▼千光山 清澄寺の御首題です。(日蓮宗 大本山/千葉県鴨川市清澄322-1)
▼清澄寺の御首題(2020年)。プリントの書置きでした。行儀よくまとまり過ぎなイメージです。
▼清澄寺の御首題(2012年)。2012年の御首題はもちろん直書きでいただいています。
髭題目が躍っています! 跳ねています! 日蓮の息吹がにじみ出ているようです。
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▼清澄寺へは外房線「安房天津駅」より登山バスが出ています。15分ほどで到着。
東京からですと「鴨川」「小湊」への2ルートの高速バスも利用できるようです。
いずれにしても内房線、外房線の駅近くの寺社は別にして、房総半島内陸部への訪問は車利用でないと不便でしょう。
愛称「清澄養老ライン」を鴨川方面から清澄寺へ進むとドンドン高度が上がります。
と言っても房総半島の山道ですので標高300mくらいでしょう。
▼途中、道路を跨ぐ総門を抜けます。
▼さらに途中「清澄養老ライン」から右折すると間も無く「仁王門」が見えます。
▼「仁王門」の斜め前に数台分の駐車スペースがあります。埋まっていたら仁王門右から入って境内にも駐められます。
▼山号扁額の左右には「大本山」と「日蓮大上人 得度開宗之霊場」が書かれています。
「大本山」ですが、久遠寺・誕生寺・本門寺とともに「日蓮宗四霊場」とも呼ばれています。
wiki からの引用(抜粋)、
旅の僧が当地を訪れて虚空蔵菩薩を祀る一寺を建立し、山岳信仰の霊場となった。山頂近くに古い柏の木があり怪しく千光を発していたことから山号を千光山とし・・・
「得度開宗」の意味は、1222年、鴨川市の漁村に生まれたとされる日蓮は、1233年にこの寺に入門し、1253年にはここで立教開宗を宣言していることを指します。
30か31歳の若き日蓮の「目覚め」でしょう。
▼阿形吽形の仁王が立つ仁王門は1863年の造立だそうです。
▼鐘楼は新しく平成に入ってからの完成。
▼少し高い位置にある「本堂」に上がります。
▼「本堂」は「大堂」とも呼ばれ、現在のお堂は17世紀に造られています。
▼御首題は本堂受付でいただけます。
▼「本堂(大堂)」は「摩尼殿」の扁額が掲げられています。
どの名称が正解なのか分からなくなりますが、本堂・大堂は一般名詞、
「摩尼殿」は固有名詞ではなさそうだけど、さらに絞った一般名詞と理解しておきます。
本堂には「虚空蔵菩薩」を中央にして日天子、月天子、さらに不動明王や毘沙門天が祀られているそうです。
首を伸ばして堂内を覗き込めば、マンダラ感たっぷりな雰囲気です。
日蓮が立教開宗を宣言した1253年以降は少なくとも清澄寺は日蓮宗かと思いましたが、間違っていました。
その頃は天台宗で、その後真言宗、戦後の昭和に日蓮宗と改宗されてきたそうです。
▼本堂から見た正面は宗門行事、信徒の修行、講習会などに使用される「信育道場」。
▼本堂の屋根にはフン張っている方がいます。
▼相変わらず正式名称は知りません。
手水舎水盤の下でフン張っている方は「ガマンさん」と呼んでいる寺社もありますが。
▼本堂も「祖師堂」も正面扉は開いていますが、フェンスがあり中には入れません。
日蓮聖人像が祀られている斬新な設計の建物は1973年の建立。
▼茅葺の風情ある「中門」は1647年の造立で、1837年に改修された県指定文化財。
▼門奥は「宝物館」入口となります。
▼ちょっと気持ちを一休みさせてくれるお二人。
▼正面に大日如来が彫られた「石造宝篋印塔」は「応永14年4月」の紀年銘。
▼もう一つの鐘楼。
▼こちらは明徳3年(1392年)の 銘の入った古梵鐘。
▼額の文字は「報恩殿」。「報恩」とか「思恩」の文字が度々使われる日蓮宗です。
「報恩殿」裏のつつじ山は、毎年ゴールデンウィークの後半に見頃になるそうです。
▼「観音堂」。
丑年と午年に開帳される「安房国札三十四観音 第17番札所」にもなっています。
▼「観音堂」の額は文字が掠れて読めません。あてずっぽで「大悲殿」!?
▼天然記念物の大杉は樹齢800年、身長47m、ウエスト15m。
霧が深くなってきて幻想的な雰囲気を醸し出しています。
夕方近くで、コロナ禍でもあり寺は早々と店じまいの様子でした。
でも広い境内はまだまだ見てない箇所がいっぱいです。
▼案内イラスト右下の白い建物を目指します。
▼正面に一対の「マーライオン」? ではなく、やはり「狛獅子」でしょうか?
建物の4面に黄金に輝く「釈迦像」。
▼周辺は「きよすみユリの里」として整備されているようですが、
▼霧で何も見えませんでした。
霧の中、マーライオン2頭と、お釈迦さま四体。
他には人っ子一人見当たりません。
感染症には全く心配ない状況ですが、
7月25日なのに背中が少し涼しくなってきました。