▼龍虎山 長安寺の御朱印は休み。(曹洞宗・神奈川県足柄下郡箱根町仙石原)せめて書置きがあれば嬉しかったのですが、ザンネン!
ということで御朱印掲載は「ひとやすみ」。
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▼「密」の箱根神社を離れ、仙石原へ向かいました。
仙石原は箱根の湯本、強羅、元箱根、桃源台などの各エリア内でも一番好きなエリア。
明るく開放的で観光客など人の密度の低い地域です。
地域にふさわしくないと感じる美術館やミュージアムも乱立していますが、
「湿生花園」や「すすき草原」などの自然を体感できる場所も多くあります。
▼数年前の「仙石原すすき草原」です。
感情の足らない人間ですが、この「仙石原すすき草原」には感動しました。
見渡す限りのすすきの草原は銀一色に光り輝いていました。
見頃は毎年10月の1ヶ月ほどです。
もっとも、日時を選ばないと諸外国の観光客たちの間に立って歩み、やかましい話し声の中での「すすき野」になります。
しかし2020年の秋は、ほぼシルバーを独り占めできるゼッコーの機会かもしれません。
人類に課せられた今回の禍は、人に悪いことばかりをもたらすモノではないでしょう。
オーバースピードで高速道路を突き進んでいるような勝手な人間社会にブレーキをかけ、その無謀さを省みよ! と暗示しているかもしれません。
きっと、地球規模のクールダウンが必要と感じさせられます。
▼そして仙石原には、こんな素敵な参道をもつ静かな寺があります。
チリ一つ落ちていない、こんな参道を進むと、毎日のニュースなどに流れる「コロナ」という雑音から解放されます。
今回のコロナ禍を経験して
人間は息抜き、レジャー、遊びなくして働き続けることのできない生き物であることを身を以て知らされました。
ムチとアメを自分自身に与えないと生きていけないようです。
それを「息抜き」と言う人もいますが、
「息抜き」ばかりの世界で過ごしている人もいます。人間は多様なようです。
山が近い箱根や富士山周辺はどこへ行っても水が澄んでいてキレイです。透明度の高い水はその深さが分からないほどです。
▼鯉たちが気持ちよさそうに泳ぐ池は放生池。弁財天が祀られていて弁天池とも呼ばれています。
創建は1300年代、現在の仙石原に移転開山されたのは1655年だそうです。
▼山門に「東国花の寺」のかけ看板。様々な花木が植えられていますが、夏のこの時季はグリーン以外の色はなさそうです。
箱根の紅葉は全山赤く染まることはないので、何となくイメージがありません。
良い時期の紅葉を経験してないだけかもしれません。
この寺はモミジが多く植えられていて紅葉時期は仙石原を代表する紅葉名所となり、小京都の佇まいを見せるそうです。
御朱印も休止でしたので改めて紅葉時期にゆっくり訪問したいものです。
▼山門前や本堂周りに五百羅漢が点在、寺の裏山には多くの羅漢像が置かれています。
▼東京で見られる羅漢像とは異なり仙石原の彼らは裏山で「ソーシャルディスタンス」。
写真はありませんが、このほか鐘楼や稲荷の磴など境内は見所がたくさんあります。
相変わらず忙しない御朱印巡りと心を一休みした寺でした。