ブログタイトルを「酉の市に因む寺社・・」としてしまったが、よく調べてみると結局、数知れず酉の市が開催されているようだ。
もちろん、その歴史は様々だ、その規模も様々だ。
神社名が「鷲・大鳥・大鷲」なのは当たり前、摂社・末社にその名があれば開催されている。
「関東三大酉の市」というランキングがある。
それによると前回までの記事で書いた「鷲神社」「花園神社」、もう一つが府中にあるこの神社だそうだ。やはり末社に大鷲神社がある。
摂社・末社ではなく、通り名の神社名に「鳥・鷲」の文字がつく寺社なら必ずや酉の市は開催されているはずだと思ったが、これも調べてみると「白鳥神社」「黒鳥天満宮神社」なんて言う神社がある。
酉の市が開催されているか否かは調べてないが、少なくとも「白鳥」のイメージに酉の市は繋がらない。まして「黒鳥」となるとその名称さえ訳分からなくなる。
そんなこんなで迷走、もうどうでもよくなったが、
この神社も酉の市で賑わうこと間違いない!
▼雑司ヶ谷 大鳥神社の御朱印。(東京都豊島区雑司が谷3-20-144)
さてここまで書いてきて「大鷲神社」は、オオトリと読ませられるものだと、疑問に感じながらも自分を納得させていた。
ところが、この千葉県にある「大鷲神社」は「オオワシ」と読ませられる。
というか自分には正しく読ませていると感じるが、訪問時は「オオトリジンジャ」と思っていた。どうしろっていうの?
人の名と同じく、漢字が正しければ読みは「勝手」ということなのか?
もう何が何だかワカラン!わね。
でも、この神社も酉の市で賑わう!
間違いの記述が多いブログだが、この事はマチガイないだろう?!きっと!
さて、神社をアトにして寺の話。
最大の酉の市が催される浅草「鷲神社」に隣接して「長國寺」がある。
閉ざされている玄関入り口を恐る恐る開け、足を踏み入れば、この熊手がお出迎え!
鷲神社では鳥居脇の野外に大きな熊手がサインボードのごとく掲げられているが、この「長國寺」は室内にある。日本最大級?!
大きさはドーデもよい、いやNo.1かもしれない。
毎年、妙見講の熊手商から奉納されるものを掛け替えるそうだ。
江戸時代、酉の市は最初に花畑の田舎からこの寺に伝えられてきた。
そして江戸っ子の知るところとなった。寺も神社も仲良く共存していた頃のことだ。
今も鳥居と山門は別々だが、境内は遮断するわけでなく繋がっている。当然、酉の市には鷲神社同様、モミクチャにされる。
▼鷲在山 長國寺の御首題。(法華宗本門流/東京都台東区千束3-19-6)
酉の市とは関係ないが、上に掲載の長國寺の本山が千葉県茂原にあるこの寺。
オモシロイことに山号、寺号がそれぞれ逆になっている。
浅草が、鷲在山 長國寺(じゅざいさん・ちょうこくじ)
茂原が、長国山 鷲山寺(ちょうこくさん・じゅせんじ・住所は「鷲巣」)
ということだが、鷲妙見大菩薩(鷲大明神)が安置されているから、双方とも「鷲」の字を用いている? というか「鷲」だらけだ。
▼長国山 鷲山寺の御首題。(法華宗本門流/千葉県茂原市鷲巣48)
浅草 長國寺の鷲大明神はこの寺から勧請される前までは、本山である茂原の鷲山寺から「出開帳」が行われていたそうだ。
その時に立った市が酉の市の起源とされる見方もあるようです。
起源発祥の説は、いろいろあるようだけど、江戸の風情が感じられるこの文化が300年近くも続いていて、ますます発展しているように感じられる「酉の市」。
ぜひ、ぜひ、足を運んでみよう!