▼三河国一宮 砥鹿神社の御朱印です。(愛知県豊川市一宮町西垣内2)この神社も2020年現在はカラフルな限定御朱印を授与されているようですが、
2016年にそんなものはなく、この1種類のみでした。
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▼砥鹿神社へは飯田線の「三河一宮駅」があり「一宮町」に鎮座します。
四日市や八日市などのように、住所に「一宮」と言う文字が使われている神社は17社もあるそうです。
愛知県一宮市のように市名になっている神社もあり、
諏訪や鹿嶋などは神社名がそのまま地名になっている神社もあります。
地域を代表する神社名は地名としても使いやすく、わかりやすかったのでしょう。
各地の一宮を巡っていて、季節や時間的なタイミングなのか、
拍子抜けするくらい、とっても閑散としている一宮と出会うことがあります。
▼砥鹿神社(とがじんじゃ)もその一つでした。
▼10月の土曜日午後3時過ぎ。見かけたのは、1組の七五三参拝グループだけでした。
他の一宮は多くの参拝者で賑わっていたのがほとんど。
こういうタイミングこそ、撮った写真に多くの人々が映らず撮影には絶好かもしれませんが、毎度時間のない駆け足参拝。
本来なら標高800mほどある「本宮山」まで、スカイラインをひとっ走りして
「奥宮」に参拝すべきでしょうが、それも時間切れで断念してます。
▼砥鹿神社「里宮」は文武天皇の時代に建立されたと伝わりますので、1300年前です。
当然その前の古代から「奥宮」が存在しており、「奥宮」とも言わず、
単に「砥鹿神社」だったのでしょうが、
古代は「神社」とも呼ばなかったでしょうから、
小さな祠はあったかもしれませんが、
「本宮山」の山全体が神域であり、神であったのでしょう。
だからやはり当初は祠もなく、祭事を行う時のみ簡単な祭壇のようなもの作り、
そこに神にお越しいただいたり、祈りを捧げたりしたのでしょう。
那智の「飛龍神社」のように今でも全く社殿のない神社もあります。
社殿が造られるようになり、初めて神が常駐できるようになり、
「神は神社にいる」ようになったのです。
「探偵はBARにいる」ようになったのは、ごく最近のことです。
▼砥鹿神社に常駐される神は「大己貴命(おおなむちのみこと)」。
▼摂社「三河えびす社」。本社に祀られる大己貴命の子「事代主命(ことしろぬしのみこと)」と、
「建御名方命 (たけみなかたのみこと)」が祀られています。
関西と同じように三河には「酉の市」はありませんが、
同じ11月に「えびす講」の大祭があります。
1年の無事を感謝し、五穀豊穣、大漁、商売繁盛を祈願する「えびす講」は、
由来が異なり全く関連のないものの、関東の「酉の市」と同じでしょう。
▼馬かと思いましたが違いました。
神馬が多い神社ですが、ここは神社名からして「神鹿」なのでしょうか?
春日大社はじめ、神鹿が自由に放し飼いされてる神社は多いのですが、
ここでは建物内から出られないようです。
親子3頭の神鹿は「神鹿絵馬殿にいる」。