▼福聚山 龍澤寺の御朱印です。(臨済宗円覚寺派・新潟県南魚沼市樺野沢)
「大師」ではなく「大士」というのは菩薩の意訳とか。
意味は字の通りだ「偉大なマンジュシュリーさん」
-----------------------------------------------------------------------------------------------------
「三人寄れば文殊の知恵」
嘘だ! 知恵を司る文殊菩薩(マンジュシュリー)に失礼だ。
解決策が必要な時、自分のようなオロカ者が数人集まったところで、知恵もアイデアも出ません。出たところで凡人の域を出ない。
悪ダクミなら多少出ることもあるかもしれませんが、同じく稚拙な域を出ません!
だからこそ文殊さまから知恵をおすそ分けしていただくのです。
前々回、前回に掲載した関興寺と雲洞庵の中間地点、上越線「上越国際スキー場前」駅の近くに文殊菩薩を本尊とするステキな禅寺があります。
しかしその前に、地理的に湯沢・塩沢・石打・上越国際スキー場・南魚沼などと言われても、地元出身者以外にその地域を少しでも分かりやすく説明できる人がいるのでしょうか?。一般人は説明どころか地図を正確に指し示すことさえ覚束ないはず。
「温泉」好き、「スノボー・スキー」好き、「米」好きには日本地図を広げて「ココ!」と指させるかもしれません。
そして「御朱印」好きがその仲間に入ります。
もうひとつ「鉄道」好きはもっと詳しいかもしれません。
さらにもう一つ! 「歴史」好きもクセモノだから、さらに知識豊富でしょう。
結局、誰もが知っているんじゃないの? と言いたくなるようなスキモノが多いけど、あなたの隣にいる人に
「湯沢・塩沢・石打・上越国際スキー場・南魚沼」について述べよ!
と問っても、ロクな答えは返ってこないはずです。(敬意を表して東大、京大卒は除く)
やはりトンネルを抜けた先にある雪国は知名度はあっても、未知が多い世界なんでしょうねぇ。
さて、ロクでもない前書きが長くなってしまいました。
寺に入ります。
戦国時代、越後山脈は武田、北条から上杉を守る自然の要塞だったのでしょうが、この地域には小さな城が数多くあったようです。
その城の一つが樺澤城。
▼目指す寺はこの城の麓にあります。病的な城好き以外、誰も知らない樺澤城跡。そんなんことはないかな?
だが、9年前NHK大河ドラマ「天地人」で名称くらいは出てきたのかな?
それにしても「城之腰」ってどういう意味だ? 地名? 城の構成部分を指すのか?
ここを登れば城跡の本丸に至るのか?
どうやら違う、城本丸へのルートは違うところにあるようです。
何もない城跡をホッツキ歩くほど悠長な人間ではないから無視。
駐車場の脇というような所にポツンと薬師堂。
▼駐車場近くの門。
▼西門のようです。
景勝の生誕地。生誕地と称するのは近くの坂戸城にもあるようだから、まぁここら辺で生まれたってことでしょうねぇ。
みんなわしらが本家、元祖と言いたい!? やはり「売り」になるからねぇ。
▼こちらが正門というか山門。禅宗は三門と呼ぶものだと解釈していたけど、山門という場合もあり、どうもよく分からない。
関興寺と標高は大差ないのにこの寺に雪は残っていない。が、やはり冬は雪に覆われてしまうんでしょうねぇ、きっと。
▼拝観無料はアリガタイ、とってもアリガタイわ!
▼「笠地蔵」の世界だ。笠にカンジキ。
短気でギスギスした心の持ち主には、いつもそうであらねばと思わせられる。
▼禅宗は◯が好きだ。さまざまに例えられ、用いられている。
本尊が文殊菩薩は珍しいとのことだが、日本三大文殊の亀岡文殊とか、安倍文殊とかは当たり前に本尊は文殊菩薩なんだろうから、それほど珍しいわけではないか?
雲蝶作のものもある多くの欄間彫刻。
石川雲蝶は新潟県内のあちらこちらに多数の作品を残しているようだ。彼の作品かどうか真偽はわからないものも多数あるような気がするよっ。
▼この撫で文殊は新しいそうだ。まだ撫でられて丸くはなっていない。
こちらは地蔵さんかな、撫でられて? 目がなくなってしまっている。
「野に咲く花のように精いっぱい生きよう」?
野に生える雑草だけど、精一杯生きなくちゃぁー!
素晴らしい書だが悲しいかな脳ナシには意味不明。
▼この屏風を背にした住職に御朱印を揮毫していただいた。
関興寺、龍澤寺、雲洞庵と巡り、このあと上越線沿いに南魚沼から北へ魚沼方面へ向かうが、いずれにしてもこの地域は史跡も多く、見処たくさんの魅力的な寺ばかりで驚かせられる。
雪の季節とか、紅葉の季節とか時を変えて何度でも訪れたい地域だけど、やはり東京からだと遠い。
なにしろ「国境の長いトンネル」を抜けなければならない。
今回のブログは前回から中4日の休みになってしまった。だんだん間隙が長くなっていく。
それでもこの役立たずなゴミ同然なブログに日々訪問いただいている皆さまに感謝!です。
さらにさらに一層、役立たなさを極めるべく精進いたします。