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御朱印迷宮

関東を中心とした寺社の御朱印記録です。参拝・収集目的に少しでも役立てば幸いです。

豊受神社の御朱印(千葉・浦安市)〜「青べか物語」の町が ディズニーランドの街に

豊受神社御朱印

とようけ じんじゃ主祭神豊受姫大神(千葉県浦安市猫実3-13-1)

 

豊受神社御朱印(2018年)。

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「とようけじんじゃ」と読みます。

朱印は書置きで、紙質ともに他の神社でも度々目にするシール形式でした。

ただし神社名はきちんと墨書きされています。

そして氏名を自署します。

仕上がりは『(自分の名前)』となります。

署名するこの形式は初体験です。

の意味は、自分で確かめましょう!

 

▼その意図は「御朱印の心得」が渡されたことにもつながります。

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心得項目の4番目にに「万札で払わない」というのがあります。

常識外れなワタシたちへの止むを得ない言葉でしょうが、「マンサツ」「払う」という言葉が使われていて苦笑いしました。

まぁ、このくらい平易な言葉でないと非常識なゴシュラーには通じないかもしれません?!

 

豊受神社御朱印(2013年)。直書きしていただき、朱印の体裁も違います。f:id:wave0131:20190527125037j:plain

19.05年時点の神社HPによると直書きはおろか、現在は書置きでさえ当日にいただく事ができないかもしれません。「豊受神社のHP」を確認しましょう。

 

朱印帳を預けて再度訪問、または郵送ということでしょうが、全ての寺社が「2度目以降の訪問」で初めて御朱印授与、というシバリも悪くありません。

でも「総スカン」でしょうね!

 

▼浦安豊受神社は「青べか」と「TDL」の街に鎮座です。

 

千葉県浦安は「東京ディズニーランド」の街です。

ディズニーがあるのは千葉県ですが、地球上的には「東京」です。

ディズニーは1983年の開園ですので、40年近く前に浦安市は有名になりました。

市制になったのはディズニーの開業前で、それ以前は浦安村、浦安町でした。

その頃までは浦安と言えば「青べか物語」でした。

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遠浅の海がもたらす海苔、アサリが獲れる漁師町でした。

東京の中野と千葉の西船橋を結ぶ東京メトロ東西線が開通する前は、陸の孤島のような位置にありました。

 

しかし町は都心が近かったせいか人々は経済的にはそれほど貧しくなく、豊かだったようです。

 

▼今の浦安に、そんな面影を探してみてもムダです。

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▼「青べか物語」は見つかりませんが、路地を歩き回ると、もしかしたら、その時代の名残りではないかと思われるような建物があります。

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青べか物語」は昭和初期の浦安をモデルにしています。その後1960年代から遠浅の海の埋め立てが始まり、浦安市の面積は4倍になりました。

ディズニーを含め、現在多くの人がイメージする浦安市は埋め立て後の姿でしょう。

 

計画的に整備された街づくりが行われ、住環境は優れていましたが、東日本大震災の際に液状化現象が各地で見られ、大きな被害を被りました。

そのせいで住環境のイメージが下がってしまいました。

東京湾は浦安に限らず東京でも江戸時代から埋め立てが始まり、最近人気の湾岸沿いの街も全て埋め立てですので、様々なリスクを抱えています。

 

▼豊受神社から徒歩範囲のところに「浦安郷土博物館」があります。

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昭和時代の浦安の様子がよくわかる楽しい施設です。入館料無料ですので豊受神社訪問の際はぜひ立ち寄ってみてください。

 

▼豊受神社の創建は1157年と伝わるので、当然埋め立て以前の古くからの浦安の地に鎮座しています。

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埋め立てが始まる前は、この神社は東京湾にもっと近く、潮や海苔の香りがする境内だったかもしれません。

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この神社の住所は「猫実」にあります。「ねこざね」と読みます。

埋立地でなくとも過去には地震の被害にあっています。大津波です。

そして町名の由来にもなっています。

鎌倉時代に、大津波で大きな被害を受けた集落の人達が豊受神社付近に堤防を築き、その上に大きな松の木を植え、この松に根を波浪が越さないように願い、「根越さね」と言われた。それが「猫実」と称されるようになったと言われる。また、かつては猫真とも書いたほか、歌川広重による「名所江戸百景」には「根古ざね」とも書かれている

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▼本殿は昭和に再建されたコンクリート造りのようです。

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明治までの社号は神明宮社だったそうで、地元の人には今でも「神明さま」と呼ばれ親しまれているそうです。

 

▼「浅間神社」です。険しい富士塚があります。

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豊受神社が兼務する「清瀧神社」と「稲荷神社」にも富士塚があります。

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▼天狗もいます。

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ちなみに浦安には、これとは別に「浦安富士」という名称の山があります。公園に造られた築山ですので何の関係もありません。

▼「三峰神社」。

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朱印にもスタンプが押されていますが、兼務する清瀧神社と稲荷神社の3社で「4年に一度 浦安三社祭」が開催されますが、次回は来年2020年です。

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同じ「三社祭」ですが、浦安は三社合同という意味で、あの有名な「浅草三社祭」とは少し意味合いが違います。

▼なんだかヤマタノオロチのようなすごい銀杏です。

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高潮などの被害にあい、一旦は枯れたものの、その子供「萌芽枝(ほうがし)」が、しっかり大きく育ったようです。

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埋立地にできたディズニーは、その経営が今後何十年、何百年続くかわかりませんが、時代を経ていつか消滅しすることでしょう。

しかし、そんな時代になっても、ここの豊受神社はさらに未来を見続け、生き続けていることでしょう。

 

兼務社清瀧神社」「稲荷神社」の記事。

 

wave2017.hatenablog.com

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