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▼飛木稲荷神社へは東武線と京成線の2つの「曳舟駅」を利用します。
▼「飛木」とは不思議な名称ですが、江戸時代の古地図には「飛切稲荷大明神」と記されています。
何しろ第一印象はイチョウの葉が境内を埋め尽くしています。
言い伝えによると「大昔の嵐の日に、どこからともなく銀杏の枝がこの地に飛んできて地に刺さって、そのままその枝がいつの間にか大きく成長」したそうです。
そんな伝承から「飛木」と呼ばれるようになったそうですが、江戸時代の古地図記載の「飛切」はなんなのでしょ? 単なる間違いかしら?
▼鳥居前の狐像は戦後の奉納となっていますが、ほとんど「黒狐」状態でイイ味を出しています。
宝珠、巻物が一般的ですが、この一対は何も咥えていません。
▼「犬感」の強い神狐です。
神社創建の詳細は不明でも600年ほどは歴史があるそうです。
▼2の鳥居をくぐり拝殿前にも一対の狐像。
この一対は新しそうで巻物と宝珠を咥えています。
▼祭りが近いのでしょうか? 神楽殿が開かれ太鼓などが並んでいます。
▼拝殿左手奥の境内社は「日枝社」。山王さんですね。
▼日枝社の右隣に「奥社」があります。
▼狐塚に石の祠が建ち、ここだけ他とは異なる空気が漂っています。バックのトタン板の囲いだけ、どうにかならないかと思いますが、隣家のようです。
丁寧な対応とともに絵葉書セットもいただきました。
▼御神木は戦災で黒く焼けただれています。
「我が身を焦がし、懸命に炎をくい止め、街の延焼を防ぎました」そうです。
▼樹齢は1000年を超えるそうで、とにかく見事な飛木です。そしてここに「奇跡の狐」が潜んでいます。参拝者はみんな木を見上げ狐の姿を探します。
▼いました! 見つけました!
奇跡ではなく偶然と言ったらそれまでですが、それにしては出来過ぎです。
観光地のいろんな渓谷の像石や亀石などと名付けられたものと明確に違います。
言い伝えのような話はあまり真に受け取りませんが、この狐だけは「神狐の力」を感じずにはいられません。
いただいたポストカードは、絵と色使いにとてもセンスの良さを感じます。
神社を出て、東南方面の京島近辺を散歩してみます。
▼東武線と京成線が並行して箇所がありますが、東武線だけ高架化されています。
鉄道の地下化はとんでもない費用が必要でしょうが、高架化も頭の痛い数字でしょう。
▼そこそこ広い道路なのに、なぜ「逆Sの字」にクネるのか不思議です。
京島のそんな道を一歩横に入ると、
▼人々の営みが色濃く伺える路地が迷宮を造っています。
▼カオスな街にもステキな商店街があります。
▼「キ キ 橘」ではなく「キラキラ橘」商店街は400m近く続きます。「ラ」の文字カラーがバックのオレンジと同化してしまっているで、明度を変えないと読み取れません。
▼例えば「ラ」の文字を「白」にすると、こうなります。しかし、白だけ浮かび上がってしまいますね!
▼そんなことはともかく、夕方近い時間の商店街に人の姿もなくシャッターを降ろしている店舗が目立ちます。
▼商店街の道幅としては優等生ですが、11月の日曜の夕方近くは猫も見当たりません。いったい お客さんはいつ来るのでしょう?
人々は「曳舟」の2つの駅の間にできた「イトーヨーカドー」に吸い込まれているのでしょうか?
▼商店街を抜けて、遮蔽物のない場所に出るとスカイツリーが目の前に迫ります。
東京中のどこからでも見えるツリーは、だいぶ見慣れました。
眺めていると東京タワーとの違いに雑多なことを思わさせられます。