▼針綱神社・三光稲荷神社の御朱印です。(愛知県犬山市犬山北古券)
▼針綱神社の御朱印。
▼三光稲荷神社境内社 猨田彦神社の御朱印。--------------------------------------------------------------------------------------
犬山市は愛知県の北端にあって、木曽川を超えると岐阜県に入ります。
人口7万人強の犬山市ですが、愛知県でも人気の観光施設が集中しています。
「明治村」「リトルワールド」「お菓子の城」「モンキーパーク」「鵜飼」「犬山城」「城下町通り」など上げたらキリがありません。
昨今、テーマパークは人気薄から経営困難、廃園に追い込まれるケースも多く見られますが、犬山は生きています。
市内にいくつものテーマパークがあることが、却って長生きさせている要因かもしれません。
犬山は歴史のある街なので御朱印をいただける神社仏閣も集中しています。
▼犬山城は姫路城、松本城、彦根城、松江城と並んで天守が国宝に指定されています。
▼本町通りが犬山城に向かってまっすぐ延びる城下町は江戸時代の町割りと大きく変わっていないそうです。
この通りは着物姿の男女が大勢見られますが、2020年は大人しかったかも・・。
▼天守閣は人がこぼれ落ちそうです。
犬山城は小牧・長久手の戦いの西軍の橋頭堡で、秀吉が本陣を敷いて小牧山城の徳川家康と対峙しています。
国宝の犬山城ですが、2004年までは個人の所有物件だったそうです。
犬山藩の初代藩主 成瀬家が城主となったのは江戸時代初期。
明治の廃城後は残された天守だけ一旦愛知県の所有となったものの、
同じ明治期に県から無償譲渡されて成瀬家9代当主は再び城主となったそうです。
それから13代当主までこの天守を守り、個人所有していたのですからビックリです。
400年間守り続けてきた13代当主は女性。
したがって犬山城最後の城主は「最後のお姫様」でもあったのです。
現在は城の財団法人の理事長を務めていらっしゃるそうです。
そんな犬山城の足元に針綱神社と三光稲荷神社が並んでいます。
▼「尾張五社」と書かれた社号標。
創建は不詳ですが御朱印には「式内社」と朱色の印が押されていますので、1000年以上の歴史ある神社です。
神社には、犬山城主でもあった、織田信長の叔父 織田信康が安産を祈願して奉納した信康手彫りの犬像があるそうです。
その言い伝えにより安産、子授け、長寿にご利益があるとされてるそうです。
▼犬山城の下は敷地の区別がなく針綱神社の隣、境内続きで三光稲荷神社があります。
こちらも創建は不明ですが、やはり犬山城主の織田信康の保護を受けていたそうです。
江戸時代以降は成瀬家の守護神ともされていたそうです。
二つの神社は、犬山城とともに戦国時代から江戸時代、そして現代まで時を紡いできたのでしょう。
▼猿田彦神社は他と区別して「犬山猿田彦神社」とも呼ばれるそうです。
お城と二つの神社が一つの敷地内にあり、9月半ばの連休はどこも多くの観光客で賑わっていました。