季節の見開き御朱印を一体だけいただきました。
中央の朱印は「上総國米代山 鶴峰八幡宮」とありますが、
「米代山」って何でしょう? 古い地名でしょうか?
いずれにしてもケバケバしく媚びずに、とてもセンスの良い上品な御朱印です。
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「光風台駅」は1976年に開業された小湊鉄道では最も新しい駅です。
同じ頃に造られた付近の「光風台団地」完成に伴い新設された駅です。
「光風台」というちょっと恥ずかしい名称は、高度経済成長期からバブル期を代表するような名称です。
民間のデベロッパーの開発でしょうから、同じ「光風台」の名称は茨城県取手や神奈川の久里浜にもあります。
「関東 三光風」と言ってもいいかもしれません。
コロナ禍真っ只中の4月でした。
しかし、車で地方の人出の少ない神社を訪問するのに大きな問題はありません。
▼東京から神社に向かう途中で見つけた道の駅に寄ります。
「あずの里」とは意味不明ですが、古くに「安須」と呼ばれていた地域だそうです。
道の駅施設周辺は結構な人出がありました。
▼施設の裏に山があります。人出から逃げて登ってみます。
▼階段上の丘陵は、何と桜がマンカイ! 思いもかけない花見ができました。
▼お花見とピクニックの人たちも疎らで、これなら感染も心配ないでしょう。
「樹木・花木展示園」と言うそうですが、コロナ禍でなければもっと人出も多いのかもしれません。
春の「光」と「風」が溢れていました。
▼道の駅でそんなにゆっくり花見してられません。神社に向かいます。
▼駐車場から参道に向かいます。ここにも春の「光」と「風」が溢れています。
神社のHPや境内に建つ由緒書き、さらにいただいた由緒書きパンフにもハッキリと
「関東三鶴之一社」と書かれています。
「関東三鶴」または「三鶴八幡」とは
「鶴」を社名に持つ関東地方を代表する三つの八幡宮の総称だそうです。
三つ目は異論があり、ここ市原の「鶴峯八幡宮」と、富津の「鶴峯八幡宮」が
それぞれ候補しているそうです。
全く同じ名称ですが、茨城県古河の「鶴峯八幡宮」はこの範疇に入らないとか。
「関東三鶴」が「四鶴」でも「五鶴」でも良いように思いますし、
「三鶴」の組み合わせが、いくつあっても構わないようにも思います。
歴史的文献に示されているものなら話は別になるでしょうが、
「日本三大○○○」の候補が4つも5つもあるのと同じでしょう。
近代に言い出された総称に名が入るか、入らないかと言うことは、
大して意味のないことのように思います。
「目安」くらいに理解していれば十分なのでしょう。
とは言っても「三鶴」が歴史的に意味のあることなのか寡聞にして知りません。
「鶴」と言う文字が使用されている神社は、根拠もなく多くあるはずだと勝手に思っていましたが、現実は以外でした。
これまでいただいた御朱印から「鶴」の字を検索しても、上記に挙げた神社以外は出てきません。
同じ鳥類でも「鳩」「鷲」「雀」「雉」「燕」「烏」「鳳」など、神社には限りなく多くの鳥名が使われていますが「鶴」は少ないのです。
少ない「鶴」です。
ここ「鶴峯八幡宮」が「関東三鶴」に数えられても何ら問題ありません。
もちろん、富津の「鶴峯八幡宮」を入れて「関東三鶴」としても・・・。
ともあれ、この神社は700年前に宇佐八幡宮から分霊され、
▼神楽殿の隣の授与所で 御朱印をいただき境内を見て回ります。
▼400年間参拝者を見続けてきた大杉は、先端が折れてしまっているようです。
整備中らしき高台に境内社が点在しています。
▼こちらは子安社に天神社。
▼「厄除け獅子殿」
▼思いっきり広げた鼻の穴が「厄」を吸い込んでくれそうです。
▼天然記念物の「真石」は災いを除けてくれるそうです。
▼近在にあった祠でしょうか? 一堂に集められています。
▼写真掲載順序が逆になりましたが手水舎。
▼弁財社。
▼お決まりの「銭洗い」ができ、「御神水」もいただけます。
▼手に何もお持ちでないので「どちら様」かわかりませんが合掌です。
「関東三光風」の一つの地に鎮座する「関東三鶴」の一社は
いただける御朱印とともに訪問するに大きな価値のある神社でした。