かつての平泉は京都、鎌倉の都に匹敵する空前絶後の仏教都市だったのです。
その姿は具体的な存在の中尊寺より、参拝者が深いイメージを紡ぎ出せれば毛越寺の方がその姿が確かかもしれません。
▼何にしても中尊寺は東京から遠い。
今回記事は中尊寺、前回記事の「御朱印まとめ」とは逆に、と言うより普通に
「関山 中尊寺」の石柱が建つ表参道から「金色堂」を目指し歩いてみます。
▼車を駐車場に駐めると、参道の北方向に稲荷神社らしきものが見えました。
調べてみると「赤堂稲荷大明神」だとか。中尊寺の同じ山内でしょうが参拝者の姿はない。御朱印もないし、中尊寺参道が控えているから、それどころではない?
参道からでも行けるようですが・・。
▼いよいよ「関山 中尊寺」参道の始まりです。大勢の参拝者で参道が埋められてます。
子供だって「それっ、行けー!」です。
▼しかし、その前に石柱手前にある「武蔵坊弁慶之墓」に寄ります。
藤原泰衡の兵に対して弁慶らは僅か8人ほどだったとか。抵抗するものの勝ち目なく、義経は自害、弁慶はそれを守って全身に矢を受け、生き絶えた。
そんな巨漢弁慶の伝説にふさわしい大きな墓碑ですが、これは新しそう。
▼松の木の奥の小さな石が古くからある墓かもしれない。
もともとここには愛宕堂(弁慶堂)の旧堂が建っていたそうです。
▼参道入り口に戻ります。石柱の反対側に「泰了墖」読めないし、意味不明?
気にせず、無視して進むことにします。
参道の始まりから、いきなり結構きつい勾配の「月見坂」が続きますが、急な坂道は直ぐなだらかになります。
▼樹齢300年の杉並木の脇道に入ってみます。
▼「八幡堂」まったく人気なしのお堂でしたが参拝はします。
普段お願いしないスタンスでも、ここ中尊寺で最後まで、心ゆくまで参拝できることをお願いします。
▼脇道はすぐに参道に合流します。2つめの門柱です。
▼「東物古台」に寄ってみますが、先が長いのでゆっくりしてられません。
▼左手に「弁慶堂」が見えてきます。
「弁慶堂」が中尊寺山内にあって「義経堂」が高館にあるのが引っかかりますが、まぁ、どちらも後の世にできたお堂でしょうから「別々」ということで、気にしない!
「弁慶堂」は通称で正式には「愛宕堂」というそうです。
▼ここでやっと1つ目の御朱印を直書きしていただけます。
▼少し先の参道脇右手に「地蔵堂」が現れました。
▼これを買い求める方もいるようです。梵字の護符でしょうか?
▼お地蔵さまにご挨拶してから、堂脇の売店で2ヶ所目の書置き御朱印を求めます。
▼隣接する「積善院(しゃくぜんいん)」の御朱印も一緒にいただけます。
2体とも朱印帳に貼っていただきました。
「積善院」は「院」と言うより「お休み処」的なところと勝手に解釈していたので、常設の「奥の細道展」は見ないで通過してしまいました。
逃げたくなるような失敗です。事前知識の足りなさにOUTです。
▼地蔵堂の左前に「薬師堂」が見えてきます。右に左にと忙しくなります。
▼お薬師さまです。人とは違う「ヘソマガリ」というチープな部分を持ちながらも、これまで生きながらえされている事に感謝!
▼3ヶ所目の御朱印をいただきます。こちらでも書置きを貼ってくれます。
▼その隣に「観音堂」。ここは御朱印なし。参拝だけしましょう。
▼そして右手にド〜〜ンと「中尊寺本堂」の山門です。
ここ本堂はジックリ見て回れる時間が欲しいところです。
どこにカメラを向けても大勢の観光客グループ。
▼でもグルっとパンすると、女子一人旅のような姿も・・。好ましいです。
▼並ばなくてイイです。どんどん堂内に上がりましょう!堂内でお賽銭と祈りです。
どんなカタチでも真摯な「イノリ」には釈迦如来も寛容なはずです。
延暦寺から分灯されたという「不滅の法灯」が左右に。
▼堂内を見て回るといつでも、どの寺でも意味不明、解らない事の多い寺の一つでもあります。
でも、参拝者が多いにも関わらず、気持ちの良い堂内です。
眉を潜めたくなるような参拝者はいません。
大勢の外の国からの訪問者の大きな声もあまりなく、皆、穏やかです。
欧米人もアジア人も、観光に訪れた日本での立ち居振る舞いが少しずつ変化しているように感じますが、それはワタシたち日本国民の目と心の変化かもしれません。
▼本堂からの出口付近に御朱印所。4ヶ所目です。
▼ここでいただく御朱印は直書きしていただけます。
▼御朱印所左手にある裏門から本堂を出て参道に戻りましょう。
▼「不動堂」が正面に見えます。
▼ここでは御朱印はありませんが、お不動さまに挨拶です。
▼対面に「峯薬師堂」。
▼右脇の売店で書置きをいただきます。多忙なせいか対応は確実に「売店」でした。
▼峯薬師の隣の階段を上がると「大日堂」。
▼大日如来さんです。
▼御朱印をいただきましょう! 直書きしていただけます。
▼大日堂から「鐘楼」を見て・・・
この後はいよいよメインイベント「金色堂」拝観となりますが、今回記事はここまでで、次回に回します。
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