神橋、渡り賃300円也。
ケチるほどの金額でもないが渡りませんでした。
橋のたもとで御朱印だけいただく。同じ300円です。
渡ろうとしなかった橋を眺めながら、そう言えば日本三奇橋、猿橋も錦帯橋も渡っていた事を思い出し、神聖な神橋だけ眼の前にして渡らないのも神に失礼ねっ?!
さて、輪王寺へ向かいます。
名残りの紅葉が綺麗です。
駐車場脇で思わずカメラを構えた、次の瞬間、カメラのモニターがあるはずの眼の前には地面が広がっていました。
「何なんだ!? 」顔を巡らした。ワタシは倒れていたのでした。
立ち上がろうとしました。左足が動かない。
なぜだ? 倒れたまま足元に首を回す。驚愕だった、事もあろうに、なんとワタシは車に轢かれていたのでした。
正確に言えばコンパクトカーのリアタイヤがワタシのスニーカーを踏みつけていた。
倒れて横になったスニーカーのゴム底の部分だけ縦に押しつぶしている形だった。
足は潰されてないようでしたが、ゴム底だけヒシャゲた形でタイヤが乗っているから足は抜けない。
車はまだジワリとバックしてくる、青ざめた!大声を出せば良いものを、ワタシは上半身だけ立ち上げ、スニーカーから足を抜こうとモガいた。
ようやく車の運転手が気づいたようだ。
バックしていた車が反転、前進した。足が解放された。助かった、立ち上がった。何ともなかった、柔道の受け身も知らないが打身もなさそうだ、カメラも無傷だった。
神橋を渡ったおかげか?いや渡ってなかった、ないがしろにした。
何事も無かったが、災難なのか、幸いだったのかワケ分からなくなった。
状況は、紅葉を撮ろうしていたワタシに気づかず、運転者がバックした車のバンパーが、後ろ向きのワタシの膝の裏側あたりをトンと押したような状況。
膝の裏側を不意に押されると誰でもガクンとなる。か弱いワタシしは、そのまま押され続け倒されたのだ。
情けないやら、腹が立つやらだが、車を降りて平身低頭する中年夫婦にヒステリックにもなれずブツクサ言いながら許す。わしがケガでもしてたら、結果、両者もっと不幸になる。災難だが、幸いだったとすべきだろう。
念のため、紅葉の代わりに、その中年夫婦のコンパクトカーのナンバーをカメラに撮った。そのナンバーは「42-65」、ん?「シニゴロ」? まだ少し動揺してたわしは1桁入れ替えて読んでいた。
それにしてもいただけない番号だ。家康、家光と同じ世界へ行くのはまだ早い。
▼日光山 輪王寺「黒門」の御朱印。(天台宗門跡寺院/栃木県日光市山内)▼輪王寺「護摩堂」の御朱印。▼輪王寺「常行堂」の御朱印。▼輪王寺「大雄院」の御朱印。
トラブルが不幸中の幸いとして真剣に感謝し手を合わせていました。
次回また日光を訪れる機会があったら、神仏域の玄関である「神橋」をまず渡ろうと心に誓うのでした。