5年前にいただいた下の写真の御朱印と比較すると、たんに中央の神社名の墨書きを省いたものでした。
この違いは大きく、その変更の意図は何にあるのでしょう?
墨書きはドンドン省略される方向の御朱印世情です。
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▼「大宮八幡宮」は「東京のへそ」と紹介されていますが、地理的には理解不能です。「日本のへそ」も多数の都市が「我こそが へそ」と名乗り出ていますので、早いもの勝ちかもしれませんし、その測り方や基準により、どこでも「へそ」になり得るかもしれません。
▼しかし、ここ大宮八幡宮は1063年の鎮座以前から聖域として崇められていたそうですから、その重きは重心としての「へそ」で間違いないようです。その神域も都内では明治神宮、靖國神社に次ぐ広大さを誇っています。
さらに埼玉の大宮氷川神社、秩父神社と並んで「武蔵国三大宮」に数えられ、「多摩の大宮」「武蔵国八幡一之宮」とも呼ばれるそうです。
▼正参道の一之鳥居。立ち止まってスマホ操作のおトウさんは、なかなか動いてくれません。スマホの普及とともに立ち止まるおトウさん、おカァさんが多くなりました。
▼一之鳥居をくぐるとすぐニ之鳥居が建ちます。
▼深い参道は脇が駐車場にもなっています。
▼参道を進み神門が近くなると右手に「御神水」が現れます。
▼「多摩清水社」というそうです。
延命・長寿・厄除・開運の泉だそうです。龍口はデリケートです。
▼神門手前の手水社で清めます。
▼タッチパネルの施設案内は王子神社でも見覚えがあります。
▼プロカメラマンに委託しての撮影はお断りという事でしょう。
▼神門をくぐると左右に男銀杏と女銀杏の「夫婦銀杏」が並んでいます。
ところで「大宮」という名称は、イコールさいたま市の大宮としか知りませんでした。
ところが全国の地名になっている「一宮」同様、「大宮」の地名も全国にありました。
とくと「大宮」の意味を考えてみれば、字の如く大きな宮のある地で、神社の敬称、皇族の敬称でもあるそうです。
という事でここ大宮八幡宮の所在地も「」で、「武蔵国三大宮」の大宮氷川神社も「さいたま市大宮区」です。また秩父神社は江戸時代までは「秩父大宮妙見宮」と呼ばれていたそうです。
「大宮」はさいたま市の大宮だけではない事を知りました。何も知りませんでした。
▼拝殿前の境内はテントが張られていて折角の趣が削がれていました。常に参拝者の多い神社にテント張りはやむを得ないようです。
▼拝殿脇の「共生の木」は「ともいきのき」と読むそうです。もともとのカヤの木にイヌザクラの木が寄生しているのだそうですが、草木に疎いので上を見上げてもよくわかりません。見分けがつかないくらいに「共に生きている」と理解しましょう。
▼本殿裏には多くの境内社が並んでいます。
▼北にある門は「赤門」とも呼ばれています。
▼小さく見える力石ですが、手前の「四拾貫」は約150kg。ビクともしません。そろそろ確かな「へそ」と「大宮」にお別れします。
見応えのある立派な「大宮」でしたが、水族館でお刺身が恋しくなるように、お酒が恋しくなる不謹慎者です。