

だから英語の名称も「Goshuin Stamp」なのでしょう。

日本人、外国人にかかわらず御朱印の捉え方は、ドンドン「おみやげ」的感覚のものに「進化」していると言えるようです。

 

▼聞きなれない名称「上野大仏」は上野公園内にあります。

 

▼通称「仏山」という小高い位置にあり、寛永寺の東叡山山内の大仏という位置付けになるのでしょう。

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1631年に最初の釈迦如来が建立され、その後大仏を覆う仏殿も建てられています。

しかし度重なる震災により、その都度、再建修復が繰り返されたれたそうです。

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最後は関東大震災により大仏の頭部が落下、大破したそうです。その後は再建されずに保管されていた胴体も戦時中には金属供出で失っています。

 

そして1972年に、保管されていた顔面のみが元の位置に安置されました。

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そんな難儀な歴史をもち、大仏が姿を見せなかった50年間ものブランクがありますので、まさか上野に大仏が、大仏殿があったなんて誰も知りませんでした。

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しかし最近では海外からの訪問者も含め、多くの参拝者が訪れるようになっています。

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御朱印目的の参拝者も多くなったことでしょうが、もう一つの理由は、震災で何度も大仏の頭部が落下していますが、レリーフとなった顔面は「もうこれ以上落ちない」というシャレから「上野合格大仏」として、合格祈願を願う受験生の参拝も多くなったようです。

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もうこれ以上落ちない」?

言葉のシャレによる寺社のご利益の発想、創造力にはつくづく感心させられます。

顔だけになった釈迦如来も、まさか合格大仏に様変わりするとは予想だにしなかったことでしょう。

 

▼大仏山の中心には、上野のパンダです。違います!パゴダです。

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▼こちらがパゴダ

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偶然の一文字違いですが、パゴダは英語だそうで、仏塔ストゥーバ=薬師堂です。

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大仏とパゴダは別物ですが、パゴダがパンダに引けを取らない人気者になるのは難しいいでしょうね。

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内部は薬師三尊が祀られていますが、薄暗く撮影禁止です。

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▼大仏山からは江戸時代から時を告げ続けている「時鐘堂」がよく見えます。

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芭蕉も「花の雲 鐘は上野か 浅草か」と詠んでいます。

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幾度かの逆境にもめげず、逆光にも耐える上野大仏と、進化し続ける上野公園です。

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▼上野公園は御朱印の宝庫とも言えます。

 

 

 

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