▼虎ノ門 金刀比羅宮の御朱印です。(東京都港区虎ノ門一丁目)
2012年〜2019年ですべての朱印が変更されています。
19年の御朱印は、12年の墨書きから省略されている文字もあります。
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▼神社は官公庁街の霞ヶ関に隣接する「虎ノ門駅」の前に鎮座します。
▼2020年6月に隣駅になる「虎ノ門ヒルズ駅」が開業しています。 (写真:wikipedia)東京とは思えない近未来的な地下鉄駅入口ですが、虎ノ門は「森タワー」の完成など、再開発により東京でも一番変化しつつある街の一つでしょう。
▼その街の160年前です。広重の「虎の門外 あふひ坂」です。 (名所江戸百景)
「あふひ坂」は葵坂と言われ、外堀、溜池の埋め立てと同時に無くなっています。
図絵では同じく埋められて姿形のない「外堀」、右奥上は「日枝神社」、手前のフンドシ姿の男は「金毘羅大権現」の提灯を持ち、寒行裸参りの職人だそうです。
2人は金刀比羅宮に向かうところでしょうか?
▼160年後の虎ノ門金刀比羅宮です。以下3枚の写真は2012年撮影。
▼タワービルの下に鳥居が建つのは東京ならではというか、日本的な景色でしょう。
森、石、土、砂利などの神社イメージとは違い、
▼金属的な輝きの中の近未来的とも思える神社の姿をご覧ください。
▼御朱印は右手の授与所でいただけます。
▼ビジネス街でもある虎ノ門の神社は平日はサラリーマンが憩い、週末はカップルなど様々な人たちがベンチに憩っています。
▼神社の歴史を強く感じさせるのは、コンクリートの境内真中に建つこの銅製の鳥居。
▼黒ずんでいる彫刻は四神の霊獣。この鳥居の見物に江戸の人々は列をなしたそうです。
▼戦後の昭和に再建された拝殿の設計者は、築地本願寺の設計をした「伊東忠太」だそうです。
▼小さくもない立派な拝殿ですが、周囲の巨大な高層ビルの足元では竦んでるように見えます。しかし、ビルトインされず独立していて堂々としています。
讃岐の本社から勧請されているので、祭神は大物主神と崇徳天皇です。
▼拝殿左に連結されている参集殿です。
▼南側にある入口の近くには緑の中に境内社が並び、近未来的な風景ではない風情を持つエリアがあります。
こちらにも手を合わせて、じっと祈る人の姿が多く見られました。
▼境内社だけ高く、高く、赤い幟が立ちます。
▼天皇御即位から1年半の2020年10月の現在、その間に地球を襲った禍の目まぐるしさは、人々からあの時の慶賀を忘れさせてしまったかのようです。
慌ただしく入った新しい時代は「令和」という言葉さえ実感しないうちに、
悪役の主人公となった禍に多くの時間を奪われ、生活も支線に走らされています。
二度と戻らない失われた時間ですが、倍返しにできる未来本線があることを願って、
「Go to ナンチャラ」も利用してGo! Go!